6月27日〜6月29日分のログ

6月1日〜6月17日分のログ

5時に起きた。握り締めてた携帯を見た。未読メール0件。はぁ、と大きなため息が
出た。11時前だったから寝ちゃってたのかな?朝、メール見てくれるかな?もしか
したら返信をくれるかもしれない。その"もしかしたら"をずっと待った。でも、7時を
過ぎても学校へ行く時間になっても来なかった。嫌がられたのかな?迷惑なのかな
?こんなに学校へ行くのが重く感じたのは、久しぶりだった。どうか、嫌がられてい
ませんように。

チャイムが鳴ってもユニ君は来なかった。え?え?朝のSHRが終ったあと、みんな
が私に『来てないね。』って言った。何だかもう、"誰"って言わないでわかるのがす
ごいなぁって思った。・・それどころじゃない!風邪?遅刻?何だろう。わ、わ、これ
でまたメールするチャンスが増えちゃった。どうしよう?何て送ろう。そんな風に考
えながら古典の教室に向かってたら、階段のほうから笑い声が聞こえた。その中心
にいたのはユニ君だった。びっくりした。寝坊だったのかな?でも、風邪とかじゃな
くてよかった。照れ笑いみたいな、恥ずかしそうな、そんな顔してたユニ君。教室に
向かっていたから、すれ違うかたちになった。タニミカと単語の暗記してて、単語帳
に夢中なフリしたけど、もうすぐすれ違うユニ君ばかり気にしていた。授業前の廊下
は混んでいた。なかなか進まなかった。だから、ほんの少しだけだったけど、隣に
いることができた。今なら"おはよう"って言えるって思った。でも、そんな勇気もふ
っとんでしまった。肩に、ユニ君のリュックがあたった。どわわ!もう、頭の中がぐる
ぐるして、さっき覚えた古語も飛んでった。わーもう。

地理の授業から帰ってきたとき、ちょうど廊下を原田君が通ってた。わ、わ、近くに
ユニ君はいないかな?って思った。でも、原田君の少し後ろにいたのは、ユニ君の
好きな子ちゃんだった。そのまま通りすぎたあと思ったんだけど、今の呼び出しじゃ
ないよね?このあとお昼休みだから、余計に不安になった。教室にユニ君がいない
から、不安になった。お願い。どうか私の勘違いでありますように。いつかきっと、
ユニ君は告白すると思う。そのとき、私は笑顔でいることができるかな?心から応
援、できるかな。というか、さっきの本当に勘違いでありますように。に!

その休み時間のあとの英語の時間はずっと考えごとしてた。後ろの後ろにユニ君が
いる。授業が始まる少し前、後ろの席の子がまだ席についていなかったとき。ユニ
君の声が、とても大きく大きく聞こえた。何だか楽しそうにお話してる。さっきの告
白がOKだったから?とかって、また勝手に考えた。こういうときだけ、すごくマイナ
ス思考になっちゃうんだから。だめだめ、自分に言い聞かせた。過去問を解いてい
る間、何だか眠くてしょうがなかった。だんだん周りの音が遠くなっていった。ふと
気がついたら時計が30分も進んでいた。初めて授業中にこんなに寝てしまった。
後ろの後ろはユニ君なのに!(見てるわけないけど、でも一応)寝言言ってなかっ
たかな?わーもう、恥ずかしい。でもそれからは、ずっとずっと考えごとをしてしまっ
た。とにかく、英語どころじゃなかった、英語の時間。

放課後、放送部の3年生おつかれさまでした会をすることになった。みんなでお菓
子を食べたり写真を撮ったりした。先輩たちはみんな可愛くて美人でおもしろい人
たちばかりだから、先輩たちがいなくなるのがとても寂しいなって思った。そんな中
サッカー部と兼部しているみっちゃん先輩が、『お前らのことはよく聞きよるわー』っ
て言った。お前らというのは、私とあゆみちゃんのこと。『ていうか、この前俺に相
談した次の日くらいにアドレス聞いたやろ!!』って私に言った。・・え?前にみっちゃ
ん先輩にユニ君のこと相談したのは覚えてるけど、何でアドレス聞いたの知ってる
の?まさかまさか。きっと、そのまさかだと思う。どひゃー!部室とかでそんな話が
出たのかな。だから、潤さんも知ってたんだ。・・告白したことも知ってる?振られた
ことも?何でも話したの?ちょっとだけ、ショックだった。

