4月23日〜4月27日分のログ

4月1日〜4月10日分のログ

『あら、○○くんはお休み?』国語の先生が聞いた。
『あいつは遅刻やと思いますー笑』と、友達くん。
今日あの人と唯一同じ授業の国語。あの人は来てなかった。また寝坊かな。
授業の初めにあてられたときも、緊張もしなくて喉も整えなかった。あの人と
同じクセの『コホン』もあの人がいなくっちゃ意味がない。
2・3時間目の生物の時間。いつもだったら隣の教室であの人が物理を受けてる
のに。あの人の笑い声も聞こえてこない。寂しいな、寂しいな。
生物の時間はお散歩だった。校門を出て春の花を探しに行く。何だか中1の、
一番初めの理科の2分野を思い出した。今日はとてもとても天気が良くてポカポ
カしてる。あの人が好きそうなのに。タンポポやオオバコを摘みながら、ふじこと
恋のお話をした。『最近どうなん?』と、ふじこ。私は黙って首を振った。
修学旅行で絶対頑張るよって言おうとした瞬間、ふじこがタンポポを見て言った。
『あいつ好きな子おらんやろ。』 その場に立ち尽くしそうになった。
『そうなんやー』笑って答えた、つもり。上手く笑えたかな?笑えてたよね。
何でこんな気分なのかわからなかったけど、ズキンってした。ズキズキ。
あの人に好きな子がいないって、少し前の私ならどれだけ喜んだことだろう。
ライバルちゃんのことはそういう対象に見てないんだって思ったと思う。
ライバルちゃんとあの人は仲良しさんだから。でも、何で今はこんなにズキズキす
るの?『何か恋愛興味なさそうな感じー』あの人から直接聞いたわけでもないけど
ふじこの言葉ひとつひとつが響いてきた。苦しくて口惜しくて、不思議だった。
恋愛に興味がナイ、好きな人がいない、って私は好きとかじゃなくて気になる存在
にもなれてなかったのかな、とか勝手に考え込んでた。私らしくない。
前の話だからって言ってたから今はどうかわからないけど、今の私のままじゃ
絶対あの人は振り向いてくれないなって思った。とにかく、進まなくちゃ。

シロツメクサで冠を作ったりタンポポの綿毛飛ばしたりして、懐かしい気分で
学校へ戻ってきたら、渡り廊下からあの人が見えた。え、今来たのかな。
見た瞬間、さっきのふじこのことばが気になってあの人を見るのをすぐにやめてし
まった。こんな遠くから見てるだけじゃ意味ないよ、そう思った。
でも教室へ帰って友達たちに『あの人来てたぁ!』と大声で報告。いつもと何も
変わってないや。

柔道場で修学旅行の団集会があった。チャイムがなる前、みんながどんどん入っ
てくるとき、私は早く来ていたので、横の子と話しながら待ってたの。あの人は
最後のほうの集団で、少し急ぎ足で入ってきた。そんな様子をぼーっと見てたら
目が合ってることに気づいた。どわ。慌てて逸らした。何ぼーっとしてたんだろう。
『明日は集合時間必ず守るようにー。遅れても構わず離陸するからなー○○!』
全クラスいる前であの人の名前が呼ばれた。ぶぶ。遅刻のこと有名だもんね。
あの人の名前が呼ばれた瞬間、周りの友達が一斉に私を見た。わ、バレちゃう。

あゆみちゃんと今日あったことを食堂でお話してたら、どうやら食堂にあゆみちゃ
んの好きな人がいたみたいで、キャーキャー言ってた。こっちまでわーわー。
これは相談どころじゃないかなって思ってて、わーわー言ってたら、どわわわわ。
あの人が食堂に滑り込んできた。すごい勢いで。キャーキャー、わーわーだよ。
放課後はあの人あまり食堂にいないのに。今日は部活休みなのかなぁ?
どうやらFくんを探しているみたい。わー、Fくんが羨ましい。しばらくして出て
行ったと思ったら、またすぐに入ってきた。心落ちつかせるヒマもない。
あゆみちゃんと私、お互いが自分のことで精一杯で、会話ができなかった。
やっぱりこんなにドキドキしてる。やっぱり私、こんなにあの人のこと好きなんだ。
あの人が私のことどう思っててもいい。私はあの人が好き。
私は私なりにこの恋がんばってみせる。私ががんばるんだから。

修学旅行から帰ってきた日、素敵な日記が書けますように。というか書くぞ。

4月22日(月)

 

