7月12日〜7月19日分のログ

今日の私は何だかおかしい。何でもかんでも、プラスに考えている。そんなわけな
いのにってことでも、いいほうにいいほうに考えてた。後から辛くなるだけなのに。
体育の帰り、髪もぼさぼさに近いまま次の授業に急いでいると階段から誰かが下り
てきた。最初に見たのは潤さんだった。てことは、近くにいるはず。潤さんと目が合
った。『おい、三好〜。お前タイミング狙っただろ。笑』するとユニ君は『狙ってへん
て!笑』って言ってた。最初はユニ君が近くにいたことだけで、いっぱいいっぱいだ
ったけど、よくよく考えて、今のが「ちょうどあの子がおるときに下りるタイミングに
しただろ」って意味だったらいいのに、とかって勝手に変換してしまった。ぶは。な
んて私の頭は都合がいいんだろう。自分でもあきれるくらい、どうかしちゃってるよ。

今日はたくさん、見た。菊さんと文書処理の授業に向かうとき、ちょうど廊下を曲が
ってきたのがユニ君だった。何だかそのとき私は鼻歌なんか歌ってて、見た瞬間歌
うのをやめてしまった。というか恥ずかしい!それで、文書処理の教科書パラパラ
めくってたのも、驚いちゃって一気にめくり終えちゃって。こう、両手に持ってたのが
一気に右手にバラバラっと。すごい動揺しちゃってる、私。

放課後、外の掃除は大雨で中止。ウメさんとアネゴと食堂にジュースを買いに行く
ことにした。そしたらちょうど私たちの後ろにユニ君と潤さんがいた。どわー!!よく
耳をすましてみたら、潤さんがユニ君の名前を使って占いをしてた。『みーよーし
ー・・』って指のところをジグザグに数えてた。そのときユニ君の大きな声が聞こえ
た。笑ってた。ドッキドキだった。こんなに近くで笑い声が聞こえるよ。どんな顔して
るか、すぐに想像できるよ。そのあと、彼らも食堂に来てた。私はそれに気付いて
イチゴオレを買いました。本当はミニッツメイドアップルな気分だったのだけれど。

放課後のホームステイの集まり。今日はパーティで歌う歌の練習をした。立ち位置
は自由。そんな中、最後の曲のときユニ君と好きな子ちゃんは隣になってた。その
ときのユニ君の嬉しそうな顔といったらもう。私も喜ばなくちゃいけないのに、応援
しているから、私も嬉しいはずなのに 涙が出た。歌詞カードで顔を隠した。ウメさ
んが手本でYesterdayをほとんどアカペラに近い形で歌った。とても上手で、ド
キドキした。みんな聞き入ってた。山下くんは嬉しそうだった。歌ってすごいな。い
つのまにか涙もひいていた。歌い終えたあと、拍手がどって押し寄せた。私とアネ
ゴはキャーキャー言ってた。ウメさんカッコイイ〜!!元気をくれてありがとう。

家に着いたのは8時だった。夕飯を食べてすぐに部屋に入った。いつもの時間。9
時半ころにメールをするんだ。最近は大分なれてきた。送信するまでの時間も短く
なった。明日台風来て欲しいねっていうお話から、寝不足のお話。ウメさんの歌上
手だったっていうお話に好きなアーティストのこと。メールしだしたころに聞いたとき
教えてくれなかった好きなアーティストのこと、聞けたよ。しかも語っちゃったよ。
同じだったんだ。えへへ、本当にハッピーだ。

寝不足なんやって言ったら"そうなんや。たいへんやな。なにしよん?"って聞いてく
れた。"次の日キツイやろ?"って質問形式に送ってくれた。好きなアーティストの
お話のとき、"池田さんは?"って聞いてくれた。どわわー!幸せすぎて倒れそう。
全部で11通ユニ君が送ってくれた。最高新記録だぁ。ドキドキして、眠れなかった。

"わかるわかる 耳に残るよな!!"

こんな風に、お話したかったんだ。ずっとずっと。あなたが好きって言った曲の歌詞
はすごく素敵だった。♪僕とあなたとふたりだけで〜 深い意味はないと思うけれど
深い意味があってほしいなって、思った。なんちゃってなんちゃって。

7月9日(火)

 

"・・嫌がられてないかなぁ?"