お菓子の袋とか、いっぱいゴミが出たので教室のゴミ箱に入れちゃいけないなって
話になって職員室の顧問の壷ちゃんのところへ行くことになった。そしたら壷ちゃん
の横に一色先生がいて、その横にユニ君がいた。履修のことで、面接を受けてたん
だ。私は廊下を通る形になった。ユニ君を見た瞬間、すごくびっくりした。もしかした
らいないかな、って思った瞬間だったから。目が合った。すぐにそらした。恐かった。
でも、やっぱり嬉しいの気持ちのが大きかった。そのあと、あゆみちゃんと帰ってた
ら部室塔から平賀くんとユニ君が出てきた。刹那的に目が合った。バイバイ、くらい
言えばよかった。部活がんばってね、くらい言えばよかった。後悔ばかりすぐに押し
寄せてくる。ただ、ユニフォーム(今日はTシャツみたいな感じだったけど)カッコイ
イなって思うことしかできなかった。やっぱり好きだなって、確信しただけだった。

帰りの電車の中、夕日が差してた。曇り空も、昨日までみたく重くない。明日は晴
れる?このモヤモヤも晴れるかな。せっかくいいよって言ってくれたのに、メールが
できないでいる。何度も何度も書いては、何度も消してる。明日こそは、勇気を出そ
う。

【瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ】 崇徳院
First loveで使われてた百人一首ってこれだったよね。気になって調べてみた。
"川瀬の激しい流れが岩にせきとめられて別れ別れになっても、いずれひとつになる
ように、私たちもきっと将来逢おうとおもっているのです。"わわわ。なんてすてきな
歌なんだろう。ちょっと和歌に興味を持っちゃったりなんかして。

6月26日(水)

 

とても風が冷たかった。思わず猫背になってしまう。でも、胸をはってどうどうとして
いないと涙がこぼれちゃうんじゃないかって思った。土日でゆっくり考えたけれど、
結論はでなくて。そもそも何を考えていたのかもはっきりしないのだけど。とにかく
何だかとてもとても不安で、でも朝イチバンに車の中からユニ君のリュックを見て
思わず笑ってしまった私がいた。まさかこんなところにいるなんて。やっぱり、私の
心を動かすのはユニ君なんだ。悩ますのもユニ君で、和ませるのもユニ君なんだ。

ケンちゃんはみんなの人気者。担任のことを名前で呼ぶのもどうかと思うけど、とに
かく親しみやすい先生。みんなでベランダの外にケンちゃんを追い出して笑った。
何だかことばだけだとすごく悪いことをしているように聞こえるけど、寒いって言っ
てるのにケンちゃんがドアを開けてベランダに出たから、みんなでそのまま閉めた
だけです。そのときのケンちゃんの焦り具合とか本当楽しくてみんなで大笑いした。
その大笑いのまま何となく後ろを振り返ったら、目の前にユニ君の肩が見えた。襟
のところから見える黒いTシャツとか、ショルダーバックとか、そうだ。顔は直接見
てないけどすぐに分かった。そのまま止まってしまった。でも、次の瞬間には歩き出
してた。やっぱりユニ君は背が高い。私がただ前を向いているだけじゃ、見えない。
少し上を向かないと、とびきりの笑顔を見ることができない。少しだけ、遠く感じた。

ホームステイの英語劇の練習。少し前なら、この放課後の練習をどんなにどんなに
楽しみにしていたか。でも、ズキズキするけど、やっぱりドキドキする。やっぱり私
は単純だなって思った。初めて立ち位置を確認しながら練習した。亀役の池野くん
のとても素敵な笑顔とか、みんな笑った。でもそれを笑ったユニ君の笑顔のほうが
もっともっと素敵に見えた。優しく目が細くなって、口を大きく開けてニカーって。
たくさんの人たちの隙間からユニ君を見つけた。これなら少しくらい見てても大丈夫
って思って、いつもよりも長くユニ君を見た。気持ちを整理するために。これ以上好
きになっちゃいけないって思ったのに、余計に無理だった。苦しくなった。結果が分
かっている片想いってなんて切ないんだろう。それでも、毎日好きの気持ちは大き
くなっている。顔を台本に伏せて、ふーって心落ちつかせて顔をあげた。目が合っ
た。すぐにそらしてしまった。"友達"なんだから、ニコってしたらよかった。でもやっ
ぱりできない。ユニ君にとっては"友達"でも、私にとっては"好きな人"だから。そ
れから何度か目が合った。気のせいって言い聞かせた。苦しかった。

傘をさしてもあんまり意味がないくらいのどしゃぶりの雨。今日はたくさんの人の涙
を見た。それぞれみんながどんなことで泣いているのか、わからなかったけど わ
かってあげることができなかったけど、でもきっとこの雨のせいでもあると思った。
私もこの5日間こらえていた涙が出てきそうになった。でも、我慢した。みんなを悲
しくさせる雨。やっぱり、今の私にはユニ君の笑顔みたいな青空が必要だよ。

古い電車の中。温度差で窓が曇っていた。何となくハートを描いた。指先に感じる
ひんやりした感触が久しぶりでワクワクした。"だいすき みよしくん"みんなで笑っ
た。恥ずかしくなって"みよしくん"の部分だけわからなくした。もし残していたら、
運転手さん、私の気持ち乗せていってくれた?

