最後の階段を上り終えたと同時に、机に向かうくみちゃんをみつけた。わぁ と思わず大きな声が出てしまって慌てて周りをきょろきょろと見ている私に 気づいて、くみちゃんが「声大きすぎ!」って笑ってた。ひとりで図書館に 来るのもすきだけど、やっぱり友達がいるのもすきだ。

アロマセラピーの教室に通っている友達や、夢のために大学を辞めて就職活 動をしているひと、そして横にはバーテンダーのアルバイトのためにカクテ ルやお酒の種類を何度も紙に書いて復習しているくみちゃんがいて、私も広 告批評をしている雑誌を開いた。高校のときからの、ノンノに続く愛読雑誌 だ。

夢を持っている人はきらきらとしているし、その時々のことをきちんとこな せている人はとてもかっこいい。高校のときに受験勉強をするために通って いた図書館では何かに一生懸命努力している人をたくさん見てきたから、そ れは今でも私の追い風になっていて、とてもとても力強いもの。

休講になったので、あゆちんと裏庭のベンチでのんびりお菓子を食べた。い つもだったら恋のお話をするのだけど、結婚するまでにどれだけ貯金はして おくべきだとか、いろんな計画を立てた。全部が本当になるとは限らないけ ど、こうやって現実的なことも夢みたいなことも本気で語り合える友達がい ることは、とても嬉しいなあと思った。

あゆちんとは来年の春あたりに中国へ旅行に行くつもり。今しかできないこ とも、しっかり楽しんでおかないと、ね。部活がオフになったら一緒に美容 室へ行く約束もしたし、何だか香川でも神戸でも「あゆみちゃん」とすごく 仲良くなれるみたいだ、私。すごい偶然だけど、何だか嬉しい。

宴会席の担当で、久しぶりに体力を使い切ったなあなんて思いながらバイト から帰ってきたら、お母さんから「ホットカーペットと新しいMDコンポ送 ったよ」と連絡があった。嬉しすぎて嬉しすぎて、バイトがんばってよかっ たって思った。やっぱり努力は報われるんだと思う。ほんとに!

*

ふかふかのホットカーペットに寝転がって頬をぎゅうと押し当てて、あった かいと思った。仕送りは送らないからと春にお母さんが言ったとき、愛され てないなんて言ってしまってごめんなさい。毎日1時間以上の電話も必ずお 母さんからかけてくれるし、この前も季節外れだけど素麺送ってくれたばか りだし。愛されてるって、ちゃんとわかってるけん。

お気に入りのショップでウインドウショッピングをしたあと、区の図書館で 本を2冊借りて、いつものスーパーでヨーグルトを買った。坂井くんが今日 は寿司買わないの?ってエプロン姿で言ってて、お金がないけん今度にする って言った。みんな、夢にアルバイトに勉強に恋に、一生懸命だ。

空気の匂いが、あのひとに恋をしていたときといっしょだ、と思った。もう カレンダーが残り2枚になる。夢がなかなか決まらないと言っていたけど、 みつかったかな。思い出はずっとずっと輝きを失うことがないと知ることが できたよ。時間がかかったけど、きちんと受け止めることができたように思 います。

登下校のバスの中で聴くMDは、春から変わらない2曲。本を片手にこの曲を 聴いている間だけ、あのひとに恋をしようと思った。無理に諦めようとも思 わないし、今でも一番叶えたい恋だけど、でも今は澄んだ空気を吸い込んで 気持ちを入れ替えようと思えたよ。

*

「感じることば」黒川伊保子著
「夕焼けエッセー」時実新子、玉岡かおる撰
を、読み始めました。二冊とも読み始めたばかりなのに、お気に入り。

10月29日(金) 晴れのち曇り

 

それが私が今まで誰かを想ったような気持ちでなかったとしても、好き、と 言ってくれるひとがいることは何だか照れくさくて、すこし切ない。ボトル を渡すときにありがとう、と言ってくれて、いつもだったら私は何て言って たっけ、なんてすこし考えてしまった。これが意識をする、ということなの かな。

