4月17日〜4月28日分のログ

 

"SHRの後部活のあつまりがあるけん、その後でえん?"
−うん!時間かかるん?
"わからん。終わったらゆーわ。"
−うんわかった

隣の教室でお弁当食べてる階段の人と、休み時間にメールした。壁1枚の不思 議な距離。今、同じ学校って場所で、私と階段の人がメールしてるんだって思 ったらすごく不思議な感じで、すごく照れてしまった。昨日、すごく勇気を出 して場所とか時間とか決めたのに、今日に限って月に一度の大掃除みたいで、 そうじの後にSHRが入ってしまって昨日決めたとおりにならなくなってしま った。私ってやっぱりタイミング悪いって思ったけど、こうやって休み時間に メールでお話できてとっても嬉しかった。でも緊張しすぎてお弁当たくさん残 してしまった。

放課後が近づくにつれて、顔がどんどん熱くなった。菊さんと杉ちゃんにいっ ぱいお話聞いてもらって、それでもずっとずっと『緊張するしー!』『もうダ メー!沸騰しそう!』とかってずっと言ってた。岩澤ちゃんも氏家ちゃんも、 すごい急展開やなぁって言ってたけど、でもすごい応援してくれた。しおりち ゃんはギューってしてくれたし、うめさんやアネゴ、ジャスミンも『今日の放 課後、CDの貸し合いっこすることになった』って言ったらすごい喜んでくれ て、『ごっちがんばったやん!!すごい!!進歩した!』って言ってくれた。

廊下で階段の人が真横通ったり、階段の人と友達くんたちが私のクラスのベラ ンダに来てたときとか、本気で固まってしまった。みんなも一斉に私のほう見 て、すっごいニカーってしてくれた。私は隠れてばかりだったけど、ほんとは もっといっぱい見たかった。大掃除とSHRはほんとにすごいスピードで終わ ってしまった。心の準備がぁーって思った。すっごく緊張した。

私は教室で階段の人を待つことにした。みんな部活に行っちゃって、これじゃ ぁ教室にひとりになっちゃう?とかって思ってたらタニミカが一緒に待ってて くれるって言った。端っこの席に座りながら、ずっとずっと頬を冷やした。ど んどん顔が熱くなるのが分かった。放課後の教室で好きな人を待つなんて、す ごくドキドキ。私がひたすら緊張してたらタニミカまで真っ赤になってて笑っ た。『ごっちの緊張するん見てたら、ほんまこっちまで緊張するし!』って言 ってた。少ししてあゆみちゃんも一緒に待っててくれることになった。

階段の人が部活の話し合いしている教室が少しだけ見えてた。意外と早く終わ ったみたいで、電気が消えた瞬間どうしようかと思った。そしたらすぐに携帯 が鳴った。階段の人が終わったこと教えてくれて、階段の人が今どこにいるか 分かってたけど『今どこ??』って送ってみた。手が震えた。返信がないなぁ って思ってたら、廊下に階段の人と友達くんが来てて階段の人と目が合った。 私は慌ててかばんからCDを取り出した。階段の人がゆっくり教室の中に入っ てきてくれた。もう、ほんとに顔が熱くて溶けちゃうって本気で思った。

タニミカとあゆみちゃんはベランダに出ちゃうし、友達くんは廊下でニヤニヤ してたし、どうしようかと思った。階段の人は何だかとっても恥ずかしがって た。でもずっと笑顔でいてくれた。『これ・・』って渡してくれた。ありがと うって言って、私も渡した。『2曲目とかおすすめやけん!』って言うので精 一杯だった。教室を出るとき振り向いて笑ってくれた。むちゃ照れた。ベラン ダにいたタニミカたちに『キャー!!渡せた渡せた!』って抱きついた。10分 間くらい3人で余韻に浸ってた。タニミカは彼氏くんと付き合ってもうすぐ2 年くらいになるのに『なんか久しぶりに本気で緊張したし!すっごいドキドキ した!もうよかったのぉごっち!!!』って言ってくれた。ほんとにほんとに嬉 しかった。

家に帰ってすぐにCDを聞いてみた。今まで聞いたことがある曲もあったのに 全部が新鮮でいつもと音が違うように思えて、全部が素敵な気がした。階段の 人はこの曲を聞いてどんな風に思ったのかな、とかいっぱい考えた。音楽を聞 きながらこんなにドキドキしたのなんて初めてだ、きっと。

『今日はありがとう 帰ってきてからずっと聴いてるよ』ってメールした ら、階段の人も『今日はCDありがとう。今聞っきょる。』って言っててすご いドキドキした。私の貸したCDを聞いてくれてるんだって思ったらほんとに 嬉しすぎた。そのあと、貸してくれたアルバムの中のおすすめを何曲か教えて くれた。それから返すのはいつでもいいよって言ってくれて、私の貸したやつ も聞きまくるって言ってくれた。やったぁー!!