家に帰って制服のままベットに伏せた。重く感じた。今日1日分の疲れが一気に押
し寄せてきたみたいになった。携帯を見た。送信BOXから、私がユニ君に送ったメ
ールが全部流れていた。もうそんなに長い間送っていないんだ。ユニ君の携帯から
も私のメール、流れてしまったのかな。そう思ったら何だか妙に悲しくなった。気付
いたら携帯を握り締めていた。"何だか久しぶりです"そう書いてすぐに消した。何
送ろうとしてるんだろう。迷惑かもしれないのに。

"これからもメールしていいのかな?"

送ったあと自分にビックリした。え、今の送信ボタン押しちゃったんだ。どわわ!返
信がこなかったらどうしよう。質問形式にして返信がないときは"NO"のサイン。そ
れくらいなら、1ヶ月もメールしてたら分かるもん。送信BOXのこのメールを何度も
見た。今、ユニ君もこのメール、見てるのかな。どう思ったのかな。

freebirdが鳴った。『来た!』って叫んでしまった。さっきの画面に"受信完了"の
メッセージ。"嫌"とか書いてあったらどうしよう。ひとりでぐるぐる考えて、目をつぶ
ってボタンを押した。ゆっくり、目を開けた。涙が出た。

"いいよ、いいよ。"

・・メールしても、いいんだ。ほんと?ほんと?今まででイチバン嬉しいメールかもし
れない。何だか初めてのときみたいだった。改めて、よろしくねって言いたくなった。
でも、どんなにがんばっても結果は知っているから切なくなった。それでも、"友達
"としていられるのなら、それでもいいやって思った。ユニ君が私にたくさんのドキド
キをくれたみたいに、今度は私が何か力になることができたらいいな。

"ほんと?!ありがとう!!よかったぁ 恋の相談とかのるけん、してね(>∀<)"

最後の一文は自分に言い聞かせるために送ったのかもしれない。ユニ君に、もう平
気なんだよって伝えるために。でも、本当にそう思ったことなのに、このぐるぐるし
た気持ちも一緒に伝わればって思った。本当はこんなこと送りたいんじゃないよっ
て気持ちも伝わればって、思った。まだ、好きですっていう気持ちも伝わればって。

"あぁ、するかもね?!"

本当はしてほしくない。しないで、ほしい。でも、もしユニ君からメールが来るのなら
恋の相談でも何でもいいなって思った。好きな子の話でも、話し相手にしてくれるの
なら、それでも幸せだよ。でも、いきなりしてくれなくてちょっと安心した。ふー。
このあと、サッカーのことを持ちかけた。そしたらまた≪ ≫の絵文字を使ってくれ
た。"〜やね"っていう話し方。久しぶり久しぶり。

ねぇねぇ、私これからはユニ君の"何でも話せる友達"になりたいな。いい?って聞
いたら、また"いいよ、いいよ。"って送ってほしい。だから、またがんばるよ。

6月24日(月)

 

  常に何かを思うことのほうが何も考えずにいるより簡単なのかもしれない。ユニ君
のことで毎日毎日いっぱいになってたときのほうが、他のことにも集中できた。ユニ
君のこと考えないように考えないようにって思ってたら他のこと、何にもする気が起
こらなくなった。もう、どうなってもいいやって思ってしまった。

ユニ君に好きな子がいるって分かった次の日。思いっきり笑顔でいたあの日。私は
いつもと変わらずユニ君を見てた。友達と話すときに、チラっと見た。教室に入る瞬
間に、チラっと見た。机に座って教室の反対側にいるユニ君のこと、そっと見た。
分かってしまう。私がユニ君を見るみたいに、ユニ君はある子のほうを見てる。ずっ
とずっと見るんじゃなくて、雰囲気を探すように見てるところ、私と一緒だもん。
恋してる。私もユニ君も。私はあなたに、あなたはあの子に、恋してる。