まだ引っ越してきたばかりのころ、快速を使わずに各駅停車の電車でのんび りと出かけたことがあった。あのときと同じようにMDを聴きながら、数える ほどだけだったけどパックンの隣にいることができた日を思い出してみた。 目を開けたらこの電車が東京に着いていればいいのに、と思った。

ただでさえ優柔不断なのに、一年間使うとなったら必ず悩んでしまう。来年 の手帳はシンプルなものにしようと思っていたけれど、スヌーピーの少し大 きなかわいいデザインを選んでみた。高1のときに買った3年間日記ももうす ぐ終わるし、来年は手帳にひとこと日記をつけるつもりだ。

また、薄いピンク色のペンで大きく日付を囲みたい。しあわせだ、って赤の ペンで書きたい。何度も読み返したくなるようなとろける日記だって書きた いし、胸がぎゅうとなってご飯も喉を通らないくらいになりたい。そんなと きにやっぱり思い浮かぶのは、あのひとのことばかりだ。

同じキャンパスを手を繋いで歩くことはできないし、授業が終わったあと一 緒に喫茶店にだって行くことができない。服装を大人っぽくしたってどれだ けおしゃれしたって気づいてはくれない。だけど、それでもこの気持ちは小 さくなりそうにないよ。不器用だから、あのひと以外の人には小さな恋しか できないみたいだ。

もっと私が大人で器用だったら、もっと幸せな恋愛ができていたのかもしれ ない。私はずるずると幼い恋を引き摺ってばかりの子どもだけど、でもあの ひとを好きでいる自分は決してきらいじゃないよ。ぎゅうと苦しいし涙はと きどき止まらなくなるけど、でも、やっぱりやっぱり大切に思う。

10月22日(金) 晴れ

 

澄んだ夜空に月が浮かんでた。きれいな半月だね、とくみちゃんが言って、 ぼやけてふたつにもみっつにも見えてしまうわたしは、そのとき初めてそれ が半月なのだと知った。いつも空は私の気持ちをそのまま映してくれる、と 思っていたのに、きょうは澄んだ空がとてもとてもうらやましく思えた。

ゆかちゃんと色がおそろいの水色のトレーナーは、袖に指先を隠すととても とても温かい。グラウンドに新しく設置された照明は、私の影を四方にも八 方にも伸ばしていた。まるでサッカー選手みたいだ、なんてぱたぱたと走り ながら思ってみた。アメフトのメットも、照明を反射させてとてもとても格 好良く、強く見えた。

練習を終えたあと、マネージャーのまみこ先輩とゆかちゃんとマネ室で恋の お話をした。どんなひとが好きだだとか、最近の気持ちの揺れ具合だとか、 いろんなこと。やっぱり恋愛のお話は大好きだなぁなんて思っていたら、ま みこ先輩が「実はさやかちゃんのことを好きだっていう部員がいてね」と、 まみこ先輩が誰かに告白するみたく頬を赤くさせながら、言った。

頬が熱く熱くなった。隣にいたゆかちゃんの袖をずっとずっとぎゅうと握っ た。その部員さんのことはとても優しくていいひとだと思っていたけど、ま さか私に対してそんな気持ちを抱いてくれていたことなんて気づいていなか ったので、本当に本当にびっくりしてしまった。嬉しいけど、びっくりした という気持ちでいっぱいだった。

ゆかちゃんと部室棟の外に出て、熱る頬をひんやりとした風に寄せた。ぐる ぐるとしていた気持ちは、言葉にするととても汚いものだった。そして一度 も言葉にできなかった気持ちこそが本当で、まだ私はパックンのことが好き で大切に思えてしょうがないんだ、と心の中で思った。

しつこくてごめんね。忘れられなくてごめんね。私たぶんきっと、パックン の隣でいるときが一番、心の底からにかあって笑顔になれるよ。幼馴染だけ ど、小さな初恋のひとだけど、でもいま好きなのは高校3年の夏に再会した ときからのパックンだから。