階段の人が貸してくれたアルバムは、どうやら発売されたばかりみたいで、そ んな買ったばかりの新しいのを貸してもらえて本気で私って幸せって思った。 ずっとずっと繰りかえし聴いてる。階段の人の大好きな曲。すぐに大好きにな ってしまう。スポーツテストのお話とかもしたあと、最後にもう一度ありがと うって言って、おやすみなさいって言ったらまた今日も"オヤスミ"って言って くれた。嬉しすぎて、このあと3時間くらいは眠れないと思った。

4月16日(水) 晴れ

 

ワザト階段の人の教室の前を通ってタニミカと遠いほうのトイレへ向かう。 『ごっちよりもあたしのが先にニヤけてしまうわぁ』ってタニミカが言って笑 った。階段の人は教室にいなかったのだけど、階段から下りてきた。(やっぱ り"階段の人"だ)ほんの少し目があって、ニコって笑おうと思ったけど恥ずか しくてそらしてしまった。『メールしてくれてありがとう』ってひとこと言う だけなのに、とっても難しい。

氏家ちゃんが梅プリッツを持ってきてて、みんなで食べながら大講義室へ向か ってたら階段の人たちがいた。すぐ近くを通った。気づいてくれたかな。プリ ッツなんて3口くらいで食べれちゃうのに、何回にも分けて食べた。というか 緊張してなかなか飲み込めなかった。なんとなくだけど、きっと思い込みだけ ど視線を感じた。きっと昨日アドレスを聞いていなかったら、こんなこともな かったんだろうなって思った。少しは意識、してくれたかな?

放課後、あゆみちゃんと電車が来るまで本屋で立ち読みすることに。ちょうど 階段の人の部活も終わった頃だったみたいで、前本屋さんでふつか連続会った ときみたく、いたらいいのになぁって思った。本屋さんに入ると、昨日アドレ スを聞いたとき階段の人の横にいた人がいた。(顔は覚えてなかったのだけど あゆみちゃんがそうだって言ってた)もしかしたら!って思ったけど、階段の 人はいなかった。『今日もメールがんばって送ろっかな』ってあゆみちゃんに 言ったときに、さっきの人が後ろにいて焦った。階段の人もいてほしかった な。

ふつか連続でメールを送るなんてしつこいかなぁって思ったのだけど、でもし ないことが当たり前になっちゃうのなんて嫌だから今日も勇気を出そうと思っ た。知りたいこと、素直に聞こうと思った。いっぱい階段の人のこと、知りた い。部活お疲れさまって書いたあと、音楽はどんなの聞くの?って書いてみ た。そしたらいっぱい教えてくれたから、私も教えた。そしたら私が言ったア ーティストのを『あんまり聞いたことはないんやけど、みんながえーよって言 いよるけん聞いてみたい。』って書いてあって、そのあとに自分のおすすめの アルバムを教えてくれて、聞いてみてって言ってくれた。

目を閉じて、深呼吸した。勇気を出した。そのアルバム貸してほしいって言っ た。MDだけどいい?って言われて、うんって言った。それで私もおすすめの CDを貸すことになった。渡すのはみんながいたら恥ずかしいから、放課後に しようってことになった。それで最後に他のアーティストのことも聞かれて 私があんまり聞いたことないなぁって言ったら『じゃぁそれも貸してあげる。か なりえーけん!』って言ってくれた。倒れそうになった。『ほんと???やっ たぁすごく嬉しいありがとう。無理きいてくれてほんとありがとう!』っ て言ったら『いやいや。こちらこそ無理ゆーてごめんの。』って言ってくれ た。全然無理なんかじゃないって思った。嬉しすぎなのに。

ありがとうっていっぱい言った。おやすみなさいって言ったら、最後にオヤス ミって言ってくれた。むちゃくちゃ嬉しかった。カタカナ!お母さんの横に行 ってずっと嬉しくて笑ってたら、ほんとに幸せそうやねって言われた。幸せだ よって思った。明日の放課後、どうやって渡そう?そうじの後待っててくれる って言ってくれた。急展開すぎて、幸せすぎて、頭が混乱しそう。

4月15日(火) くもり

 

あゆみちゃんが私の手をギュってした。階段の人の後ろ姿を追いかけた。あゆ みちゃんが階段の人の名前を呼ぶ。階段の人が振り返って、目が合った。もう 逃げれない。恥ずかしい、なんて言ってられない。ずっと遠くから見てた人が こんなに近くにいるよ。不思議とドキドキはなかった。ことばがすーっと出て くる。『いきなりやけど、アドレス教えてください』ひとつ大きく息を吸って 私は階段の人を見た。『うん』そういって階段の人はポケットから私の手に携 帯を差し出した。左手に大好きな人の携帯。右手に私の携帯。そのわずかな重 みが、夢じゃないよって言ってくれた気がした。