アドレスを聞いた日から、1度でも私のことを考えてくれる日はあったかな?少しで
もいいから、考えてくれたかな?私はいつもあなたでいっぱいだったよ。いつもいつ
も心は空色だった。すごーく暖かかったよ。でもあなたの心を暖かくさせるのは、あ
の子なんだ。あたりまえのことなんだけど、なかなかそれを受けとめたくなかった。
でも、ほんの少し受けとめられた今、応援しようと思った。あのとき"すごい応援し
てるけん"って言ったこと、少し本当になるよ。だってだって、人を好きになる気持ち
すごーく分かるもん。大好きな人と幸せになりたいって気持ち、私がよく知ってるも
ん。

告白した日からなかなか晴れない曇り空は、やっぱり私の心の中みたいで、でも、
きっときっと、青いユニフォームを追いかけたあの日みたいに、強い日差しで大きな
青空の夏がやって来るから、しっかり楽しんでやろうって思った。かかってこい。

というわけで復活記念リニューアル。この夏もよろしくお願いします。なんてね。

6月23日(日)

 

  曇り空だった。私の心そのままだった。早起きができなくて、またお母さんに送っ
てもらった。車の中で、何度も"こんなところが好きやったのにー"って言った。お
母さんはハイハイって言ってた。最近のさやか、楽しそうだったよって言ってくれ
た。ほんとに楽しかったもん。毎日、ドキドキしてたもん。だんだん学校が近づく
につれて、またドキドキが早くなった。でも、何だか寂しかった。
私の恋が終ったからって何にもかわることないのはわかってるけど、本当にすべて
のことがいつも通りで、何だかこんなに落ちこんでいる私はこんなところにいたら
いけないんじゃないかって思って、いつも通り廊下にいる菊さんのもとへ、いつも
通り走っていった。頭をポンポンってしてくれた。『今日、来ないんじゃないかっ
て思った。』って言われた。私も来ないかと思ったけど、でも、だってそれじゃぁ
大好きな三好君が見れないもん。やっぱり、やっぱり好き。振られちゃったけど、
結果はわかっちゃったけど、片想いしたい。だって急に好きにならないなんて無理
っこだよ。しばらくして、三好君が教室にやってきた。そのとき私はアネゴとお話
をしていた。三好君のほうは向かなかったけど、思いっきり笑顔でいてやった。
三好君はどう思ったかな?気にもしてくれなかったかな?でも、三好君に負けない
くらいの笑顔はできたと思う。だってほら、みんな気付かないもん。落ちこんでた
ら、みんなが『どうしたの?』って言うけど、みんな『あ、三好君来たねvv』って
言ってくれる。だから、『わーvv』って喜んだ。でも、やっぱりやっぱり、苦しか
った。上手く、見れなかった。
現社の時間、先生がイキナリ席替えをするって言い出した。何?今席替えが流行っ
てるの?何だかすごく変な予感がした。これでまた隣になっちゃったらどうしよう
?そのときは、思いっきり笑おうか。そんな風に考えていたら、くじがまわってき
た。26番。先生がランダムに座席表に数字を書いていく。『はい、じゃぁ移動〜』
移動先の席は、真中の後ろのほうで、結構先生からの死角になるところだたからラ
ッキーって思った。隣の席に鳴った未華ちゃんが『ごっちさんっ!!うしろ、うしろ
っ!!』って小さな声で教えてくれた。え?って思って振りかえろうとしたとき、雰
囲気で分かった。三好君だぁぁ。三好君は斜め後ろになった。ひー、こんな風にな
ると思ったんだ。でも、冗談っぽく接そうと思ったけど、やっぱりそんなの無理だ
った。ひたすら私の右半身が緊張してた。英語の席以上だ。何度も何度も黒板写し
間違えた。すごい、動揺だ。ふと、さっきの座席表見てみると、三好君の席は27番
だった。てことはてことは、私の次の番号ひいたんだ。・・何だかすごい偶然。こう
いうときって、そんなすごい偶然がよくある。お願いだから明日の保健は、すごい
偶然ありませんように。
そうじへ行く前、教卓のところでウメさんとアネゴと先生にお話してた。そしたら
ウメさんが『あ。』って言った。『今三好君な、こっち見よった。気にしとった感
じやで』って言った。えええ?って思って見たときは、三好君は後ろを向いてた。
ほんと?ほんと?でも、私笑顔でいれたよね?
放課後のホームステイの集まり。ほとんど毎日あるこの集まりのこと、すごーく楽
しみにしていたのに、今日は行きたくなかった。それに、パーティ係が前に出るこ
とになったとき、行きたくなかった。でも、昨日はこうやって変にドキドキするこ
とをやめようって思って告白したんだもん。そう何度も何度も言い聞かせて、笑顔
でがんばった。三好君のほうは見れなかったけど。
三好君の好きな人がわかったかもしれない。今日1日、なんとなく考えてみた。い
つも話しているわけじゃないけど、あの子の近くにいるなって思った。でも、違っ
たらいいのにって何度も思った。好きな子がいるって、口実だったらいいのにって
思った。でもそうなったらウソつかれたことになるから、やっぱりいてほしい。わ
わ、もう矛盾だらけだ。でも、やっぱりやっぱりいてほしくない。