予鈴がなってもあの人は来なかった。いつもなら今くらいに自転車置き場の坂を
登っているはずなのに。早く来ないと遅刻になっちゃうよ。もしかして気づかなか
ったのかな、来てること。や、私に限ってそんなことはない、と思う。そんな風に
考えてたら本鈴がなった。廊下の向こうからケンちゃん(担任)が来た。わー。
あの人がいない教室に入る。つまんないつまんない!
『えー、そこの席は○○か?うーん、連絡来てないなぁ、遅刻か?』ザワっとした。
私知ってたよ。あの人が来てないこと。みんなよりも先に気づいてたもん。ねー。
事故じゃないよね、遅刻だよね?寝坊か何かだよね。早く来て欲しい。

1時間目。前に数学のテストを受けたポカポカの部屋で保健の授業なのに。
あの人がここがいいっていった席、前みたいに日があたってポカポカなのに。
早く来てよ。事故とかじゃないよね、ただの寝坊だよね?来て来て来てよ。
私はあの人が好きそうな一番日当たりのいい、窓側の席だった。ポカポカして
眠たかった。あの人がいたら、きっと授業中は眠くなんてならないんだろうけど。
授業の最後にアンケートをとった。質問の中に『異性と近づきたい、触れたい、と
思ったときはありますか。』とあった。はい、にマルした。わ。わわわ。
他のクラスでは『修学旅行から帰ってきたら、カップルが増えているんだろうね』
ってお話が出たところもあったみたい。わー、そうなったらいいのにな。わわわ。

2・3時間目が終わったあと、ベランダでお弁当を食べてたらふじこが思い出した
ように『あ、ごっち。来てたよ!』と言った。ジュースを飲みながら『え、何が?』
と答えたら『ほらほら〜、うふふ。』とふじこ。え、え、もしかして!『…あの人?』
ふじことウメさんがうなづいてくれた。わーわーわー!!ひゃーひゃーひゃー!!
『寝坊した。』んだって。ふじことウメさんはあの人と同じ授業だったみたい。
そういえばバレンタインのころも、寝坊が続いてた。あの人。高2になってからは
あの人の遅刻しているところ、1回も見てなかったのに。わー、でもよかった。
来てたことがすごくすごく嬉しくて、幸せで、おなかいっぱいになって、食べかけの
パンをふじこにあげたら、ちょぴんに『ごっちって少食なんやねぇ』と言われた。

4時間目のLHR。あの人のいる教室はやっぱりドキドキして、眠くなんてならなか
った。ケンちゃんに頭グリグリされてた。修学旅行のこと、たくさん確認した。
バスの座席表が配られた。ちょっと遠いけど、後ろの席のアネゴと話すときに
ずっとずっと見てやるって思った。車酔いしない体でよかったって思った。うしし。
後半のHRのとき、ゆかりっちとウメさんとアネゴと前に出てこれから1年のLHRの
予定をたてることになった。あの人の席は一番前だから、司会するのが恥ずかし
いって思って、とっさに『あ、私黒板消すねっ』って言った。ふー、ドキドキ。
修学旅行についていろいろ書いてある黒板を消しながら、気づいた。この黒板、
端まで消しに行こうと思ったら、司会よりもあの人の席の近くにいかなくちゃ
いけないじゃん!って。わーわーわー!!気づくの遅いよ〜、わわ。恥ずかしい。
予定はたくさん決まった。けいドロとかフルーツバスケットとか懐かしいのから
かまピーのライブ、とかクラスの男子のギター演奏まで。わー、何だか楽しそう。

5・6・7時間目は続けて簿記。げげげ、いくらあの人と同じ授業だからって、連続
はツライものがあるよ。集中力ももたないよ。ケンちゃんは商業担当の先生で、
すごーく丁寧に教えてくれる。でも、ちょっとだけ話し方が眠くなっちゃう。わー。
2年になって新しいことを習うようになった。だから、今度こそ同じ検定に合格でき
るようにって思って、ちゃんと勉強しようって思った。頑張る頑張る。
あの人は休み時間中もずっとプリントしてた。みんなよりも遥かに進んでるのに。
きっときっと、好きなんだろうなぁ。何でも一生懸命。そんなところが大好き。
同じ系列の女子は6人しかいなくて、そのみんなでプリントの答え合わせをした。
それでもやっぱり分からないところがあって、誰かがあの人に聞いてこようよって
言い出した。わ、私じゃないよ。聞きたかったけど、聞きたかったけど。ね。
でもチャイムがなって、結局ケンちゃんに聞くことになった。
しばらくしてあの人がプリントを終わらせたみたいで、私の後ろの後ろの席のK
くんのところにやってきた。わ、ちょっとだけ近いよ。ドキドキ。ドキドキ。
あの人とKくんのお話の中で、あの人がそうめんよりもうどんが好きなことと、
LHRですいか割りがしたかったことが分かった。わー、何だかカワイイ。
しばらくして、私の席の横を通ってあの人がケンちゃんに解答をもらいに行った。
あの人が通った瞬間、風がスっときて、ドキってした。思わず見てしまった。
横通るなんて思ってなかったもん。せっかく集中してたのに、ドキドキして
プリントどころではなくなってしまった。
でも頑張って授業中にあの人と同じところまでプリントを仕上げた。きっと、前の
私だったら途中で諦めてた。あの人のこと好きじゃなかったら、頑張ろうって思わ
なかった。大袈裟かもしれないけど、それくらいプリント終わらせるの、大変だった
のです。ひー、多いよケンちゃん。
授業が終わって教室へ帰るとき、タニミカに『プリント終わったん?』って聞かれて
ちょっと大きな声で『終わったよー!!頑張った!!』って答えた。あの人に聞こえる
ように。終わってない人は多くて、ちょっと嬉しかった。