『俺、おらんほうがいい?笑』と、横にいた階段の人の友達が言うと、『おっ てよ!』と階段の人。あゆみちゃんが小さな声で『あのひと、すごい照れよ る!照れすぎ!』って実況中継をしてくれた。私は何度も間違えながら階段の 人のアドレスを私の携帯に登録した。『1年のときメールしてたん知って る?』というと、階段の人がうなづいた。『アドレス変更教えてなかったみた いで、ほんとごめんね』って言ったら首を少し横に振って『ええよ』って言っ てくれた。携帯を返すとき、指が触れた。『今日メールするけん』と言うと 『うん』って言ってくれた。階段の人が教室に帰る後ろ姿を見ながら、あゆみ ちゃんに抱きついた。ありがとうっていっぱい言った。一緒に喜んでくれた。

タニミカと岩澤ちゃんが『あのひとが教室に帰ってくるときな、もうむっちゃ 笑顔だったん!嬉しそうだったよ!!ごっちにも見せたかった!!すごい照れてた よ』って教えてくれた。私の前にいたときは、全然そんなのじゃなかったの に。でも、ほんとに何だか照れてたみたいで、それにタニミカも岩澤ちゃんも いっぱいいっぱいギューってしてくれて、何度もがんばったな!って言ってく れて嬉しすぎた。そのあとの授業はずっと上の空だった。しおりちゃんに何か 話しかけられて、『え?』って言ったら『もうー、ごっち聞いてなかったんや ね?』って言われて、岩澤ちゃんが『あーだめだめ、ごっちはあと1週間くら いこんな感じやけん。笑』とか言ってた。何だか幸せだった。

家に帰っても、ずっとぼーっとしてた。夕飯が大好きなスパゲティだったのに ひとくちしか食べれなかった。ドキドキして、おなかいっぱいになるって本当 だったんだって思った。好きな人とメールをするのは初めてじゃないのに緊張 した。でもやっぱりユニ君のときみたく、ひとつのメールに何時間もかけたり はしないのだけど。もうあのときみたいな失敗はしないよ。想い伝えすぎたり 質問しすぎたり、長い文章すぎたり。送信ボタンを押すのは少しだけ勇気がい ったけど、前みたく時間がかかったりしなかった。キャーとかって叫ばなかっ た。少しは成長したってことかな。

これからもメールしていいよってこと、部活のこと、大会が近いこと、テニス をいつからしてただとか、新しく入った1年生のこと、遠足のこと、神戸に行 ったことがあるとかないとかのこと、行きたい大学のこと、小学校からの夢の こと、いっぱい話してくれた。教えてくれた。私にも質問してくれた。絵文字 が少なくて嫌われてる?って最初は思ったけど、すごくすごく優しい感じで、 ただ質問に答えたり質問してるだけなのに、すごく心地良かった。変に緊張し なかった。ときどき混じる方言とか、必ず語尾についてる『〜やの。』とか、 質問の答え以外にも書いてある何気ない言葉とか、全部が何だか良かった。

8時半ころから気がついたら10時ころまでしてて『もう勉強しなくちゃだよ ね。こんな時間までメールしてくれてありがとう。』って送ったら『いやい や。じゃぁ池田さんも勉強がんばっての。』って送ってくれた。話したことも ないのに、いっぱいメールできた。画面はRe:でいっぱいになってた。幸せす ぎて、嬉しすぎて、勉強なんか頭に入らないよって思った。

明日、『昨日はメールありがとう』って言えたらいいな。

4月14日(月) くもり

 

部屋を少しだけ片付けて、いいとも増刊号を見てたらしおりちゃんからのメー ル。『あと10分くらいで着きます☆』テレビを消して、ペタンコになった靴 を履いて玄関のドアを開けた。外の明るさで目が閉じようとする。部屋の中と 暖かさが同じだった。春だ春だ。ほんとに気持ちがいい。暖かい。

待ち合わせのお店の入り口のところで、中学校のとき何度か同じクラスになっ た岩戸を見かけた。目が合って笑ったら『うっす!』って言ってくれた。ほん とに1年半ぶりくらいに見た気がする。他のみんなはどうしてるのかな。中学 の同窓会とか、しないのかな。しおりちゃんに着いたよってメールしようと携 帯持った瞬間、『やっぱりごっちだ!』としおりちゃんが走って来てくれた。 しおりちゃんも私もピンクの服だった。