曇り空は晴れるかな?きっときっと、また三好君の笑顔みたく快晴の日は、私は元
気いっぱいになってると思う。左手の突き指の痛みがだんだんひいてきたように、
きっとこのモヤモヤする気持ちもだんだんひいていくと思う。やっぱり三好君のこ
とが好き。だから、おそろいの笑顔でいなくちゃって思った。

6月21日(金) 簡易日記

 

5.6時間目が待ち遠しくて待ち遠しくて。でも、いざ始まりのチャイムが鳴ると
緊張で、もう少し休み時間が長かったらって思っちゃうんだ。隣の席のはずなのに
三好君の列は全体的に少し後ろにずれてて、ほんの少し右後ろな感じになったから
よけいに変な動きしないようにって、ひとつひとつの動きを気を付けた。たとえば赤
ペンをペンケースから出すときとか、教科書開くときとか。そんなに気にしてたらキ
リがないけど、でもこの緊張感が好き。授業どころじゃないけど、でも楽しかった。

テスト返し。やったぁ、三好君と点の教え合いっこ・・話すチャンスだって思った。
でもあまりにも点数が悪くて(平均以下だった。笑)こんなの言ったら恥かくだけじ
ゃんとかって思って、話すチャンスは今度にしようと思った。文書処理のテストなら
点数言えたのに。三好君がテストを取りにいくとき、ボンって音がした。辞書が落ち
たみたい。わわ、拾いたいって思ったら微妙に遠くて、しおりちゃんに『ごっち!!』っ
て言われたけど、わーって感じで、結局しおりちゃんが辞書を拾ってあげてた。
うー、いいないいなっ。

テストの解答が終って、少し自由時間になった。その自由時間がドキドキしちゃうの
に。授業するならしてほしかった。そうじゃないと、手とか震えちゃいそうだった。
先生が何か作ってた。誰かが『え、何するん?』って先生に聞いた。『ん?席替えし
ようかなって思って。気分転換に。』って言った。シャーペン落としそうになった。
え、え、えー!!早いよ。この前したばかりなのに。みんなも『早くないん?』って
言ってた。私はとにかく止まってた。そんなそんなぁ。そしたらそしたら!!三好君が
『えー、このままでええんやけど。この席快適やし!』って言ってた。どひゃー!!
そりゃイチバン窓側だからかもしれないけど、イチバン当たりにくい場所だからかも
しれないけど。でもでも、どうしても隣の席に嫌な子がいたら、そんなこと言わない
よね。ひとりで勝手に思ってた。ドッキドキドキ。でも、席替えのあみだが回ってき
た。お願いお願い。

三好君は、きっと私の後ろの後ろになった。ひゃー、何だか微妙だぁ。でも、今みた
くこんなにドキドキしなくていいんだって思ったら少し安心したけど、少し寂しかっ
た。その授業のあと、色んな人に『席替えしたくなかったぁー!!』って言った。イチ
バン三好君に言いたかったんだけど。

放課後、ホームステイのフェァウェルパーティの中の組みたて体操の企画で、男子
と、その組みたてに関係ある人たちが集まることになった。先に、その教室にさとぴ
ぃが入って、あとから『ごっちも入ってよー』って言われたけど、中に三好君もいる
から入りづらかった。それで、ずっとずっとアネゴと教室の前でぐるぐるしてた。後
からウメさんがナイスタイミングで来てくれたので、一緒に入ることができた。わ。
組みたて体操の流れが決まった。きっときっと三好君がしたら、何でもカッコイイん
だろうなぁとか思った。早く、ホームステイに行きたいなって思った。