帰りのショートが始まる前あの人とKくんがベランダでお話してた。ポカポカだね。
何を話してるんだろう。タケワっちに『男子って恋のお話とかするん?』って聞いた
ら『案外しまくりかもね』って。タケワっちは前に電話でずっと相談にのってもらっ
た、私以上にあの人と同じ授業がたくさんの男子。うー、いいなぁいいなぁ。
あの人も恋のお話、案外しまくりだったらいいのに。ついでに話の内容は私だった
らいいのに。なーんて、思ってみただけ。そうだったらどんなに素敵だろう。

4月19日(金)

 

1年のときはあの人のことをずっと見てた。廊下ですれ違うとき、授業が同じとき、
あの人のクラスの前を通るとき。今はあのときよりももっともっと気持ちが大きい
のに、すれ違う回数も、同じ授業も多いのに、同じクラスなのに、上手くあの人を
見ることができなくなってしまった。

身体測定。うちの高校はみんながバラバラになって、空いてるところ空いてるとこ
ろへ自由に受けに行くシステムになっている。聴力検査の順番待ち。廊下でウメ
さんとアネゴと小さな声でお話してた。向こうのほうの廊下から、ザワザワと
何か聞こえてきた。男子の集団。すぐにあの人がいること、分かった。わわわ。
あの人は同じ保健体育委員のFくんを探しているみたいだった。きっと、そう。
見つかったのか見つからなかったのかわからないけど、あの人は順番待ちの列に
加わった。薄暗くなっている教室の窓ガラスに反射して、あの人が見えた。
ひとりで勝手にドキドキしてた。近くにいる。近くにいるんだ。検査を受けるのは5
人ずつ。教室の中に入るとまだ待つところがあって、そこでドキドキを押さえてた。
私たちの番。『じゃぁ次の5人、教室に入って。』後ろで先生が廊下にいる人を呼
ぶ声がした。椅子に座るとき、何となく後ろを振り返ってみた。…どわ!あの人
だ。先生、教室の中にも待つ席作ってくれてありがとう。ドキドキドキ。検査の
ヘッドフォンを持つ手もカタカタしてきて、椅子に座るときガタってなった。
『音が聞こえてきたらスイッチを押して下さいねー』ヘッドフォンから聞こえるのは
---ドクドクドク 私のドキドキだけだった。遠くのほうでピーーって音がした。
慌ててスイッチを押した。

体重が増えて座高も増えたのに身長縮んでた。泣きそうだった。みんな身長が縮
んだって言ってたから、きっと機械がおかしかったんだ。そう思いたい。
眼科検診の教室。ドクターの横で用紙にチェックするのは保健体育委員のあの人
だった。え、体重見られちゃう。とかいろいろ考えたけど嬉しいほうが大きかった。
紙を提出するとき震えてるのが分かった。机の上で紙がカサカサなった。ひゃ。
『何か自分で変だなーとか思うところはありませんか。』と、ドクター。ないです。
ただ、これが心拍数の検査とかじゃなくてよかったな、とだけ思った。ドキドキ。

内科検診の順番待ちのとき仕事が終わったあの人とFくんが食堂へ行っていた。
わー、私も早く終わらせて食堂行きたいよーなんて考えながら待ってた。
しばらくすると食堂から出てきて順番待ちの列の横を通ってどこかに行ってしまっ
た。まだ仕事が残ってるのかな、とか思いながらあの人がチェックしてくれた
マークを見てたら、また通って食堂へ戻っていった。わ、今日は何だかついてる。
しばらくして、順番待ちにもそろそろ飽きてきて『足、痛いね』とかってみんなで
話してたら、食堂からあの人たちが出てきた。あんまりよくわからなかったけど
そのときあの人と目が合った気がする。きっときっと。今日の視力検査は裸眼で
両目Aだったし、きっときっと、そう。そんな風に思ってたら目の前を通っていっ
た。あの人は前を向いてて、だけど私が見てること気づかれたくなかったから
思いっきり下を向いてたらバコって聞こえた。Fくんがファイルか何かであの人を
たたいたみたい。わ、Fくんのバカ。そのときはそう思っただけだけど、今考えたら
昨日の思い込みみたいに『あの子いるぞ』ってことだったらいいのに。ぶ。
もう、私ダメです。何でもかんでもプラスにし過ぎです。わーわー。
でも、そうだったらいいのにな。お願いお願い、そうでありますように。