ユニ君からのメールの返事がずっと来なかった。その夜来なかったら、来るわけな
いって分かっているのに、待っていた。だって七夕だったんだもん。奇跡を信じたか
った。それでもやっぱり来なくて、机に伏せながら長尾君にメールをした。そしたら
長尾君は"そんなことないと思うよ!!むしろ微妙にうれしいかも…"って送ってくれ
た。でも、本当に不安だった。真っ暗な部屋の中、携帯の画面だけが光っていた。
恐かった。でも、やっぱりどれだけ待ってもfree birdは鳴らなかった。

寝坊して、今日もお母さんに怒られながら送ってもらった。でも、車の中で私がずっ
とずっとユニ君のこと話すの、お母さん、本当は少し楽しそう。『はいはい、それ
で?』って興味深々なんだもん。途中、信号待ちにたくさんひっかかって、車でも
遅刻寸前な時間になってしまった。学校の近くになると、たくさんの生徒がやや急
ぎ足で向かっていた。門へ続く細い道に入ったとき、目の前に見なれたリュックが。
『み、みよしくんやー!!』車の中で叫んでしまった。お母さんは大笑いで運転危なか
った。ちゃんと前みて運転してよ。というかというかドキドキだぁ。細い道だから、ユ
ニ君の後ろをついていく形になって、ユニ君が車に気付いて少し後ろを向いた。私
とお母さんは車の中でキャーキャー言ってた。ふふ、朝から見れてハッピーだ。

お昼休み、授業が終ってすぐに菊さんとアネゴと食堂に向かった。私は久しぶりに
イチゴオレを買った。サッカー部くんたちはいつも食堂でお昼を食べる。でも、ユニ
君の姿はなかった。なーんだって思って、アネゴと教室に戻ることにした。階段を
登りながら『暑いねー』とかって、ほんとだるそうにお話した。それしかことばが出
ないほど、暑くて蒸し蒸ししてて。そしたら、誰かが階段を下りてきた。パって顔を
あげたらユニ君だった。思わず下を向いた。もう、何やってるの私。すれ違って少し
して『よかったの、ごっちv』とアネゴ。うんうん、幸せでした。えへ。でも、だんだん
恥ずかしくなってきて、『わぁもう何でさっき、暑いーとかって言ってたんやろ。もう
少しカワイイこと言ってればよかったぁ!!』ってアネゴと笑ってたら、横を原田君が
通り過ぎていった。あわわ、今の聞こえてなかったよね?恥ずかしい。

古典の時間、隣の長尾君に相談。『ねぇ、ほんまに嫌がられてないかなぁ?』すご
い暑そうな顔をしながら『あぁ、大丈夫やと思うよ。』って言ってくれた。それでも私
がでもでも言っていると、話してくれた。最近話す恋バナに、私の名前が出てるよっ
て。振られてからもメールしていること、迷惑じゃないって言ってくれていること。名
前が出ること、多くなったこと。・・うはー!!迷惑じゃないんだってすごく嬉しくて、
本当に嬉しくて。何だかよく分からないけど、うちわでバーって長尾くんをあおいで
あげた。よかった、迷惑なんかじゃなかったんだ。よかった。

放課後、ホームステイの集まり。みんなダラダラしてて、なかなか決まらなくて。も
う少しなのにね。あと12日後には出発だよ?早いなぁ。私はフェアウェルパーティ
ー係だけど、なかなか話し合いでまとめ役さんになれないので(私がなったらまとま
らないのだけれど)グループ別の班長さんのとき、力を発揮しちゃおうって思った。
それで、班のみんなに何かを伝えるとき大きな声になった。それでそれで、ふと気
がついたら隣の班はユニ君のいるところだった。わ、めちゃ近いやん。でも、いつも
授業とかで変なところばかり見せちゃうから、今こそって思ってしっかりさんな様子
を見てもらえますようにってがんばった。・・でも、ユニ君の班には好きな子ちゃんも
いるから、その作戦はどんどこ崩れていった。あわわ。でも、なんとかがんばった。
聞き流しでいいから、ユニ君の耳に私の声、届いていますように。

大雨の中、家に帰った。しばらくゴロゴロして、携帯の前に。すーって吸って、はぁ
ーってため息。何を送ろう?この前の質問の答え、聞いてないよ。ねぇ、今聞いても
いいのかな?でも、よく考えて、普通に。もうすぐホームステイだねって。そんな感
じで。そしたらしばらくしてfree birdが鳴った。久しぶりだった。本当にこの着メ
ロの響きが大好きになった。ずっとずっと聞いていたいから、そのあとメール着信設
定を10秒にした。やっぱり3秒は短いよ。そのあと、この前返事が来なかった質問
をしてみた。教えてくれるかな?・・10分経っても返事がなかった。ユニ君はいつも
すぐに返信をしてくれるのに。15分経ってもなかった。何度もセンター問い合わせ
をした。長かった。携帯をギューってした。お願い。パソコンの前にいた。パソコン
がジジっていった。メール着信すると電波を感じるのか、いつもパソコンが変な音を
出す。もしかしてもしかして?free birdが部屋に響き渡った。さっき10秒に設
定したばかりだけど、2秒も聞かずに携帯を開いた。・・あの絵文字つきだった。本
当に嬉しいったらもう。幸せ。