変顔でいっぱいプリクラ撮って、雑誌とかたくさん立ち読みして、お店からの 長い一本道を二人乗りでわぁわぁ言いながら進んだ。ずっとずっと『今日最高 やなー!暖かすぎ!気持ちいー!』って言ってた気がする。マンションが見え てきて私の家がどれか当ててもらったり、一軒家の大きな家のこいのぼりに去 年はなかった小さな赤いコイが泳いでたのを発見したり、何だかおもしろかっ た。

私の部屋で、ずっとずっと色んなお話をした。しおりちゃんが階段の人と同じ クラスだったときの文集を持ってきてくれてて感動だった。早速読んじゃっ た!「好きな人に見つめられたときどうする?」の質問に「目をそらす。」っ て書いてあって、何でかわかんないけどドキドキしてしまった。しおりちゃん の考え方や、恋愛に対する思いはとってもカッコよかった。それでいてとても 可愛い。気がついたら2時間以上も恋愛のことで語ってた。

しおりちゃんに階段の人のことをお話してよかった。私が『好きー好きー』っ て何回も言ってたら『それは本人に言わな!笑』って言われた。遠足に体育 祭。いっぱい素敵な行事が待ってる。『この休みの間に彼女とかできちゃって たらどうしようー!』って言ってたら『そんな被害妄想ばっかしてたらいかん よ!ごっちならいけるいける!ほんまおっけぇやって☆月曜日いくんで!』っ ていっぱい応援してくれた。ありがとうしおりちゃん。

そのあとまたお買い物に行って、本屋さんでバイバイした。帰ってきてaiko の昔のアルバムを大音量で聞いた。やっぱ恋っていいなって思った。あゆみち ゃんも言ってたけど、『悩む時間は増えるけど、恋してるのとしてないのとで はしてるほうがいいに決まってるよね。悩むのも楽しいって感じやもん!』ほ んとそんな感じ。今からこの気分のままで予習終わらせようっと。

4月13日(日) 晴れ

 

中学からずっと一緒だったふじこも、朝いつもよりふたつ早い電車で学校に行っ て勉強をしてるみたい。毎時間、教室の前の進路資料のところには人がたくさん いるし、専門学校の体験入学みたいなのにもいろんな子が参加するって言って た。授業中も、休み時間も、去年までと雰囲気が全然違う。またその新しい雰囲 気に影響されて、もっと雰囲気が変わる。私ももっと影響されよう。この1年を 無駄には絶対したくない。

そうじの時間、ごみ捨て係の氏家ちゃんに着いていくことに。ふたりでひとつの ごみ袋持ちながらお話。私はずっと『アドレス聞きたい』って繰り返してただけ だったような気がするけど。外は少しだけ雨が降ってた。氏家ちゃんが自転車点 検を担任のケンちゃんにしてもらうから、先に教室戻ってていいよって言ったの だけど待っておくことにした。少し遠くでベルの確認の音が聞こえた。何もかも が最後、になっていく。自転車点検も今年で最後。こうやってごみ捨てに行くの も最後になる日がくるなんて信じられない。

氏家ちゃんが『雨降ってるのにごめんなー!ありがとう!』って言って戻ってき た。私は『ええよー!雨好きやし。笑』とかって言ってみた。雨が好きなわけじ ゃないけど、待ってるのは全然平気だよってこと。そしたら『あ、もしかしてあ の人と雨の思い出とかあるん?笑』って言われた。そんなわけじゃないよーって 言おうとしたとき、階段の人とメールした最初の日が雨だったことを何となく思 い出した。メールのこと覚えてないことばかりだったのに、思い出せた。『あり がとう氏家ちゃん〜!!』って氏家ちゃんに抱きついたら『どしたんごっち?!』っ て言われた。

放課後は部活動紹介。どの部も1年生を勧誘しようと必死でアピール。みんなで 春祭のときに着たTシャツに着替えて作戦練ってたら階段の人の部活紹介は終わ ってた。見たかったのに!!ゆかりっちが『ごっちTシャツ可愛い!似合う!』っ て言ってくれたから、もしかしたら階段の人もそう思ってくれたかもしれないの に!(思わないない) 自分の番が終わって、のんちゃん、山ゆか、あゆみちゃん と後ろから他の部活紹介を見た。『もっかい1年になりたい〜』ってみんな言っ てた。高校生活始まったばかりだなんて、ほんとに羨ましい!私が1年のときに 赤木先輩が『15歳?!若っ!』って言ったのがすごく分かる気がした。