*

家に帰って、ぐうと涙が堪えきれなくなりながら、何度目かわからない告白 をした。やっぱりすごく好きだよ、って。だけど私の好きだという気持ちが 変わらないのと同じように、パックンの答えは前と同じ「だけど俺らすごく 遠いよ」だった。わかってるのに、なぁ。わかってるのに。

しあわせになりたい。幸せになりたいだけなのに。だけど、できればパック ンの隣がいいなぁなんて、今でもきっとこれからも、思ってる。東京の空の したで、夢中にダンス踊っているみたい。いつか何かに夢中になれるひとは 魅力的だよと言っていたけど、だからこうしていまも私は惹かれているのか な、と思う。

10月21日(木) 晴れ

 

傘を閉じてバスに乗り込む、ただその一瞬に思ったよりもたくさんの雨粒を 髪だとか服だとかに被ってしまって、雨の日の通学は苦手だ、と思った。い つもよりもひとが多いなあなんて顔を上げたとき、おはようと福元くんが笑 っていた。ひさしぶり、と言った。隣のバス停だから、ドアのすぐ側にいた みたい。

春、部活の飲み会で帰りが一緒になって、家がとてもとても近いことがわか ったのがきっかけで仲良しになった。だけど彼は部活をすぐに辞めてしまっ たからあまり話をする機会はなかったのだけど、バイト先の居酒屋に飲みに 来てくれたりして、それからも会えば話をするひとだ。

誰か男の子とバスから降りて一緒に学校に向かう、なんてずっと憧れていた ようなことに春は戸惑っていたけれど、だけど何だかとても自然なことにな った。意識をせずに自然体でいれば、とても仲良しになれるし一緒にいて素 直に楽しい、ということができる。何だかいいなぁと思った。

帰りにバスの中で何度か着信があって、降りたあとにどうしたの?とメール を送ったら「まだ学校にいるんだったら車で迎えに行こうと思って」なんて 言ってくれた。今度困ったときは言うね、なんて言ったけど、だけど福元く んは足(言葉が悪いけれど)にするにはもったいなさすぎるひとだから、き っと私はこれからも雨粒に悩みながらもバスで登下校すると思うよ。

*

台風のニュース(特に今回の23号)は見ているとただただ悲しくなる。両親 から電話が来て、だいじょうぶだよとお互い笑った。菓子パンも買いにいけ なくてのんびり親子丼なんかを作っていたら、「階段の人」からメールがあ った。どうやら彼の家の近くの川が氾濫していたみたいで、私のところは大 丈夫か、という内容だった。

最後におやすみ、というときに「クリスマス、香川に戻ってきたら俺がいる よ」と言われた。何だか何がなんだかわからなかった。高3の春に、大好き で大好きで、だけど私が大失恋したのに。嬉しいのに、何だかつらかった。 そのひとこと、去年の夏祭り前に聞きたかったよ。

会いたい人にはずっとずっと会えなくて、新しい恋にも真っ直ぐに進むこと ができなくて、ただ流されながら毎日を過ごしているような気がする。

10月20日(水) 雨

 

ゆかちゃんとひとつずつシュークリームを買って、一緒に花壇みたいなとこ ろで食べた。お昼もろくに食べてなかったから、甘いものがほんとにとろと ろと甘く感じて、しあわせだあと思った。さやかちゃんに書きかけの手紙が あったんだけど、とゆかちゃんが言ってくれて、嬉しいなと思った。誰かに 手紙を書こうと思うとき、わたしはそのひとをとても必要としているときだ から、だからゆかちゃんにとってもそうであったら、と思った。

今日みたく部活の遠征で県外に出たときは、必ず三宮からゆかちゃんとふた りになるから、だからこのときが好きだなあと思う。みんなでわいわいお話 するのも大好きだけど、やっぱりふたりのときって何だか特別だ。知ってほ しいな、と思うことを素直に話すことができるし、知りたいな、と思うこと を素直に訊ねることができる。