"そうやろ。"とか"オレんとこ"とか、何だか本当の話しことばみたいで嬉しい。本当
は今までみたくメールの内容全部バーって見せちゃいたいけど、何だか秘密にして
いたいのです。やっぱり私、"友達"で十分だよ。幸せだよ。

7月8日(月)

 

おばあちゃんから借りた扇子は、おばあちゃんの香りがした。風を、作る。拭いても
拭いても鼻の頭に汗があふれてくる。言い訳になるかもしれないのだけれど、暑さ
でテストに集中できない。ふと空を見た。とてもはやい雲の流れの合間に、水色の
透き通った青空が見えた。その色がとても優しいので、もう少しがんばろう。そんな
気持ちにさせてくれた。

数学のテストを私は受けないので、食堂で菊さん、杉ちゃん、上野ちゃん、アネゴと
ホームステイ周知会が始まるのを待った。今、ユニ君は例の数学のテストを受けて
るんだね。イヤだイヤだって言ってても、がんばるところがまたカッコイイ。大好き。

いろんなお話をした。その中で、"こんな性格の人が許せない"っていう話になって
何だかものすごいお話になってしまったのだけれど、とても参考になった。ぶぶぶ。
ね、菊さん杉ちゃん上野ちゃんアネゴっ。それで、よく考えて、やっぱりユニ君は
素敵なんだって思って、いい人だって思って、話の途中にいきなり
『・・やっぱみよしくんがすき。』って言ったらみんながぶって吹き出した。アネゴは
机に伏せて大笑いしてた。『わかっとるってば。』みんな言ってくれた。

数学のテストを受けた子たちが終ったみたいで、それと同時くらいに保護者たちも、
どんどん集まってきた。ユニ君のお母様も見れるんだ、とかって勝手に緊張。さとぴ
ぃのお母さんに『あらあらごっちさん!雰囲気変わったかしら??』って言われた。
『やー、そんなもう!』とかって笑ったら『ごっちさんったらー!』って言われた。さと
ぴぃのお母さんとは仲良しさん。そんな風にしていたら、本物の(?)お母さん登場。
『"みよしくん"が見れるのね。笑』って言ってた。わわ、来た目的が違うやん!大講
義室に入った。お母さんは色んなことの感想を私に言ってくるので、しかも何だか
声が大きいので、周知会のとき声が部屋に響かないか心配だった。んもう。

ホストファミリーの決定だった。私のファミリーには、年下の女の子がふたり。それ
から犬を飼っているみたい。音楽やスポーツに興味深々みたいで、とても行動派な
家族みたい。参考欄が溢れんばかりに、家族の興味があることが書いてあった。何
だかとても楽しみ。楽しみ!

周知会のあと、全体練習があった。ユニ君と何度か目があった。どわわ!体育館で
の練習は初めてで、声が思ったよりも通らなくて焦った。自分の番が終って、舞台
袖に入った。ユニ君の番のとき見たかった。でも、たくさん人がいて見れなかった。
だけど、声で分かるようになってた。ユニ君は騒ぐタイプの人じゃないから、初め、
好きになったときは声を聞くだけじゃ分からなかった。朝の号令のときの響きでしか
その声をしっかり聞くことができていなかったのだけど、でも、好きになって、たくさ
ん知りたくて、ずっと見ているうちに声もわかってきて、声も好きになった。舞台袖
にいて、ユニ君の番のとき『なんでそんなとこおるんな?』って上野ちゃんは言った
けど、ここでも十分ユニ君のことわかるんだ。

組みたて体操のとき、私は総合司会だから横のほうにいてあまり見れなかったのだ
けど、でも、なんていうかもう!ずっとドキドキしていました。ユニ君は細いけれど、
背が高いのでほとんど支えのほうをしていた。がっちり肩を組んで、見つめ合ってる
原田くんがとてもうらやましかった。ずっとずっと見てしまった。シャツを出して、ズ
ボンの裾を折って。一見だらっとした格好でも、ユニ君がするとカッコイイ。これ言っ
たらまたみんなに『三好くんだったら何でもいいんやろ。』って言われちゃいそう。
最後の最後のピラミッド。イチバン下の段だった。みんな、ユニ君に体重そんなにか
けちゃダメだよ。それでもユニ君は笑顔で…ちょっと苦しそうな笑顔だったけれど。