遅くまで部活のみんなとおしゃべりしてたから、帰るころには空が少し暗くなっ てた。雨が今にも降りだしそうな感じだったから、あゆみちゃんとしおりちゃん と急いで靴箱を飛び出した。3人でおしゃべりしながら駅までの道を歩いてたら 後ろに自転車の気配がした。そしたら階段の人と、その部活の人がいっぱいい た。しかも階段の人が先頭だった。ひとりで緊張してたら、階段の人たちが後ろ から車道に出て追い抜いていった。そのときはただドキドキしてただけだったの だけど、よく考えたら私達3人が歩道にいたから通れなくて邪魔だったんだって 思って、私ってば思いきり後ろ振り向いたのに道空けてあげれなかったなんて最 悪だーって思った。これからは絶対、ほんとに絶対気をつけようと思った。気分 も何だかブルーになったのに雨も降り出してきた。もう何だか泣きそうだった。

4月11日(金) くもりのち雨

 

髪が少し明るくて、爪を先生に注意されて、かばんもブランド物持っているタニ ミカなんだけど、私はタニミカが誰よりも勉強に集中しだしたら止まらなくて、 系列の中ではトップを争う(というかトップな気がする)くらい頭が良いとこが大 好き。ほんとに、仲良くならなかったら分からなかったことがいっぱい。同じ空 き時間にタニミカと向かい合わせの席で勉強しながら思った。遊ぶときはいっぱ い遊んで、やるときはやるって、きちんと分けられたら本当にカッコいい。私は いつも中途半端だから、タニミカの誰にもまけない集中力と、誰にも負けないお しゃれなところをいっぱい見習いたいって思った。

お昼休み、氏家ちゃんは長尾くんと仲良くお勉強。邪魔しちゃいけないから私と 岩澤ちゃんとタニミカはベランダに出ることに。教室が2階になって、ベランダ から見る風景もすっかり変わってしまった。手すりがほんの少し温かくなってて それに頭を伏せながら『あー、このまま寝れそう』とかってみんなで笑った。ふ と見ると隣のクラスの窓が開いてた。岩澤ちゃんが『おりゃーごっち!今からア ドレス聞いてきまい☆ぶつかって倒れて「あ、ゴメンなさい☆アド教えて♪」の 作戦やろ!笑』とかって言い出して、もう恥ずかしくて叫びまくった。タニミカ にはまだ教えてなかったので『○○くんのこと、気になりよるん』って小さな声 で教えたのに『えっ!どの人どの人??見に行こうで岩澤ー!♪♪』って大きな 声で言ってた。岩澤ちゃんとタニミカが隣のクラスに行こうとしたから『うちも 行くー!うちも見たいし!』って言ったら大笑いされた。

さりげなく隣のクラスの前を通って向こうのトイレに行こうってことになったの だけど、ふたりはさりげなくもなんともなくて、教室の中をじーっと見てた。 『え?あの今うつ伏せになった人?あ、わかったーーー!』ってタニミカはすご く楽しそうだった。岩澤ちゃんも私も好きな人が違う学科で、タニミカも彼氏く んが違う学科だから『もう今のクラス嫌やー!みんなで学科変えたいよなー!』 って語り合った。タニミカが『アド聞くのとかむちゃ緊張するけど、ほんま応援 するでごっちぃー!!』って言ってくれて、タニミカと恋のお話しするのはこれが 始めてだったんだけど、すごく嬉しくて話してよかったって思った。

じゃんけんで勝った廊下のそうじ。これだけは誰にも譲れないって感じではりき ってたのだけど、階段の人は教室でも廊下でもないみたいだった。階段の人のク ラスの男子が『あ、チリトリ貸してくれるん?お、ありがとー!』って言ってく れたりして、これが階段の人だったらなぁって思いまくった。ちょっと落ち込み ながらゴミ集めてたら思ってたのと反対の方向から階段の人が来た。うわぁって 思って、ここで私のこと知ってもらうために目を合わせようと努力する(うめさ んからの教え)のねーって思って階段の人のこと見たのだけど、近すぎてこれは ダメだって思って耐え切れずに下向いてしまった。

そうじが終わってあゆみちゃんの教室へ向かうとき、階段の人とその友達の男子 だけが教室に残ってた。それを岩澤ちゃんに言ったら『え!こんなチャンスって もうないで絶対!聞いておいで聞いておいで、ほんまチャンスやで?』って言っ てくれて氏家ちゃんも『いけるって!がんばれごっち!』って肩たたきまくって くれたのだけど、『いきなりすぎるしー!!だめ、今度にする。』って言った。私 も今しかないって思ったけど、できなかった。そのあと階段の人が教室から出て きて廊下で部活の友達とお話しだして、近いーって思った。

家に帰って1年のときに『○○くん(階段の人)とメールしてあげて?』って階段 の人のアドレスを教えてくれたゆかりっちとメールでお話。私が部活とか大会と か近くないかな?って悩んでたら『恋愛は女を弱くし、逆に男を強くするものら しいよ♪笑 アピるんは損なし!!できることは後悔の前にやり☆自分からが無理 だったらうちから聞くよ!』って言ってくれて、すごく感動した。すごく自信が ついた気がする。もっともっと、階段の人のこと知りたいよ。知ってほしい。私 がんばりたい。階段の人のこと、ほんとにすごく気になるよ。