でも、そんなプラス思考も長くは続かない。帰りのショートのあとライバルちゃんと
あの人が話してた。ひゃー、やっぱりツライよ、苦しいよ。悩むのはもうツライ。
言ったら楽になるのかな?言ったらどうなるのかな。

4月18日(木)

 

昨日の国語の時間に集めたノートが朝のショートで返ってきた。
流通系列のメンバーでの授業だったから、クラスみんな分のノートじゃない。
でも、私もあの人も流通系列。あの人がノートもらいに行くのが見れる。
それだけでもハッピーなのに。ハッピーなのに・・。
私の名前が呼ばれて、そのすぐ後にあの人の名前が呼ばれた。わ、わわわ。
国語の時間、すごーく席離れてるのに。ノート集めたの、違う列なのに。
名前が続けて呼ばれた。教卓に取りに行くの、一緒だった。ひゃー・・・。
朝からすごーくすごーくハッピー。顔が思わずニヤけちゃう。

今日はひとつも同じ授業がない日。こんなに天気が悪いと、もっともっと暗い気分
になってくる。授業もぼーっとしがちで、こりゃダメだって自分で思った。
『わー、赤ばっかり』友達くんが私の持ち物を見て言った。赤、好きなんだもん。
友達くんは私があの人を好きって知ってると思う。相談してみようか、なんて考え
ながら、古典の時間おしゃべりしてた。相談するって言っても何を相談すればいい
のか分からないけど、何かしなくちゃ進まないって思った。
友達くんとはこんなに普通にしゃべれるのに。あの人とは話せない。

そうじの時、久しぶりに上野ちゃんとお話した。バレンタインのとき、あの人に渡す
メモの下書き見てくれたり、前髪チェックしてくれた、上野ちゃん。
近況をお話した。そうじの時間なのに、教室の端っこで壁にもたれかかって。
ライバルちゃんのお話も出てきた。今日話してたよって。同じ授業あったんだ。
少しだけだったけどねって言ってくれたけど、その“少し”もお話できてないよ。
その“少し”が、すごーくすごーく、嬉しいんだよ、ライバルちゃんもきっと。
羨ましくて、口惜しくて、ちょっとだけ共感した。好きの気持ちはきっと同じだもん。

休み時間。アネゴと廊下でお話してた。掃除場所からあの人が帰ってくるのが見
たかったから。廊下の窓側の壁にもたれかかって、次は目が合ったら逸らさない
ぞ、とか笑いながら、待ってた。すぐ近くには友達くんとFくんがいた。Fくんは体育
の時間にあの人とよく一緒にいる、友達くんくらいあの人と仲良しさんの人。
しばらくしてあの人が帰ってきた。もちろん、友達くんとFくんの前で止まった。
…ここから私の強い強い思い込み日記になります。ごめんなさい。
Fくんがあの人を4回くらい肩で押した。あの人がそれを止めようとしてた。
あの人たちがいるところと私たちがいるところは2メートルくらいしか離れてなかっ
たから、直接見なくても誰が何してるのかすぐに分かった。好きな人なら尚更。
肩で押されてたこと何の意味もないかもしれないのに少しだけど期待しちゃうよ。
バカで単純だから期待しちゃうよ。もしかしたら、もしかしたらって。
深い意味ないかもしれないのに、まして私のことじゃない確率のが高いのに。
もし私のことだったとしても
「オイ、またおるぞ、お前のストーカー」とかって意味かもしれないのに。
わー、ストーカーじゃないよ。あの人のことが好きなだけだよ。ひー。
でも、私の勝手な思い込みの中だけでも自惚れててもいいかなぁ。
私が友達に『あの人が来たよ』って肩押されるみたいに、『あの子がいるよ』って
そんな感じだって。自惚れててもいいかな。勝手に思い込んでても、いいかな。

4月17日(水)

 

朝のショートが終わって、ロッカーにお弁当を入れて戻って席につこうと思ったら
私の席にあの人がいた。わーわー!!私の後ろの席のI君に用があったみたい。
わーわーわー、体操服が机に吊ってあるんだけどな、取れないよ。わー!!!
そんな感じで、朝からハッピー。ちょっと困ったけど、嬉しい困り。わー。