家に帰ってしばらくしたら、さとぴぃからメールが入った。"何で呼んだときに入って
くれなかったん?"ってあった。私はパーティの係だから、ウメさんも誰もいなかった
から、私がいなくちゃいけなかったんだって思った。中に三好君がいるからって自分
勝手な理由で、大切なことなのに、周りのこと考えてなかった。これからもっともっ
とパーティのこと決める機会が増えるのに、こんなに三好君のことでいっぱいで、
仕事も何も手につかないんだったらいけないって思った。だから、もう、決着をつけ
るか諦めようって思った。でも、こんなにこんなに好きになっちゃってるのに、諦めら
れないって思った。告白しようって、思った。

告白は絶対直接がいいなぁって思ってた。でも、明日までひきずってたら、このあと
簿記の問題集もできそうにない。日曜日には検定があるのに。ウメさんと相談して
メールで告白することにした。テレビではW杯のことがやっていた。三好君の大好
きな選手のこともしていた。今なら起きてるかな?そう思った。

"この前の班決めたやん、それで本当は同じになりたかったなって思った。もう気づ
いてたと思うんだけど、三好君が好きです。一緒にイギリス楽しみたいです。もしよ
かったら付き合ってください。嫌だったらハッキリ言ってくれていいけん、返事下さ
い。夜遅くにゴメンね。"

素直に、全部言えたと思う。本当に私の気持ち表すのなら、今まで書いてきた日記
でも足りないけど、でも今の素直な私の気持ち。今まででイチバン送信ボタンが重
く感じた。ドキドキ。ドキドキ。今日の朝は考えてなかったこと。私、すごいって思っ
た。こんなにこんなに、勇気ある子だったんだ?

返事を待つあいだ、さっき送ったメールを読み返してみた。何だか、讃岐弁って優し
いなぁって思った。送ってからの時間が、とても長く感じた。

大好きな大好きなfreebirdが鳴った。携帯を開くことも恐かった。なかなか、受
信BOXを見れなかった。でも、勇気を出して勇気を出して、見た。とてもとても長い
メールだった。ごめんなさいの、メールだった。

初めて、私の名前が書いてあった。好きな人がいるって書いてあった。私のことは
いい人だけど、友達以上に思えないって。でもこれからもどんどん話していけたらい
いなって、ホームステイも楽しみたいって、いい友達でいてくれたらって、書いてあ
った。

"わかった、ありがとう 好きな人がんばってね!!すごい応援しとるけん。ホームス
テイ楽しもうね(>∀<)おやすみなさい。"

本当は本当は、心から応援なんてできないけど、できるわけないけど、でも、心か
ら応援できるようになろうって自分に言い聞かせるためにも、そう送った。今までた
くさん迷惑かけてゴメンねって気持ちもあったけど、でも今までこんなにドキドキさ
せてくれてありがとうって、そんなに優しいことばかけてくれてありがとうって思った
から、ゴメンじゃなくて、ありがとうって送った。

"うん。こちらこそありがとう!!おやすみ。"

はじめて、おやすみって言ってくれた。今までずっとずっと、言って欲しかったこと、
叶ったよ。ずっとずっと、望んでた長いメールだって、名前を呼んでもらうことだって
今日1日で叶っちゃった。でも、イチバンイチバン叶ってほしかった恋は、叶わなか
った。

日記を振りかえってみたら、まだ三好君を好きになってから1ヶ月くらいだった。で
も、イチバン長い恋に思った。いろんな、いろんなことがあった。メールアドレスを聞
けたこと。総体を見に行ったこと。隣の席になったこと。W杯が始まって、サッカー
のことたくさん教えてもらって、好きな選手も教えてもらえたこと。ゴールの瞬間を
一緒に喜べたこと。本当に、たくさんたくさんあった。

私の好きになった人は、必ず幸せになれる。これ、絶対絶対本当だよ。やけん、三
好君も絶対好きな子と幸せになれるよ。がんばってね。本当、応援するね。

前の恋ではできなかったこと。アドレスを聞くこと。告白すること。それができた。
好きなこと、伝えることができてよかった。本当によかった。この恋で叶えられなか
ったこと、次の恋で絶対絶対叶えてみせる。ひとつの恋をするごとに、勇気が増え
ていっている気がする。だから、どんどんプラスになるように。また、素敵な恋がで
きたらいいなぁって思った。

明日は三好君に負けないくらいの笑顔でいよう。三好君を好きになってよかった。

学校の友達へ++
何だかここ、毎日見てくれてる子もいるんやね。笑・恥 うきゃー、恥ずかしいけど
アリガトウ。いつも、たくさんたくさん応援してくれて、相談にのってくれてアリガト
ウ。ごっちは元気やけん、また廊下とかで『ごっちー』って呼んでね。それから、ま
た新しい恋したら(さすがにしばらくないと思うけど)よろしくね。みんな大好き☆
いつも見守っててくれてありがとぉーー!!