4月10日(木) 晴れ

 

朝、いつもの駅にはうちの高校の制服を着た女の子ふたりがいた。よく雑誌に載 ってる、女子高生の持つバック、をふたりして肩にかけながら携帯のメールを見 せ合いっこしてた。電車の中も、いつもとは全然違う雰囲気が。キエちゃん、高 縄ちゃん、けーちゃんと『若いってええよなぁー!なに、15歳?若ー!自分ら が3年になるとか信じれんけど、なんかすごい実感したかも。』って、みんなで 語った。今から高校生活が待ってる、なんて素敵すぎる。初めからやり直したい わけじゃ全然ないのだけど、やっぱりとっても羨ましいと思った。入学したばか りのころ、私は何を思ってたのかな。こんなに学校生活を楽しく思ってるってこ と、予想できてたのかな。

1時間目は新入生との対面式。今まで大好きな先輩たちが履いてた黄色いスリッ パが、1年生の色になった。不思議な気分で、だけどずっと先輩たちの色であっ てほしかったとも思った。対面式の内容は、じゃんけん列車。1,2,3年ひとりず つが1グループになってじゃんけんをしていく。その3人はずっと手を繋いでお かなくちゃいけない。最初、じゃんけん列車って聞いて幼稚!とか思ってしまっ たのだけど、2年生の女の子と気が合ってすごく本気で勝負した。1年生の子も とっても可愛かった。階段の人の横も1年生の女の子で、お願いだから手繋がな いでーって思った。あねごに『ごっちだったら1年っていってもバレんけん、ス リッパ黄色にしてカレの横行っておいでー笑』って言われて、ほんとにそうしよ うと思ったくらい、何だか変な気持ちだった。

そのあと表彰式があって、階段の人が表彰台にあがってた。(これ書いたら学校 の友達には階段の人が分かっちゃう。)すごいびっくりして、すごいカッコよく 見えて、ちょっと遠い人に思えた。あんなに嬉しそうに笑ったら、私みたいに惚 れちゃう人続出しちゃうんじゃ、とか思った。横にいた岩澤ちゃんはずっとずっ と私の肩とか腕とかつついてて、ずっとふたりで笑った。拍手も、思いっきりし た。体育館からの帰り道、有ちゃんが『表彰されよったのー♪』って小さな声で 言ってくれた。休み時間うめさんに『見たで見たでー!カッコええの!背高い し、すごい思てたよりもほんまカッコええ!よかったの〜!』って言ってくれて 自分のことじゃないのに、嬉しかった。また、私みんなとこんな風に恋のことで 楽しめるようになったんだって、嬉しかった。

どの授業も授業らしくスタート。去年までだったら、自己紹介とかの時間だった のにな。鳩もっちが『あなたたち受験生でしょーが。授業授業!』と言った。こ れから1年、本当に勉強づくしになる。本当は恋なんて、階段の人にドキドキし たりとかなんてしてる暇ないんだと思う。恋も大切だけど、叶えたいって思うけ ど、進路希望調査の第一志望の大学に行けるようにがんばらなくちゃ。・・でもや っぱ恋も叶えたい。

4月9日(水) くもり

 

寝返り ・・・ くるくるくる コテン

2-4を担任してくれていたエリちゃんが転任することになったので、元2-4のメ ンバーは朝8時に靴箱のところに集まって色紙にメッセージを書くことになっ た。同じ電車だったキエちゃんと少し急ぎ足で学校へ行くと、もうほとんどの子 が来ていた。色紙に書くのの順番待ちをしているとき、終業式に撮った写真の焼 き増しをみんなに配った。そのときにいっぱいみんなとお話して、やっぱ私この クラスがほんとに好きだったなぁって思った。

離任式が始まる前、私と岩澤ちゃんは出席番号が早いので体育館の準備に行くこ とになった。ぶーぶー文句言いながら教室を出たのだけど、少し教室から離れた 瞬間、『あのひと隣のクラスやんな?』って岩澤ちゃんが言った。私は『そうな んやって!!もうめっちゃ嬉しいんやけど!』って言って、職員室の前だったけど 思いきり恋のお話を大きな声でした。遠足はハーバーランドだよ、とか、運動会 のフォークダンスどうしよう!とか。ドキドキする行事がいっぱいあること。

大掃除の時間、元2-4の子たちで集まってエリちゃんに色紙と花束を渡しに行く ことになった。2年のときの掃除場所が同じだった有ちゃんと『みんなどこ行っ ちゃったんやろねー』なんて話していたら、向こうの廊下に先生と2-4のみんな がいて、ふたりで『だー!みんな待って待って!』って言いながら走っていっ た。そしたらユニ君とかが笑ってくれた。前みたいなドキドキとかじゃないけど よかったーって思った。変に避けられたりしなくてよかった。