家に帰って、お母さんとたくさんお話をした。『見たよ、ちゃんと!終ったときに机に
伏せていた男の子でしょ』そうそう、それがユニ君だよ。『横顔しか見ていないけど
・・ほら、あれ。雰囲気がこの前までのドラマのキムタクに似てるね。』どええ!そ
れは言いすぎだよお母さん。でも、雰囲気似ているかも。わー、ドキドキ。

疲れて寝てしまって、更新も遅れた上にユニ君にメールするタイミングも逃してしま
った。はぁ、とため息をつきながら机に伏せた。目を閉じた。左手の腕時計の音が
カチ、カチ、と一定のリズムを保っていた。そのリズムよりも早く感じるドキドキ。
今日の私も片想いの私だった。メールの中では友達、なのに 実際は好きな人。
でも、もう少しこの曖昧なままがいいな、と思った。

7月6日(土)

 

"あたしはごっちを応援するけん" おしゃべりしたらみんなに迷惑かけちゃう。でも
ずっとアネゴとお話していたかったから、アネゴの外国事情の授業プリントの裏で
おしゃべりした。最後にアネゴが書いてくれたことば。嬉しくて、嬉しすぎて思わず
『これ、もらってもいいかな?』ってもらってきちゃった。

--みよしくんがすき

--でたー!ごっちの告白!

ふたりで笑いこらえられなくなって、笑ったんだっけ。昨日、あのあとベットに横に
なりながらプリントのおしゃべりを見た。真ん中にはユニ君の似顔絵ふたりで書い
てた。ふたりの書いた共通点は、ニカーってしてるところ。やっぱりユニ君は笑顔が
特徴だね。泣いてた私も笑顔になった。ユニ君に負けない笑顔でいるって決めたじ
ゃん。目がはれないようにって願った。素敵な笑顔でいることができるように。

ユニ君は変わらない笑顔だった。でも、ライバルが友達だから、つらいんだよね。よ
く考えたらそんなつらいことってないよ。なのに、私昨日ひどいこと言ってしまった。
"いきなりどうしたん?"って。私に話してくれたのに。私ってば、自分の都合のいい
ようにばかり考えてた。"諦めるん?"とか、そんなわけないじゃない。反省した。
何て私は自己中なんだろうって思った。頼ってくれたのに。大好きな人が、頼ってく
れたのに。

英語の時間、当てられた問題に自信がなくて(no か notを文中に入れる)『の、
notを・・』って先生の反応をうかがいながら言ったら先生が『うん。それで?』って
ニカーって言ってくれたから自信満々で『isのあとに入れる!』って言ったら『not
がそんなところ入るわけないやろが!笑』って言われた。うんって先生言ったやん
か。同じ教室にユニ君がいるから、よけいに恥ずかしかった。ちなみに答えはnoが
isのあとに入るみたい。笑って誤魔化しました。あは。そのあとnoneが先週に引
き続き出てきて、そういえば先週のこの授業のときnoneの説明で私が答えられな
かったやつ、ユニ君が当てられて答えてたなって思って、思い出の単語ー!って勝
手に思って、懐かしいなってユニ君を見たら、なんとなく目があった(気がする)。
思いこみかもしれないのだけど(きっとそう)、そうだったらいいのにな。

『三好ー、お前何が欲しい?』ワッキーに聞かれてた。ユニ君はびっくりしてて、そ
のあと『コーラ・・ジュース!』って言ってた。ワッキーは『ジュースて、お前は貧乏
人か!!笑』って言った。みんな大笑いで、ユニ君はカーってあの笑顔で、笑ってて
頭かいてた。恥ずかしそうだった。そのあと『じゃぁ"たくさんの"ジュースにしてや
るわな』って言ってワッキーは黒板に"彼は友達からたくさんのジュースを昼休みに
もらいました"と例文を書いた。強調、の単元だから何度もこの例文が書きかえられ
て使われた。貧乏人、と先生は言ったけど、でもユニ君はとても素直なんだと思う。
だって暑いんだもん。それに90分授業で休憩をとってくれないワッキーの授業だも
ん。ジュース、欲しくなっちゃうよ。ユニ君はかわいいなって思った。かわいい。

放課後、英語劇の練習。私が教室に入ったとき、ユニ君がちょうど出るところだっ
た。すれ違うかたちになったのだけれど、ユニ君は前を向いていた。声をかけたくて
も、何て言えばいいのか。ただ、ユニ君の後ろに見えた遠くまで続いている水色の
空を眺めることしかできなかった。私の恋は立ち止まったまま。