ここに来てくれているすべての人へ++
いつもたくさんのメッセージやメールありがとうございます。共感してもらえたり、
がんばろうと思ったっていう、勇気の素になれたことがとても嬉しいです。それから
こんな恋にあこがれてもらえたり、懐かしがってもらえたり。読んでいる私までドキ
ドキしています、とかってメッセージもあって、わーって感じです。片想いの人も両
想いの人も恋を探している人も、いっぱいいっぱい人を好きになろう。(や、数じゃ
なくて)私は三好君の笑顔が大好きだったから、自然と笑顔になった。絶対、人を
好きになるってことは自分にプラスになると思います。何だかよくわかんないけど、
みんなが素敵な恋愛ができたらいいなぁって、思います。私もがんばろう。

何だか最終回的になってしまった。落ちつくまで、日記の更新少しお休みします。
やっぱり、今日は泣きたいです。

6月19日(水)

 

1時間目の体育。朝から一緒の授業なんて嬉しすぎだぁって思って、ノリノリで体育
館へ向かったら、入口のところに背の高い制服の男子がいた。ちょぴんが『あ。』っ
て言って私を見た。私は気にしていなかったからそれまで全然わからなかったんだ
けど、その後ろ姿はユニ君だった。えええ!見学?ウメさんもびっくりしてて、小さ
な声で『ほら、どうしたん?って聞きまい!!』って言った。でもすごい恥ずかしくなっ
て気付いたらその場から逃げてた。ひゃー!!ウメさんが『ほらー、そうやって逃げる
けんバレるんじゃわ。笑』って言った。でもあのままそこにいたら、熱で私が倒れち
ゃいそう。

高く上がったボールを受けようと思ったら、微妙に距離が合わなかったみたいで、
左手に衝撃が走った。思わずしゃがみこんだ。痛い。でもそのまま2試合出た。
だんだん指が曲がらなくなっていったのが分かった。指が膨れてた。先生が『突き
指やわ、冷してきなさい』って言った。突き指?生まれて初めて突き指なんかにな
ったから何が何だかわからなかった。先生が、着替えて保健室へ行くようにって言
った。言われた通りにした。でも着替えるとき、すごく不便だった。左手の薬指なん
て使わないと思ってたけど、使っているんだなって思った。保健室の先生は器用に
しっぷと包帯をしてくれた。先生が指先に向かってデコピンしようとしてたから、必
死で止めた。『骨折かどうか見るんやん、痛くせんわー』って言ったけど、どう見て
も痛そうだったから、『いーやーやぁー!!』って叫んだ。そしたら『面白い子やなぁ』
って笑われた。私が『え?』って言った隙に先生はデコピンした。痛くなかった。
骨折じゃなくて安心したけど、ぐるぐる巻きの包帯が少し恥ずかしかった。パソコン
を使う授業のときすごく不便だった。運動部のみんなが、突き指についていろいろ
教えてくれた。大したことないのは3日くらいで治るけど、2週間くらいかかるときも
あるみたい。引っ張ったら治るって言ったり、引っ張るのは絶対ダメって言ったり、
感覚なくなるまで冷せって言ったり、常温でほっておくのがイチバンって言ったり。
どれが本当なのか分からなかったけど、みんながたくさん心配してくれて、何だか
嬉しかった。早く治って欲しいなぁ。

国語の時間、長尾くんのところに1枚の紙が届いた。"次の英理はLL教室"ってこと
が書いてあったみたい。最初はふーんって思ったけど、よく考えたら私も次は長尾く
んと一緒の授業なわけで、おまけにユニ君も一緒で隣の席で。・・どわわ!!LL教室
ってふたりでひとつの机だ。右の列からふたり組になっていったら、めちゃ隣だ。
そんなのそんなの、いかんー!!恥ずかしすぎるって思って、国語の時間はひとりで
そわそわしてた。でも、話すチャンスができた、とかって少しだけ嬉しかった。でも、
それは本当にならなかったんだけど。