放課後、各部の部長・会計が集まる会があった。私は会計なので、部長のしおり ちゃんと隣り合わせの机に座った。おなかすいたし、早く終わってほしいなぁと かって廊下をボーっと見てたら階段の人がいた。教室に入ってきて、私の3つ後 ろの左横の席に座った。部会、もっと続けてーって思った。とにかく何だか嬉し くて(クラスも科も違うから、同じ教室にいるなんて滅多にない。)、会計になっ てよかったーって思った。でも、プリントを前に取りに行ってる階段の人を直接 見ることができなかった。

写真の着物きたうさぎさんは、有ちゃんからのプレゼント。『遅くなったけど誕 生日の!笑 ごっちが気に入りそうやなぁって思って。』と有ちゃん。とっても とってもお気に入りだよ。ありがとう。今日はいっぱいいいことあった気がす る。新学期。新しい教室、新しい友達、新しいルーズリーフ。新しい気持ちで、 階段の人にいっぱい恋したいって思った。

4月7日(月) くもり

 

せっかく春が来たのに、今日の曇り空はぴったりこない。午前中に降っていた雨 でせっかく咲き始めた桜も落ちてしまうのかなぁと思ったけど、お昼過ぎに駅の 近くにある桜の木がピンク色をしていたので安心。桜って強いんだなぁと思っ た。私も、雨なんかに気持ちが負けてちゃだめだね。

昨日はあねごとお買い物をしたのだけど、今日はひとりでお買い物。高2の一年 間は薄いピンクのルーズリーフを何度もリピート買いしてた。すごく可愛くて、 これからも続けようと思っていたのだけど、受験生になるので少し大人っぽくア イボリーにしてみた。(やっぱり色が付いてるのが好き)お店で文房具を見るとき はすぐに使いたくてしょうがなくなっちゃうけど、いざ机に座るとそのやる気も どこかへ行っちゃう。この癖を何とかしないと。

『いまどこ?』ってカズくんからのメール。意外と近いところにいたみたいで、 少し焦った。『こっちには来んの?』と言われて、行けなくもないけど「もう帰 るとこだったの」って送った。カズくんから逃げようとしてしまう。小5のとき から中3まで同じ小さな塾に通ってた。そのときはみんなでトランプしたりゲー ムしたり、みんなでいるのが楽しかった。この前の夏休みに家を訪ねてきてくれ てから、何だか気まずく感じるようになった。

家に帰って、ずっとぐるぐる悩んでいるときに『夏休みは絶対遊ぼう』という内 容のメールが着て、まだ返信できないでいる。できない約束はしたくないけど、 ハッキリ断れる自信もない。どうしようどうしよう。「みんな」で遊ぶのなら いいよって、それならいいかな。何だかすごく悩んでしまう。

もうすぐ学校が始まる。新しいルーズリーフが早く使いたい!でもその前にピン クのを使い切ってしまわないと。階段の人に、この春休み中に彼女ができちゃっ たりしてませんように!階段の人のアドレスは変わっちゃったのに、メールして たときのアドレスをまだ消さずに残してる。いっぱい気になってきた証拠かな? 自信持って恋してるって言えるくらい、また一直線に好きって気持ちでいっぱい になりたい。

4月5日(土) 雨のちくもり

 

この前あねごと遊んだとき、待ち合わせの時間に遅れてしまったので今日は絶対 遅れちゃダメだーって思って、苦手な傘さし運転で駅まで急いだ。大きい傘だと 風が吹くと片手では持ちきれないので、自転車に乗るときはいつも100均の赤い 傘。でも少し小さいので、今日みたいにたくさん雨が降っていると冷たくてしょ うがない。ちょっと危なかったけど電車にはなんとか間に合って、タオルで髪と か足もとを拭きながらメールをチェックすると、今度はあねごが乗り遅れたみた いだった。何だかおもしろかった。

何度か日記にも書いたことがあるような気がするけれど、駅の改札で人を待つの が好き。柱に寄りかかるかかからないかくらいの体制で、携帯を持って、人の流 れを何となく見る。全く知らない人たちばかりなのに、少しだけ知っているよう な気のする変な感覚になる。あねごを待っているとき、カズくんからメールが来 た。『あと少し早かったら俺も街おったのに』って何通目かにそう言われて、少 しだけほっとしたような、しないような。もうよくわかんない。