全体練習が終ったあと、アネゴとまゆちゃんと上野ちゃんと個人練習をした。全体
練習のとき私たちはなかなか台詞が揃わなくて迷惑かけちゃってるんだ。何度も台
詞あわせをした。何度も笑った。感情込めすぎてみたりして、笑った。体育館から校
舎ヘ続くこの廊下に、夕日が横から白い光を届けてくれた。朝焼けみたいだった。
思わずカメラのシャッターをきった。それからまた何度も笑った。笑いすぎておなか
が痛くなった。野球部が柔道場で練習していて時どき見られたから恥ずかしかった
けど、でも負けずに踊った。明日、また練習があるからがんばろうね。

家に帰って、ゴロゴロして、深呼吸してユニ君へのメールの下書きをはじめる。何度
も何度もプレビュー確認して、送信ボタンを押すにも深呼吸して。やっぱり緊張して
しまう。でも、最初の最初のときみたく、2時間もかかったりはしないよ。

"今日もお疲れ様ですo(^-^)o(中略。というか秘密!笑)・・元気?"

昨日、ユニ君は元気なさ気だったから、そう送った。

"ふつう。良くもなく悪くもなく。"

やっぱり、元気ないんだ。やっぱり悩んでいるのかな。メールではどんな表情だと
かが全然伝わらないよ。本当にふつう、なのかな。わかんないよ。

"ライバルのこととか気にせずに三好くんは三好くんらしく行こうで"

自然に出てきた。すぐにそう返信していた。自信をもっていてほしいって思った。
送信してから鼻の奥がツンとしたけど、でも我慢した。ユニ君にはいつも笑顔でい
てほしい。だから、ずっとユニ君らしくいてほしいんだ。私、ユニ君を応援する。アネ
ゴが"ごっちを応援するけん"って言ってくれたみたく、私はユニ君を応援するよ。誰
を好きでも。

"うん。ありがとう 明日のテストがイヤでイヤで…数学120分やで!!"

ユニ君からのありがとうってことば、3回目だ。嬉しいなったら嬉しいな。それにユニ
君そっくりの笑ってる絵文字つき。幸せだよ、私。ユニ君からのありがとう、は私の
自信になる。これでいいんだ、私。そう思える。話を持ち出してくれたことも嬉しか
った。このまま、恋の相談だったらどうしようって正直思った。それから、テストのこ
と、進路のこと、ホームステイのこと、ドコモの絵文字のこととかお話した。えへ。
告白する前よりも、たくさんメールが続いてる。ふつうにお話できてる。楽しい。進
路のこと教えてくれたの嬉しかった。私、"友達"に近づいたかな?

でも、やっぱりユニ君が大好き。振られてからもどんどん気持ちは大きくなっている。
昨日よりも好きになっていく。その分ユニ君のこと応援する気持ちも大きくなってい
る。大好きだから、幸せになってほしい。そんなことば、私が言うの似合わないかも
しれないけれど、今の私の気持ちにそっくりだ。そう思った。

7月5日(金)

 

眠たいときに寝るのがイチバン好き。でも、起きたときに先生の顔がまん前にある
のはちょっと嫌だ。というか最近寝不足なのか、授業中気付いたら机に伏せてる。
ユニ君が斜めの席の現社は絶対寝ないぞって決めたのに、うとうとしてた。ひー。
ノートの右側のページに書くとき、右斜め後ろがほんの少し雰囲気で分かるから
ノートの右側に書かれた文字は、どこか集中してなさげな様子だった。こらこら。

菊さんにひっぱられて飛び込んだ。1年ぶりのプールはとても気持ちよくて冷たくて
ほてった体も、すーって水の中に落ちついていった。気持ちいいな。バレーしたり、
ロディのおなか見て笑ったり、それからそれからみんなで手を繋いでぐるぐる回っ
た。水の流れも私たちと一緒になって、しばらくすると何もしなくても体が勝手に
進んでった。みんなでキャーキャー笑った。少し地面を蹴るだけで、スーって進む。
止まらない。まるで、私の恋みたいだ。あの日、とびきりの笑顔でいるユニ君を見た
ときから、スーってすごい勢いで進んでった私の恋。止まらないよ。

いろんなこと、あったけど今日イチバン書きたいこと。家に帰ってしばらくして、話題
話題・・って思って英検の結果のことでメール。それからホームステイのこととか少
しして。それだけで私は十分すぎて、今日は幸せだったなぁってこれでゆっくり寝ら
れるわって思ったのに最後のメールから1時間くらい経って

"あ〜あ。もうなんか疲れた。オレの好きな人友達とかぶっとったし!!"