朝イチバンの体育はスポーツテスト。ずっとずっとウメさんと、あの人がいるところ
ばかり見てた。腹筋のとき、『あの人早いよ、ほら、ほら。』ってウメさんは私の
カウント数えるのなんか忘れてて。笑いながら腹筋した。オナカ痛かった。
立ち幅跳びのとき、あの人メジャーの横に正座してみんなの記録取ってた。
それがもう、すごーく可愛かった。跳ぶのもカッコ良かった。ウメさんが
『要するにあの人だったら何でもいいんやろ?』って言った。そう、そうなの。
自分の記録なんかより、あの人の記録が気になった。きっとすごいんだろうなぁ。

「コホン」 必ず発表や号令をかける前、喉をならすんだ。
あの人の癖。私もよくする癖。ふじこが教えてくれた、おそろいの癖。
同じ授業がたくさんあると、たくさん新しい発見がある。毎時間毎時間嬉しくて、
うちの高校も他の高校みたいに、みんな同じ時間割だったら本当に全部同じなの
になって思った。でも、好きな授業が取れるからこそ、1年の時、違うクラスの
あの人を好きになれたんだ。よく分からないけど、この高校受けて良かった。
そんなことまで考えちゃった国語の時間。急に2段落のまとめを当てられて、
わーわーって感じだったけど、「コホン」 喉をならして、発表した。

文書処理の時間。今日もパソコンのキー打ちをずっとしてた。隣の隣から聞こえる
カタカタカタって音が、すごーく耳を通り越して響いてきてドキドキした。
周りにこんなに人はいるのにみんなカタカタ打ってるのに、あの人のが聞こえる。
あの人はほとんど手を動かしてなかった。わー、スゴイ、感動だぁ。
私は両手の人差し指と中指で主に打ってるから、手が前後左右に動いてしまう。
ちょっと恥ずかしくなって、今日はきちんとした打ち方で頑張ってみた。おそろい。
あの人と一緒なら何でも頑張れる気がする。検定もまたあるみたいだし、頑張る。
というか本当にあの人のキー打ち軽やかだった。ひー、何でもできちゃうんだ。

修学旅行の説明会が大講義室であったあと、教室でバスの座席決めたり先生
からのお話があったりした。時間は余っちゃって自由になったとき、私はウメさん
とアネゴと私の席でおしゃべりしてた。あの人が見えるように、壁にもたれて。
しばらくしたら、あの人が私の斜め後ろの席のOくんの席にやってきた。ええ!!
Oくんはその後ろの席のKくんとお話してて、その机の間にいる感じで。わー。
それまでずっとあの人のお話してたのに、できなくなっちゃったよ。ひゃー!!
最近、ちょっとだけ近くにあの人がいることが多いよ、嬉しすぎだよ、嬉しい。
『鈍感そうだよね』ってウメさん。わ、またそんな大きな声で。
「ねー、ほんとだ、気づいてよ。」ちょっと冗談ぽく大きな声で言ってみた。
あの人に聞こえたかな。こんなにこんなに好きなこと、気づいてよ。今もこんなに
こんなにドキドキしてること、気づいてよ。そんな気持ちを込めて言ってみた。

あの人と同じ授業にピンクのペンで小さなマルを書いた時間割表。友達に見られ
ないようにしなくちゃ。でも、バレちゃっても平気なくらいあの人が好き。
どうしよう、もう言っちゃおうか言っちゃおうか、友達にもあの人にも。

4月16日(火)

 

右肩のところで髪がどうしてもハネちゃって、朝からしっくりこないから
ミツアミでごまかしてみた。即席にしてはお気に入りにできたかも。
教室の前の廊下の窓からみんなの登校風景を見るのは日課になってしまった。
やっぱり今日もあの人は予鈴が鳴ったあとに急いで来てる。2階の自転車小屋の
坂道も、やっぱり自転車に乗ったまま登ってる。すごい、やっぱりすごいなぁ。
しばらくしてあの人が教室にやってきた。目の前をあの人が通るとき、いつも
気づいたら私は友達の話を聞いていなくて、両手で口を押さえて、黙ってる。
喜びかみ締める感じに。見てること気づかれないように、見る感じに。?
何だかよくわかんない。とにかく、朝から見れてハッピーだったんだ。

1時間目は流通系列の人たちだけで国語の授業。人数少ない授業は楽しい。
もちろんあの人がいるから、もっともっと楽しくなるんだろうけど。やったぁ。
国語の勉強の仕方についてと、自分についての自己紹介をすることになった。
うー、この前のHRの自己紹介でも緊張したのに。前より人数少ないのに。わー。
そんな風に考えてたらあっという間に自分の番で。現代文が好きなことと、
漢文と古典が苦手なことを言った。みんなと一緒のようなことしか言えてない。
あの人国語、苦手なんだって!テストのお話とかしてた。ひゃー、ドキドキ。
あの人の声は大きくて優しくてハッキリしてて、すごーくドキドキする。