あねごのあだ名の由来は『姉御』なのに、あねごは姉御っぽくなくてすごく可愛 い。雑貨屋さんで色んなポーチを見ながらクラスが離れちゃったことについてお 話していたら『ごっちが同じ教室におらんのとか考えられんよー!!あ、また遅刻 したんやわ、ごっち。とかって思いそう!笑』って言ってくれて、すごく嬉しか った。(遅刻ってのは喜べないけど)あねごとは1年のときから同じクラスだった から、クラス離れたのがほんとに寂しい。うめさん、あねご、ごっちの組み合わ せ大好きだったのに。また遊びに行こうね。

妹はよく私の部屋に入ってくる。今日も私の机で雑誌のふろくか何かを組み立て てた。『みくー、自分の部屋行きん。今から机使いたいんけど。』っと妹のおな かをくすぐりながら言うと『だっておねーの部屋、あったかいもん』だって。結 局追い出す形になっちゃったけど、何だかちょっとだけ嬉しかった。

4月4日(金) 雨

 

この道をずっとずっと歩いて帰ってた。中学の3年間。 桜の優しい色がすき

家にじっとしているより、街へお買い物へ行くより、すきな人に会える確立が高 いから。おまけに宿題も進んじゃう。前までは休みの日に学校に来る、とか考え られなかったけど、あゆみちゃんと考えた「大作戦」を今日も実行。階段の人の 後姿みたいなのを一瞬見ただけだったけど、ちょこっと幸せ。宿題も終わりそう だし、ケンちゃんに『勉強しに来よんや?どしたんや!』って驚かれたけど、 『新学期、期待しよるぞー!』って言ってもらえたし。新学期新学期。勉強も、 恋も、がんばりたいって思う。

帰り道、少し遠回りをして中学の周りの桜並木道を通った。ちょうど3年前の今 ごろ、ひらひらと降りてきた桜の花びらが地面に付く前に手に乗せることができ て、ゆきうらと『これ、受験のお守りにするし!冬まで持っとこっと。』とかっ ていっぱい集めた。部活帰り、道にサブバック放り投げて、風が吹くたびにキャ ーキャー言いながら手を伸ばした。すごくすごく懐かしく感じる。長い長い桜並 木道、今年も見事満開になった。

夏休みから約束してた『春休み、一緒に遊ぼう。』守れなかった。同じ塾だった 子、みんなで遊ぶんだと思ってた。でも何だか違うみたいで、ふたりっきりみた いで、『明日とあさって空いてる?』って聞かれて、何とかしたら予定は空くけ ど『ごめん、空いてない』って言ってしまった。カズくんは恋愛感情も何も持っ ていないとは思うのだけど、でもふたりで遊んでるとこを誰かに見られちゃうの は嫌かなって思った。気になっている人がいるから。恋になるかも分からないの に、気になっている人がいるから。ただ遊ぶだけなんだけど、でも階段の人のこ とがとっさに頭に浮かんだ。これでよかったのかな。気持ちがぐるぐるする。

4月3日(木) くもり

 

春休み中の学校はやっぱりどこか寂しい。おまけに雨が降っているからグ ラウンドはからっぽ。部活をしている声も聞こえなくて、定演が終わったか ら吹奏楽部の練習の音も聞こえてこない。静かな静かな図書室。あゆみち ゃんと宿題終わらせちゃおう会をしました。集中力が切れるとすぐにおしゃ べりしちゃうから、『静かにしてねー』って先生に何度か注意されたけれど 家にいたらきっとボーっとしてたし、ほんとよかったと思う。10時ころから夕 方4時まで、ほとんどおしゃべりだったかもしれないけど、がんばったね。

国語便覧の小倉百人一首のところを読むのがとてもすき。ひとつひとつの 歌が詠まれたころと、私がこうして見ている今とでは生活も言葉遣いも変わ ってしまっているけど、気持ちは伝わる。一緒だなぁと思う。(ときどきよく分 からないやつとかあるけど)百首のうち、43首が"恋"に分類されるみたい。 やっぱ昔の人たちも恋について思っていたんだって思うと嬉しい。私も平安 時代に生まれてたらいっぱいすきな人のこと、歌にするのにな。

信号の少し手前でとっても速いスピードの自転車に追い抜かれてしまった。 その人の背中にはよしたけの行った学校名が書かれてて、ラケットを肩に かけてた。私は見事に赤信号にひっかかってしまって、信号を渡りきったさ っきの人を見た。さっきの人はすぐに角を曲がってた。そのあと、ほんとに よしたけだったのかもって思った。部活がんばってるんだね。何となく、よ かったって思った。本人じゃなかったかもしれないけど、そう思った。

4月のカレンダーは黄緑色。薄いピンクのペンで予定を書き込んだら春色に なる。4月は予定がいっぱいで何だか嬉しい。いつか、階段の人との予定を 書き込めたらいいのにな、とか思ってみたりなんかして。春の決意。

4月1日(火) 雨

4月17日〜4月28日分のログ

 

Back