びっくりした。さっきのメールはホームステイのことで終ったのに。イキナリ、恋のお
話?急で、びっくりして。でも相談してくれてるんだ。きちんと答えなくちゃ。
"いきなりどうしたん?かぶってるんや〜、でも好きなんやったら気にしてたらいか
んよ。どんどん行かな!"
・・本当はどんどん行って欲しくなんてない。行かないで?

"なんかマジで疲れた。ホームステイの練習とか部活とかで忙しすぎるわ。"
何て返信すればいいのか分からなかった。私は何て言えばいいの?でも、素直に。
"毎日あるもんね。部活も大変やね、お疲れ様だ〜。・・諦めるん?"
何て言えばいいのかワカンナイよ。急に、何?いきなり、何?

"相手の好きなひとがわからんことには諦められない。"

私、少し期待しちゃってた。このメールが来るまで。もしかして、好きな子ちゃんの
こと、もういいの?って思っちゃった。一瞬でも、思っちゃった。
"偉い!!応援しよるけん。"
また、ウソついちゃった。"おう!!"って言ってくれたけど・・最初は疲れたって言って
たのに。最後はやっぱり諦められない?ちゃんと自分で気持ち整理できてるじゃん。

そのあと、少しして
"・・私も正直言うて三好くんの好きな人知るまで諦められんのやけど"
自分で送ったあと、ビックリした。お願い、返事は出さなくていいよ?教えないで?
私、まだ諦めたくない。あなたが好きなの。好きなの。

"オレの好きな人は○○さんなんやって。・・・" 直接言われたくなかった。思わず
携帯握ってた手の力が抜けて、でも強くなった。震えてた。涙が出た。

"言ってほしくなかったのにー(笑)なんとなく気付いてたよ。・・・"笑いマークつけ
たけど、本当の気持ちだった。私はあなたが好き。《相手の好きな人がわからんこ
とには・・・》わかっても、好き。諦められないよ。苦しいよ、ユニ君。

でも、ライバルが多いって、その子の好きな人とかわかんないって悩んでたから
"三好くんならいい人やし大丈夫やって"って最後に書いた。絶対、大丈夫だって。
いい人っていうのは本当だよ、それに三好くんなら絶対大丈夫っていうのも本当。
でも、本当はこんなメール送りたいんじゃなかった。まだ、それでも好きって言いた
かった。冗談でかわせるほど、本当は強くない。友達、でいられるほど強くない。
私、メール打ちながら泣いてた。笑ってる絵文字でも、応援してるねって言っても
泣いてた。

"サンキュー!!"

今までこんなに長くメールが続いたこと、なかった。こんなに泣いてるけど、でも
たくさんメールできたこと、すごく嬉しい。全部話してくれたこと、嬉しい。でも
やっぱり苦しくて苦しくて、たまらない。イチバン好きな"ありがとう"のことば、
大好きなユニ君からもらえたのに、何だか複雑な気持ちだった。

7月4日(木)

 

朝、ウメさんたちとホームステイのパーティーの計画を立てながらいろんなお話をし
た。もうすぐなんだね、とかって期待でいっぱいだけど、時間が足りないよーって不
安もいっぱい。ドキドキ。ワクワク。そんななか、ユニ君のお話が出た。『どうなんな
v』って。『メールしよるよ!返事くれる!!』って言った。思わず顔がニヤけてしまう。
『ほんまいい人よのー!!』ってみんなでお話してたら廊下にユニ君が登場。ぷぷ。
タイミング良すぎやーってみんなで笑った。今日もユニ君のこと、たくさん見るぞ。

うちわであおいでも、タオルで汗をふいても、髪をあげても、暑さはあんまり変わら
ない。授業も集中できっこない。だるくて、まぶたが重くて、でも暑すぎて机に伏せ
ることすらできない。スイカ食べたいな、とか冷たい麦茶飲みたいな、とかずっと思
ってた。こんなことばかり考えてるから、お父さんに成績表のことで朝から怒られち
ゃったんだ。あんなにいつも優しいのに。うー、本当の本当に反省。最近の私は誰
が見てもだらけすぎてる。

英語の時間、端の席の人から斜めにずっと当てられていった。途中、ユニ君の番の
とき先生のミスで飛ばされてしまった。・・ユニ君の声聞きたかったのに。それから
どんどん色んな人が当てられていって私の番になった。1問目は答えられたけど、
2問目は単語調べていなかったので答えられなくて、でも小さな声で何となく言って
みたら何となくあってたみたい。ふー、よかった。そのあと私の斜めの子が当てら
れるかと思ったのに『じゃぁー、さっき飛ばしちゃったから三好くん。』って!!思わず
笑い転げそうになった。口元がゆがみそうになった。この前のワッキーの授業でも
こんなことがあった。私のあたった後に、ユニ君。嬉しいなったら嬉しいな。それで
ユニ君はいつもきちんと答えちゃうから、これまたカッコイイんだよなぁ。ユニ君が答
えたところはシャーペンで薄く丸をしちゃう。覚えちゃう。