2・3時間目は生物。あの人は生物じゃなくて物理を受けることは1年の時から
知ってたから、生物教室へ向かうのは少しつまらなかった。
菊さんもアネゴも生物を受けるみたいで、一緒だねーとかってのんびりお話して
たら、あの人が生物教室に入ってきた。えええええ!!物理教室は隣だよ。
チャイムが鳴る寸前まで、ずーっと一緒の教室にいられてすごくハッピーだった。
友達くんが生物教室にいるからなんだけど。いいなぁ、ほんとに。友達くんー!!!
生物の授業は先生がずっと学生時代のお話をしてくれた。恋のこととか。
もう、菊さんとずっとキャーキャー言ってた。ね、菊さん。
『バレンタインのとき泣いてたやつもおったけどなー、学生時代に失恋は経験
しとかないかんのぞ。』泣いてたのは嬉し泣きだよ。先生、女心分かってない!
もし生物の授業があの人と同じだったら、きっと机に顔伏せちゃいそうなくらい
恋愛について語ってた。隣の教室から物理受けてるあの人の声が聞こえてきた。
やっぱり大きくて優しくてハッキリしてて、すごーくドキドキした。

文書処理は、机が隣の隣だった。わー、すごく近いよー!!嬉しいよ。ドッキドキ。
でもパソコン机だから大きいの。普通の机だったらもっともっと近いのにな。
その動揺を知られないように、私はずっと菊さんとドラえもんについて語ってた。
教室の前の壁にたくさん貼ってあったの、ドラえもん。ジャイアンが映画では
カッコイイこととか話した。つい好きなことになると声が大きくなっちゃうし、近くに
あの人がいるから、もっと声が大きくなっちゃう。今考えたら恥ずかしいよー、
何でよりにもよってドラえもん。オシャレなお話とか、可愛いお話とかしてたら
よかったかな。好きな人に私の話、聞いて欲しいのか欲しくないのかわからない。
授業が始まって私の得意なブラインドタッチの練習とかした。あと、あの人は家に
パソコンがあること発覚。わーわー、カッコイイ。あの人はスポーツって感じだけど
きっとパソコンも使いこなせてそう。ふー、新しい発見ってすごく新鮮。ドキドキ。

放課後、明日配布される修学旅行のしおりを一足早く見せてもらった。
部屋割りとかバスの号車とかの名簿であの人の名前を発見するたび嬉しかった。
同じクラスの欄にあるんだ。何だかちょっと変な感じで、すごく嬉しい。

帰り、傘を忘れちゃった私はあゆみちゃんとしおりちゃんの傘に入れてもらった。
ふたりの間でキャーキャー言ってたら、しおりちゃんが嬉しいこと教えてあげる
って言ってくれた。なになに?って聞いたら、本当に本当に嬉しいことだった。
『この前、クラスで自己紹介あったやん?』
「うんー、あれすごく緊張したんやけど!言うこと決めてなくて焦ったわー笑」
『そうそう、それでな、ごっちの発表のときに“そうや、○○くん!”って思って
○○くん(あの人)見たんよ、私。』
「え。…それでそれで??」
『そしたらねー、ごっち見てめちゃニコニコしよったよ、○○くん!きゃー!!』
「………え。ええええええ!!!? ぅキャー!!!』
何回も何回も聞きなおしてしまった。わーわー、ホントだったって、どうしよう。
横にいたあゆみちゃんも、『わーvそんなんうちやったらめちゃ嬉しいし!!』って
言ってくれた。すごーくハッピーだよ。
『これはごっちに言わんといかんわってずっと思ってたんよv』ってしおりちゃん。
ハッピーハッピーハッピー!前にもこんなことあったよね、国語の時間。わー!!
よかった、嫌な顔じゃなくて、よかった。あの人のニコニコってホントに嬉しいよ。
大好きなあの人の大好きな笑顔が、私のほうに向いてたんだー…。
今日は幸せいっぱいで、夕飯があんまり食べれなかった。うー、ハッピーだ。

4月15日(月)

 

いつもだったら教室の前でのんびりお話しながらあの人が来るのを待つんだけど
1時間目から県下一斉テストなんてものがあるから、ちょっと真面目に机の前に。
Tくんが『広告制作、あの人おらんで残念やなー』と一言。そうそうそうなの!
英語の宿題、私は終わってるよーとか話してたらあの人が教室に入ってきた。
わー。Tくんじゃなくてあの人と話したいのに。わー、そんなこと考えてました。
1時間目の数学のテスト。数学取らないメンバーで受けることになったので、
あの人と同じ教室でした。わーい!でも、1年の時は前後だったのにな。ぶー。
あの人からプリントまわしてもらえるのとか、めちゃ嬉しかったのに。後ろから
答案用紙集めるの、めちゃ嬉しかったのに。同じクラスだと遠くなっちゃう。
出席番号、何で私早いんだろう。何であの人遅いんだろう。うー。
でもやっぱり同じ教室って嬉しい。『俺この席がええなー』って言ってたのは
一番窓側の席の、ポカポカしてる席のことだった。わー、あの人らしい。
その窓側の一番後ろの席に、休み時間、座って友達くんと話してた。
その時私は一番窓側の一番前の席に座ってた子と向かい合わせになるように
いたから、めちゃあの人が正面に見えて、ドキドキしまくってた。ひゃー!
数学のテスト中はそのことばかり考えてた。うーん。ボロボロだー。