朝早くの空に向かって、はあと息を吐いたら白くふわあと浮かんだよ。遠く にピントを合わせてみたら、綿をちぎって誰かが浮かせたみたいな、優しい 色をした雲が浮かんでいたよ。空は繋がっているけど、だけどきっとこの雲 はあのひとからは見えないんだろうなぁ。白くふわあと浮かんだ息も、去年 きみの前で笑ったときみたく届くずっとずっと前に、すぐに消えちゃうよ。

*

バイトが終わったあと、ゆっちの家でくみっちと武井くんと恋愛相談会。く みっちが「いけやんのお話いつも聞いてて私決めてん。昭和初期の女になる ねん。好きなひとが靴履こうとしてたら靴ベラすぐに持っていくねん!」な んて言っていて、ふはって笑った。くみっちは私の考え方が大好きだって言 ってくれるけど、私もくみっちのことだいだいだいすきだよ。

*

空っぽの買い物籠を片手に、きょろきょろと魚売り場を見渡した。私が気づ いたのとちょうど同じときに気づいてくれたので、目がばちんと合った。ほ んとに来るとは思ってなかったやあなんて言ってたけど、私けっこうここの スーパー利用してるんだよ。きょろきょろと他の店員さんにみつからないよ うに、そうっと半額シールをぺたんと貼ってくれた。ふたりでくすくす笑っ た。

きっと中学のころだったら、高校のころだったら、恋をしていたんだろうな ぁと思う人が、できごとがある。春からのたくさんの新しい出会いの中で、 大切だと胸を張っていえる友達が、仲間ができた。そのなかで恋にならない 小さな想いを知り、会えないのに愛しいなんて思う気持ちも知った。これか らどんな気持ちを抱えるのかわからないけど、これからもずっとここに書け たらいいな、と思った。

10月17日(日) 晴れ

 

買ったばかりの薄手のセーターでは少し暑く感じてしまうほど、台風が過ぎ たあとの空は澄んでいて柔らかな日差しが真っ直ぐと届いていた。食堂の白 髪混じりのおじさんが『ひとりじゃ運べないでしょう。よし、入り口まで持 っていってあげよう』と、氷を詰めたクーラーボックスをすいすいと持って いってくれた。誰かの優しさを素直に嬉しいと感じれること、ほんの少し前 まではとても難しく感じていたんだっけ。

ボトルに氷だとかお茶を注ぎながら、しゃがみこむクミちゃんとりえちゃん に小さな声で「あってるよ」と、言った。わあわあと騒いだあと、小さな声 でクミちゃんが『あの子はだいぶん前から好きだよ、ごっちのこと。たぶん ほんとにそうとう前から。』と、にかあと笑ってくれた。うん、と素直に笑 えたのは、気持ちに気づいていたからなのかな。

本当はまだ、きっとこれからもずっと、パックン以外の誰かを好きになるの は苦しくて悲しくて、寂しく感じてしまう。ぎゅうとなったり、どきどきし たり。思い出が素敵すぎただけではなくて、彼を好きになることで得たもの がとても多くて、それがとても大切なものだったからだと思う。私自身にと って、とても。

これから大人になって、いつかおばあさんになったときも、パックンと出会 えたことを大切に大切に思っていたい。これからあんなに大好きになった人 とは出会えないだろう、なんて言い張るのはとてもとても寂しいことなのか もしれない。だけど彼に対して抱えた想いが私の中でずっと一番であってほ しい。そう願わなくても、きっときっと一番なのだろうけど。

*

ヨーグルトを好きなだけガラスのお皿に入れて、ブルーベリージャムをスプ ーン一杯そうっと混ぜ合わせる。お母さんが初めておやつの時間にこれを作 ってくれたとき、なんておいしいんだろうって何度も何度ももういっかい作 って、とお願いしたんだっけ。空っぽになったブルーベリージャムの瓶はと てもとても女の子らしい色をしているんだなあなんて、そうっと光に翳しな がら思ってみた。