放課後の英語劇の練習。ずっと上野ちゃんの扇子借りてた。私も持ってこなくちゃ。
ユニ君も暑そうにしてた。でも、笑ってた。ユニ君のいる席から一直線上に好きな子
ちゃんがいた。さりげに見える場所をキープしてるんだね。でも、私だってこの位置
キープしてるのはユニ君が見えるからだもん。ぐるぐる回る片想い。振りかえっても
らえないのはとても悲しいけど、でも振りかえらないのなら気付かないから、ずっと
見ることができるね。下を向いてニカーって笑うところとか、本当に嬉しそう。ウソの
ない笑顔だね。気がついたら私も笑ってる。ありがとう、ユニ君。

ふじこからの手紙。手紙ってすごく嬉しい。ルーズリーフいっぱいに書かれた手紙。
大好きなふじこの字は中1のときから変わってない。中学のとき、ずっと交換日記し
てたな。ふたりだけの秘密が、好きな人のことが、いっぱいいっぱい書いてあるノー
ト。クラスも一緒で毎日顔を合わせるのに、ずっと一緒にいるのに、交換日記ずっと
してた。受験前まで続けたノートは全部で4冊。そのうち2冊は私が持ってる。ふふ、
懐かしいな。手紙手紙、あのときに戻ったみたいで何だか嬉しいな。手紙の最後に
"うち、好きな人のこと話しよるごっちがすごく好きやけんいつまでも恋しよるごっち
でおってね。大しゅきv"ってあった。ふじこぉ!ありがとう。うちも大しゅきだよ。

7月3日(水)

 

おしゃべりもなかなかはずまない。みんな口を揃えて、暑い暑い。本当にそれしか
言えないくらい、むせかえるような暑さで。上野ちゃんが顔に制汗料かけたのも、
すごく分かる。暑いよ。春の修学旅行を思い出した。沖縄も、こんな感じだった。あ
れから"あの人"くんと彼女ちゃんはずっとずっとラブラブ。昼休みはいつも一緒の机
でお勉強したり、向かい合わせになって手つないだりしてる。見てるこっちが恥ず
かしいよ。初めは、見るたびに泣きそうになったけど、今はそんなふたりを見るのが
好き。幸せそうなんだもん。ずっとずっとラブラブでいてねって、今は心から言える。
もう少ししたら、ユニ君のそんな場面を見るときが来るかもしれない。でも、時間が
経てば今みたく平気になるのかな。平気になんてなりたくない。まだ、心から応援
できていない。何て汚いんだろう。まだ、好き。暑さで頭がグルグルして、ユニ君の
ことしか考えられない。

教室を出るとき、すれ違った。とても近かった。背が高かった。何もできなかった自
分が嫌だった。"友達"だったら『おはよう』なんて普通なのに、言えなかった。やっ
ぱり私の中では"好きな人"。スキナヒト。そんなこともう、ちゃんと自分でも分かっ
てるから諦めずにどんどんアタックしちゃおう、なんて思っても実行に移らない。そ
んなことしたらユニ君に迷惑だもん。・・ただ、恐いだけかもしれない。もう伝えるこ
ともできない、諦めることもできない。宙ぶらりんの想いはどうしたらいいのかな。
心の中にしまっておけるほど、小さくないよ。でも、ユニ君にぶつけられるほど強く
ない。どうしたらいい?

"たくさん笑顔でいられます様に☆"願いごと。去年の私は何をお願いしたんだっ
け。ホールには生徒たちの願いごとでいっぱいになった笹がある。この中に、ユニ
君の願いごとはあるのかな?みんなのお願いごとが叶いますように。

"小さい男の子がいいわ、オレは。"

ホームステイのホストファミリー、同い年の子とかいてほしいなって送った。そした
らユニ君は小さい男の子がいいなって。わぁ、カワイイなぁ。思わず、"わぁ〜 何
だか似合うよ!一緒にサッカーしなくちゃだね☆"って送ってしまった。ほんとにそう
思ったんだもん。20日後にはイギリス。どんな家族なんだろう?楽しみでしょうが
ない。その間、メールとかできないけどその分お話できたらいいな。がんばる。

7月2日(火)

 