数学を受けた教室から英語を受ける教室に戻るとき、数学のテストの監督を
していたのが新しく来た先生で、その先生がカッコイイっていう話が出た。
みんなキャーキャー言ってて、私もキャーキャー言ってたけど、後ろにいる
あの人のほうが断然カッコイイよって振り返って言いたかった。ぶ。
好きな人がいる前で、他の誰かをカッコイイって言うのは苦手かもしれない。

英語のテストは普段の教室で普段のメンバーだった。残り時間が30分くらいの
とき、あの人が腕を前に出して机に伏せて寝てた。かわいい。かわいい!
テスト中にキョロキョロしたらいけないんだけど、あの人を見てしまう。わー。
でもほんとに英語の時間は退屈で、私も目を開けてるのが辛かった。一緒だ!

英語のテストのあとはお昼。私はいつも友達6人くらいで教室で机ひっつけて
食べたり、ベランダに出て日向ぼっこしながら食べるのね。
今日はすごくポカポカしてたから、ベランダで食べようーってことになったの。
いざ場所取り!と思ってベランダに出ようとしたら。あの人がいるー!!!
これじゃぁワザトみたいになっちゃうって思って私は教室に残ったんだけど
他のみんなはもうベランダに出ちゃってて、『あれ?ごっち来ないの?』とか
言ってくれるんだけど、どうしても恥ずかしくて。教室で食べることにした。
きっと1週間前の私ならベランダで食べてた。最近あの人がいるとドキドキして
大人しくなる私がいる。近づきたいのに、チャンスはたくさんあるのに、
1歩が踏み出せない私がいる。『押してダメなら引いてみろ作戦?』って友達に
言われたけどきっと私は弱いだけなんだと思う。押して押して押しまくらなくちゃ。
というか、もしこれが作戦なんだったら上手くいったらいいのにな。なんて。

それから授業があって、最後の1時間は2年団みんな集まって修学旅行の説明会
があった。各クラス長机一列半ずつ座るから出席番号が遠くても近くなった。
私の後ろの列の、右の右にあの人がいる。斜め後ろのアネゴと話そうとしたら
ばっちりあの人が見れる。わーわーわー!近くて声とかもすごく聞こえた。
起立、礼だけでもすごーく緊張した。私は自由行動のときの班長だから前に
プリントを取りに行くことになって、席を立つだけでもガタガタってなった。ひゃー。
そのあと班ごとに分かれて自由行動の計画を立てた。あの人と同じところ行けた
らいいのになぁ。というかやっぱりあの人は友達くんと同じ班だった!
友達くん、うらやましすぎるぞー!やっぱり1日でいいから友達くんになりたい。

修学旅行の説明会は大講義室で行われて、教室に戻るときにウメさんとアネゴと
わーわー言いながら帰ってたら、ちょうど後ろにあの人と友達くんたちがいた。
それに気づいちゃってからは話の内容なんて覚えてないけど、ちょっと大きな声で
笑ったり話したのは覚えてる。好きな人と話すのは緊張しちゃうけど、近くにいる
と、少しだけ声が大きくなる。近づくまでが大変なんだけど、ね。だから今みたいに
偶然後ろにあの人がいたりとか、授業中前後のときは自然に声が大きくなったり
する。わー、何だかよくわかんない。とにかく、自分からは近づいたり話しかけたり
できないのに、私のこと知って欲しい、みたいな感じかな。わー、なんてこった。

掃除の時間。いつものようにほうきを取って戻ってきたら、まだあの人がいた。
しかも昨日と同じベランダの前。というかベランダ。また入れないよ。ドキドキ。
これで3日連続だー!!すごく嬉しい。嬉しいのに、やっぱり私は近づけなかった。
しかも昨日は教室入れたけど、今日なんて教室にも入れなかった。ドキドキドキ!
ベランダ用のほうき持って廊下掃除するのって、何だか微妙だった。
しばらくしてあの人が掃除場所行っちゃってから、やっぱりベランダ直行すれば
よかったかもって思った。あの人とふたりきりになれたかもしれないのに。わー。
あの人がベランダでお昼食べるんだったら、あの人がまた掃除の前にベランダに
出るんだったら、って思ってベランダしっかり掃除した。わー。
そういえばずっと前の日記にも、あの人がベランダに出てること書いたような気が
する。やっぱりあの人は日向ぼっこが好きなのかなぁ。今日の数学の時間もそう
だったし。私も日向ぼっこ好き!一緒だ!

