夕方のラジオで 声がすごくすごく落ちついた感じの女の人が
今、何をしながらラジオを聴いていたんですか と聞かれ
夕飯を何にしようかと考えながら聴いていました。と答えていた。
どうやら隣には彼がいるらしく、結婚が決まっているらしい。
20代後半のふたり。高校生のときからの付き合いらしく、同級生。
高校生ってまだまだ子どもで、恋愛だって恋だってまだまだ本物じゃないって
ずっとずっとその瞬間まで思っていたけど、違うんだなって思った。

幸せが伝わってくる女の人の話を真剣に聞きながら
少しだけ嬉しくなって、チョコブラウニーの作り方をなんとなく思い出してみたり。

1月30日(水)

 

流れる人ごみの中、それを避けるように私は友達とベンチに座っていた。
いつも通りののんびりとした会話で でもどこか楽しくて。

「すみませんね、」
ひとりの買い物帰りであろうおばあさんが私たちの隣に腰掛けた。

「あ、いえ すみません。」
何が すみません なのか分からないが私はそう言い、また友達と話し出した。
好きな人の話や、この前のテストのこと。今日買った雑誌を一緒に見たりもした。
通りすぎた人が持っていたかわいいバッグの話や、雨の日は髪がパサつく話。
次はどこへ行こうか、と話していたとき横を見るとおばあさんはいなかった。

しばらく歩いていると同じ高校の友達とすれ違った。
互いに気付き、少し話をして「また明日ね」と別れた。
もしすれ違ったのが知らない人だったら、そのまま通りすぎていたんだな
なんて思ってみて、ふと考えた。

もし さっきのおばあさんにこれから会うことがあっても
私は気付かずに通りすぎるんだなぁと。
ほんのさっきのことなのに、私はおばあさんの声も顔も覚えていない。

一度会ったことがあるのに、次に会うときも初対面で
もしかしたら今までにすれ違ったことがあるかもしれないのに、
やっぱり今日が初対面で。

1月27日(日)

 

授業を真面目に受けていても
大きな君の背中が、邪魔をしちゃうよ。
君の声は大きいから 聞こえちゃうんだよ。

気がついたら、いつも君が私の中にいました。

1月23日(水)

 

眠気覚ましになりそうなガムも
シャーペンの芯だって いつでも貸せる準備は整っている。
君が困っているときに、一番に気付けたらいいなぁって
いつもいつも、そう思っているよ。

君が数学を得意だと聞いたから
眠い目こすりながらも机に向かう私がいる。
君が英語を苦手だと聞いたからって
英語を嫌いになるんじゃないよ。
君に教えてあげられたらいいなぁなんて考えながら
英語の過去問を解くんだ。

こんな風にプラスになる恋をしています。
こんな風に毎日が楽しくなる恋をしています。

1月18日(金)

 

もう少しだけ 早起きできて
もう少しだけ 足が細くなって
もう少しだけ 数学ができて
もう少しだけ 落ちつけて
もう少しだけ 自分に自信が持てて
あと一回 君に会うチャンスがあれば

もう一回だけ 伝えてもいいかな。

1月14日(月)

 

中途半端がキライなので
読みかけの本を早く読んでしまいたい。
でもそうしたら他のことが中途半端になってしまう。
そんなことを考えているうちに、今日も1日が終ってしまって
すべてのことが中途半端になってしまった。

この恋も、とてもとても中途半端。
終っているのに、私はまた動き出してしまった。
だけど、この恋に関してはもう少し中途半端なままで。

1月10日(木)

 

机に置いて気がすむまでながめて
手にとって何度も何度も読み返してみて
遠くにしてみたり、近くにしてみたりして
もう1度だけ ゆっくり読み返して
最後に 大好きな大好きな字で書かれた私の名前をみて
言葉にならない喜びをかみしめる。

今年1年分の幸せを もうもらった気分だよ。

1月8日(火)

 

1日からつけはじめた、3年間日記。
飽きっぽくて投げやりな私だけど
気付いたらもう6ページ目を書き終わっていた。
何だ、まだそのくらいと思われるかもしれないけれど
私にとってその6ページ分は、とてもとてもがんばった印。

3年間、続けられる自信はこれぽっちもなかったけれど
これはいけるんじゃない?なんて思ってみた。

続けよう続けよう 私の3年間日記。
今日のドキドキを3年後の私にも届けられるように。

1月6日(日)

 

目が覚めると外は薄暗かった。
時計を見ると7時前を指していた。
朝なのか夜なのか分からないまま洗面台へ向かう。
コーヒーのにおいがするから朝なんだ。
そんな風に考えながら母の横に座った。

こんなにのんびりしてていいのかな。
ぼーっとする頭で考えた  少し早起きした冬休みの朝。

1月5日(土)

 

近くにできたペットショップ。
ヨークシャ・テリアの前で 気付いたら1時間もいたみたい。
『ガラスには手を触れないで下さい』
そんなこと言われたって、無理だよ無理だよ。
ガラスを2回、指でつついてみたらこっちを向く。
そのときの大きな黒目がちのタレ目が可愛くてしょうがない。

子犬は大好き。めちゃくちゃ大好き。

だけど、当たり前なんだけど
あの人に対する『大好き』とはちょっと違うんだよなぁ。

こっちを向いたとき 思わず笑っちゃう大好き と、
こっちを向いたとき 思わず目をそらしちゃう 大好き。

子犬と比べるなんて、いけないかもしれないけれど
こっちを向いてほしいのは 同じなんだもん。

1月4日(金)

 

時計の針の音は 私を焦らす。
集中しなくちゃ、集中しなくちゃ…
そう思えば思うほど 音は大きくなる。

 ふ、と気がつくと ルーズリーフが足りなくなっていた。
 時計を見るとかなりの時間が過ぎていた。
 時計の音はしなかった。音なんて気にならなかった。
 あぁ、集中すればこんなものなのか、と思った。

そんなことは知っているのに、
今日も私は時計の音が気になって
昨日と変わらないルーズリーフと睨めっこをしている。

1月3日(木)

 

着信音の鳴るたびに、違う違うと思いながらも
ドキドキしている私がいる。

やっぱりそれは違っても、
着信音が鳴ることはなくても、
この ドキドキが久しぶり。
この ドキドキが 好き。

このドキドキの一部分に過ぎないけれど
ドキドキ、届きましたか?
君の元へ 届いていますか?

1月2日(水)

 

窓の外から聞こえる 近所のおじさんの叫び声も
今日は許せる。みんなみんな、この瞬間を祝っているんだ。

おめでとう おめでとう 新しい1年がやって来たよ

どんな1年がやってくるんだろう…
いや、どんな1年にしようか。どんな風にしてやろうか。

ありがとう ありがとう 私色に染まった2001年。
新しい空気を吸い込んで、思い出は心の中に。

おめでとう おめでとう 2002年。
一緒に頑張って行きましょう。

A HAPPY NEW YEAR!!
私にとって あなたにとって 素敵な1年にして行こう。

2002年1月1日(火)
 世界中のみんなが幸せになれます様に。

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