ワールドカップが閉幕した。きっとユニ君を好きじゃなかったら、こんなにも真剣に
見ていなかったな。日本戦くらいしか、見なかったと思う。初めは、大好きなユニ君
の大好きなサッカーだから、見なくちゃって思った。でも、だんだんだんだん、サッ
カーそのものが好きになっていった。いろんなことが知りたくなった。それで、ユニ
君にたくさん質問するうちに、またユニ君への気持ちが大きくなってしまって。この
1ヶ月間は私の心がイチバン動いた月だったのかもしれない。

ユニ君の大好きな選手がゴールした瞬間、メールできたことが本当に嬉しい。だっ
てだって本当にすぐに返信が来たから、私がイチバン最初だったよね?むむ、もし
かしたらユニ君はメールの早打ち達人で、その前に誰かにしていたかもしれないけ
ど。でもでも、それでも嬉しかったんだ。サッカーサッカー。試合のある日はほとん
ど毎日"どこが勝つかなぁ?"ってメールした。返信のないときもあったけど、でも
私がサッカー見てるってこと、報告したかった。

"韓国すごかったね!!なんか、感動した。"

サッカーで感動するなんて、思ってなかった。こんなにも、ずっとずっと90分間ハラ
ハラするスポーツってないんじゃないかな。90分間はあっという間で、でもどの試
合も心に残るものばかりで。

"サッカーはおもしろいね"

ユニ君がそう送ってくれた。うん、本当におもしろいね。それに、ユニ君たちサッカ
ー部がとてもとても仲良しさんなのも、分かった気がするよ。とても私たちが入れな
いような、何だか素敵なチームワークで包まれていて。いいないいな。

"1ヶ月あっという間だった!"

ブラジル対ドイツ戦のあと、そう最後に書いたメールを送った。返事がずっとずっと
なかったから、ワールドカップも終っちゃったし、"友達"も終りにしなくちゃなの?
なんてヘンテコなこと考えてた。ベットにうつ伏せになって、大きなため息。

"早かったねぇ。淋しいわ"

もう寝ようかなって思ってたら、来た。ユニ君も一緒のこと思ってたんだ。わわわ!
"淋しいわ"っていう気持ちの中に、私は"あなたと盛り上がれる共通の話題が減っ
ちゃって淋しいな"っていう思いも混じっちゃってるんだけど、いいですか?

"また4年後が楽しみだね"

4年後、あなたと隣で見れたらいいなっていう気持ちも込めて。なんてねなんてね。
隣で見ることができなくてもいいから、やっぱり思い出してほしい。私のこと。試合
の度にメールしてきた子、って形でいいから、思い出してほしいな。4年後。20歳
のユニ君は、きっときっとやっぱりカッコイイんだろうな。笑顔は変わっていなくて。
私はどんな風になっているだろう?今より少し大人になって、でも今みたいに真剣
に誰かを好きでいたい。それがユニ君だったらいいのになぁ。いいのにな。

たくさんのドキドキをありがとう。ワールドカップ。それから、大好きなユニ君。

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『ごっち、もしかしてもしかして?』とジャスミン。私が前髪をくしゃってしながら
『うん。』って笑ったら、キャーってジャスミンとポロリが頭をなでなでしてくれた。
あゆみちゃんは『めちゃ似合うんやけど!』って言ってくれた。上野ちゃんは『あて
ちゃってからに。』って両手で頭なでてくれた。菊さんは『ごっちさん、なんか今日イ
イ感じよ?』って言ってくれた。うふふ、1年半ぶりのストパーはちょこっと好評で嬉
しかった。ユニ君にも気付いてほしいな。ユニ君に、気付いてほしいな。

何だかたくさんすれ違った。でも、目を合わそうとしてくれなかった。とか言いなが
ら私も近くにユニ君の雰囲気を感じたら、横にいる友達との会話に熱中するフリをし
てたけど。でも、やっぱやっぱ見ればよかった。じーっと見たら、もしかしたら目が
合うかもしれないのに。目が合ったら離さないぞ大作戦、そろそろ成功させないと。

後輩のまこっちゃんは、1ヶ月くらい前からラブラブ。キスしただとか、本当に嬉しそ
うに話すのでうらやましいを通り越して幸せな気分になっちゃう。いいないいなっ。
ラブラブになりたいと思ったら、終っちゃったこの恋をあきらめなくちゃいけないんだ
けど、私は振られても、ユニ君のことが好きなんだ。ラブラブにはなれないけど、で
も無理にあきらめる必要なんてないよね。もう少し、がんばってみたいって思う。

コンピューター室、7月になったので冷房ON!流通系列でよかったって思える季節。
7月もがんばって恋しちゃうぞ。

7月1日(月)

 

7月12日〜7月19日分のログ

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