4月12日(金)

 

学校へ行くのが毎日ドキドキ。廊下で待つのが毎日ドキドキ。
あの人はチャイムのギリギリくらいに来る。教室前の廊下から下を見ると
2年の自転車置き場がちょうど見える。わー、来るのがわかるかも。
予鈴が鳴ってたくさんの人たちが急いでる。しばらくして人ごみの中にあの人が
見えた。わ、いた!上から見てることバレないように菊さんの後ろから覗きこん
だ。2年は2階に停める。坂道をみんな押して進むのに、あの人は自転車に乗っ
たまま登ってた。結構な傾斜なのに!わーわー、カッコイイ。
すごーく、ドキドキした。やっぱりどんなところも好き。好きになる。

私は毎日カバンにワンちゃんつけてる。あの人からもらったワンちゃん。
でも、それをあの人に見られるのはすごく何だか恥ずかしい。照れくさいっていう
か。だから私はあの人がいる方向と反対側にカバンを持つようにしてる。
休み時間、ウメさんとアネゴと次の授業の準備してて、ロッカーの中の教科書
取りたくて左肩にカバンかけてたの。そしたら、いつもの友達くんと違うKくんの
ところにあの人がいるの!ちょうど私の左側。近い。カバン!ワンちゃん!
見てるかどうかわかんないのに勝手に恥ずかしくなってどうしようかと思った。
とっさに目の前にいた友達くんに『おはよう!』って言った。あーもう。あの人に
一番言いたいことなのに。

体育。『お前ら春休みダラダラして体怠けとるだろー』ということでストレッチを
することになった。初めは10分間体育館をぐるぐる音楽に合わせて走る。
私はウメさんと走った。あの人はFくんと走ってた。Fくんは背が高くて坊主だから
あの人がどこにいるのかがすぐにわかった。ウメさんはあの人が近くなると
『わ、おるやん!追いかける?笑』とかって言ってくれる。わーわー、バレちゃう!
私はウメさんよりも外側を走ってて、あの人はFくんよりも内側を走ってたから
あの人たちが追い抜いていく時、少しだけ隣り合わせになった。横を向かなくても
あの人だってすぐにわかる。声がするわけでもなくて雰囲気でわかる。ドキドキ。
次は柔軟体操。足組んで後ろ向くやつで、わー、私今変な格好だわ。とか思って
たら、かなり遠くにいたあの人と目が合った。どわわ!し、しかもこんな格好で。
嬉しいのか恥ずかしいのか…、…嬉しかったけどね。すごくすごく!わーい!

『広告制作取ってる?』あの人に聞きたかったけど、やっぱり友達くんに。うー。
あの人も友達くんも取ってないみたい。うーん。どよーんとしながら友達と階段
降りてたらあの人が上がってきた。パチって目が合った。キャー!!どうしよう!
やっぱり目が合うだけで憂鬱な気分も吹っ飛んじゃう。全然平気。ハッピー。
広告制作が終わって系列ごとの授業。あの人と友達くんの会話を聞いてた席は
席替えになった。そのままでも全然よかったのに。3・4組合同。私は4組の中で
出席番号が早いから真中の席になってあの人は最後だから後ろのほうになった。
前は前後だったのにこんなにも遠くなっちゃったよ。泣きそうだった。つまんない。

授業は早く終わって最後の10分間はちょっと休憩。女子は6人しかいないのに
みんな席バラバラで遠くて話せなかった。みんな机に伏せたりしてたから、私も
眠いし目を閉じようかなって思った時。後ろで声がした。あの人の声がした。
夢かと思った。あの人のことばかり考えてたからおかしくなっちゃったかと思った。
あの人は私の後ろの席の人のところへ話しに来てた。わわ!一気に目が覚めた。
しかも私があの人から見えないようにって思って、あの人の席とは反対側に置い
てたカバンのほうにあの人がいた。ワンちゃんが見えちゃうー!!
眠くないのに机に伏せることもできないし、教科書見ても何もわかんないし、
結局顔を冷やすので精一杯だった。ひー、ドッキドキ。

掃除場所は教室。あの人は違う所。私はベランダ担当だからほうきを取ってきて
教室に入ろうと思ったら、ベランダの入り口の前にあの人がいた。うわわわわ。
だから恥ずかしくて近づけなかったから教室掃いてた。ぶぶ。ドッキドキ!
ふー。同じクラスになってからのほうが全然話してない。わー、もう。
明日はテスト!県下一斉。ひゃー、がんばります。いろいろと!

4月11日(木)

 

4月23日〜4月27日分のログ

4月1日〜4月10日分のログ

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