ドッキドキしながらLLに入ったら、『席は自由ね』って言われた。思わず大笑いして
しまった。あんなにドキドキした私はなんだったの?って感じだったけど、すごくホッ
とした。でも、やっぱ恥ずかしくてもいいから、隣がよかったなぁって思った。わー。
LLではスヌーピーのビデオを観ることになった。二本立てでふたつ目は恋のお話。
すごく可愛くて、おもしろかった。ときどき、振りかえってユニ君のいるところを見て
みたら、原田君と真剣に観てた。LLの机にはテレビが埋めこんであって、ふたりで
一台を見るんだ。スヌーピーを真剣に見てるユニ君はすごくすごく可愛かった。
他の男子はギャーギャー言って違うことしてる人もいた。チャイムが鳴ったとき、ま
だビデオが終ってなかった。他の男子で『えーもう帰ってええんやろー?』とかって
さっさと帰ってった人たちがいた。ユニ君もそう?って思ったけど、原田君と続きを
見ていた。・・かわいいー!!このときちょうどしていたのが恋のお話だったから、嬉
しかった。何か、思ってくれたかな?

大掃除のとき、ウメさんたちと職員室にCDデッキを借りに行った。W杯のラジオを
聴くために。掃除をするフリして、みんなでラジオを囲んだ。何だか楽しかった。
映像がないのって不思議な感じだよねとかってみんなでお話した。というかテレビ
で応援したかった。教室前のベランダでは男子が寄って集まって、原田君が持って
きた液晶テレビ(?)をみんなが観てた。えええ!準備良い!!そしたらすぐに点が入
れられて、みんなでわーって言った。その瞬間観れなかったけど。わー。

放課後のホームステイのメンバーの招集のときもやっぱり、みんなラジオとテレビ
の周りにいた。でも、途中から真面目に英語劇の練習をしようってことになって、
みんな劇の練習を始めた。それでもテレビの周りで動かない男子がいたけど、ユニ
君はちゃんと練習のほうに参加していた。やっぱりやっぱりいい人だぁって思った。
セリフ合わせのとき(台本が全部英語)ユニ君は"二人は走り去る。老婆登場"って
セリフじゃないところまで読んでた。みんな大笑いだった。『えぇ?!ここナレーター
かぁ!!』って恥ずかしそうだった。ちゃんと斜体になってるのに。かわいかった。

班を決めるとき、パーティ係は班長になってそれぞれ分かれることになった。私も班
長になって、どこの班がいい?って言われたけどどこでもよかったから、みんなに先
に選んでいいよって言った。最後にふたつ残ってどっちがいい?って聞かれたけど
どっちでもよかったから、じゃんけんで決めた。私はD班の班長になった。そのあと
係じゃない人たちがそれぞれの班に入った。ユニ君と一緒になれないかな?ってず
っとずっと思ったのに、私の班はすぐにいっぱいになってしまって、すぐに離れてし
まった。でも、ユニ君から違う班を指名してたわけじゃなかったから、少しだけよか
った。でも、やっぱ一緒になれないのはつらかった。ユニ君は私が最後に選ぶこと
になったふたつの班のうちの、もうひとつのほうになった。あのとき、ちゃんと自分
の意見言ったらよかったなって思った。もう、どうにもならないけど。

ブルーなまま家に帰った。家に帰る途中、中学のとき好きだった人を見かけた。もう
今日は本当にいろんなことがあるなって思った。すぐにイタリア戦が始まって、デル
ピエロがスタメンなことがすごく嬉しかった。わーわー、ユニ君も見てるかな?すぐ
にメールしたかったけど、勝ってからにしようって思った。先制点を取ったとき、これ
はもういけるって思った。でも、最後の最後で韓国に点が入った。本当ドラマみたい
だった。きっと、日本もこうなったらすごい嬉しかったんだろうなって思ったら、くや
しさも少なくなったけど、でも、やっぱりイタリアを応援したかった。延長戦に入った
とき、ユニ君に"どうなるかなぁ??"って送った。何のこと?って思われないかなっ
て思ったけど、すぐに返信がきて、わかってくれたんだって思った。それがすごくす
ごく嬉しかった。だってだって、これまでずっとメールしてきて、私がいつも試合観
てること、ちゃんと知っててくれたんだよね?すごーく、嬉しかった。

結果は負けちゃった。でも、ユニ君の大好きなデルピエロがはやくに交代しちゃった
ことを解説の人が何度も何度も惜しんでいたことが、嬉しかった。やっぱり、それだ
けすごい人なんだ。今日のプレーだけでも、すごくボールが正確だったなって思っ
た。でも、試合はすごくすごく良かったって思った。イタリアの分まで韓国がんばっ
てほしいなぁって思った。

にしても、本当に今日はすごい日だったなぁ。明日はいいことたくさんになりますよ
うに。というか、いい日にするぞ!!にしても、パソコン打つのが痛いなぁ。

6月18日(火)

 

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