10月10日(日) 晴れ

 

中学のころ大好きだった男の子に、青い木靴を渡したくて渡したくて、だけ れどそれはずっとお守りのようにポケット中で眠ってた。好きな人に渡すと 想いが叶うと言われていたその木靴のキーホルダーは、修学旅行で仲良しの 女の子たちみんなで買ったものだった。

びいと降車を知らせるボタンを押して席を立った。窓側に座っているおじい さんのリュックに、あの青い木靴のキーホルダーをみつけた。ふは、と思わ ず口元が緩んでしまった。運転手さんにいつもよりも大きな声でありがとう を伝えたあと、音をたてて階段を下りた。どこかで誰かの想いが、おじいさ んに届いたんだ。

後ろのほうだと講師の先生の説明が聞こえないから、とあゆちんと選んだ前 の席からぐうと後ろを見渡した。うんと後ろの真ん中の席で、私に気づいて にかあと小学生みたいな笑顔をしたひとを見つけた。それに負けないくらい ににかあと笑って、手を振った。ばいばい、と声が聞こえてきそうなほど手 を振り返してくれた。

本当はずっと気づいていたけど気づいていないふりをしていました。自分勝 手な私を許してくれてありがとう、ほんの少しでも大切に思ってくれてあり がとう。私が好きだと言ったらどんな顔してくれるかな。好きだと気づくの が遅くなってごめんなさい。もう遅いかもしれないけど、今度は私から好き になりたい、と思ったよ。

10月8日(金) 雨のち曇り

 

バスを下りて家の鍵を探そうとバッグに手を入れたときに、焼きたてパンを さっき買ったことに気がついた。坂道に自然と早歩きになりながら、ふはふ はとひとくちずつパンを頬張る。見上げるとすっかり暗くなった空に、白い 星々がぽつぽつぽつ。あんな星座あったっけ、なんて思っていたら列を成し て飛ぶ鳥たちだった。夜も鳥は起きているんだ、と思った。

いつも授業でペアを組んでいたえりちゃんがお休みだったので、今日は中国 からの留学生の女の子とペアを組むことになった。ひとつの教科書をふたり で見て、だけど小さな声で話しているのは一人暮らしのことだとか、行きた い外国のことだとか。くすくすと笑いながら、何だかあったかいなぁと思っ た。

いつのまにか自販機は「あったか〜い」飲み物ばかりになっていて、お気に 入りの冷たいココアの代わりにホットコーヒーが並んでた。季節の変わり目 はわけもなく切なくなってしまうけど、きっと秋の訪れが一番いちばん切な いのだと思う。

夢の中で、バイバイと手を振った。小学校のときの小さな小さな片想いは、 叶ったことになったのかな。会えない日々も今日みたいなすうと頬をくすぐ るような優しい風を感じながら、駅からの一本道、好きな人を想って自転車 を漕いでいた。どんどんと気持ちが大きく膨らむのは、何も恐くなかった。

頬が痛くなるほど笑ったとき、胸がぎゅうとなるほど悲しくなったとき、傍 にいてほしいと思うときに一度だって隣にいてくれたことはないけど、だけ どこれからもずっとずっと、傍にいてほしいひと。会いに行くよのひとこと で、うそだとわかっていてもどれだけ救われたのかわからないよ。

私がおばあちゃんになっても、きっと今日みたいな秋の始まりの日はあなた のことを思い出すのだと思います。私にはもったいなすぎて素敵すぎた思い 出は、いまとても私を切なくさせているけど、でもきっともう少し大人にな ったときに、とてもとても心地よく思い出せるのだと思う。

*

ふわふわふわと、綿毛よりも秋の落ち葉よりも想いが舞っていたけど、やっ と気持ちが落ち着きそうです。まだ照れくさいから言わないけど、ちゃんと 向き合おうと思ったよ。幸せに、きみならしてくれるかな。

10月4日(月) 晴れ

 

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