5月28日〜5月30日分のログ

5月1日〜5月15日分のログ

ユニ君の笑顔みたいに快晴だった。駅から学校までの間でも油断はできないから、
電車の中で必死で日焼けどめクリームを塗った。だって、これ以上ほっぺ赤くなっち
ゃったら困るもんね。ただでさえ、ユニ君がいたら真っ赤になっちゃう。

久しぶりの土曜日授業。いつもだったらお休みだけど、保護者のなんとかなんとか
があるみたいで、授業がある。ユニ君に会えるんだったら、授業でも何でも最高だ
ぁ。90分授業、ユニ君がいないから眠くて眠くてしかたなかったけど、残り15分は
1分にひとつ、ユニ君の好きなところをあげよう!とかって勝手に決めて過ごした。
15個じゃ全然足りなくて、あっという間に授業が終わって、変な気分だった。

この授業のあと、友達から聞いた話によるとユニ君たちサッカー部は総体へ向かっ
たみたい。もういちど、頑張ってねって、応援しているよって、言いたかったな。
そう思ったけど、今日はあゆみちゃんと応援しに行く約束をしていたので、しっかり
そのとき応援するんだって思った。観に行っても、いいよね?

帰りのSHRが終わってそうじが済んだときは、もう1時だった。試合が始まるのは3
時。2時間でお昼食べて会場に行くなんて、できっこない。あゆみちゃんと走った。
円座駅が会場から1番近い駅。でも乗換しなくちゃいけない。電車の中で時刻表と
睨めっこをして、いろんな方法を考えた。瓦町で下りて10分間でお金おろしてお昼
買ってカメラ買って円座までの切符買って…。無理っこだ。あゆみちゃんと手分けし
て、切符買ったりお金おろしたりすることにした。結局、お昼とカメラは買えなかっ
たけど何とか試合に間に合いそうな電車に乗ることができた。あゆみちゃんと、ペッ
トボトルのマッチを飲みながら『こんなに頑張ったんやから、こんなに好きなこと気
付いて欲しいよね』って笑った。ほんとにほんとに。ユニ君ー!

円座駅の改札口のおばあさんに『今日、河川敷でサッカーの大会あるんですよ
ね?』って聞いたら『そうよー、さっきサッカー部の人たちがたくさん行きよった
わ。』って教えてくれた。思わずひゃー!って叫んでしまった。ユニ君は、ここ通っ
たのかな?おばあさんに河川敷までの道を聞いて向かった。20分くらい歩くと、
大きな川が見えた。そして、たくさんの人が見えた。いろんなところでサッカーをし
ていた。青いユニフォームはうちの高校。すぐに分かった。試合が始まる直前だっ
たみたいで、客席の近くに選手たちがいたから、なかなか近くに行けなかった。
や、行けるんだけど恥ずかしくて。あゆみちゃんとキャーキャー言ってた。どこかの
マンションの駐車場でぐるぐる回ってた。『なんのために来たんよ!』って言い聞か
せてゆっくり客席に向かった。気付かれないように、でも、気付いて欲しくて。

すぐに分かった。走りかたとか、声とか、絶対絶対そう。体育祭の練習のとき、ユニ
君のユニフォーム姿にドキドキしたけど、今日は何だか違うことにドキドキした。そ
りゃもちろん青いユニフォーム姿にはドキドキした。でも、実際に試合をしているとこ
ろを観るのは初めてで、いつものんびりニコニコしているユニ君の、真剣なところに
ドキドキしたんだ。ニコニコの目が、キリって真剣で、ボールを見てた。

すごいスピードだった。初めはユニ君を見ることだけに集中してたけど、だんだん試
合そのものが楽しくなってきて、ドキドキした。サッカーのルールなんてあんまりよ
く分からなくて、でも、あれ?っと思うところに蹴っても、きちんとその場所に味方く
んがいて、どんどんパスが続いていくんだって分かった。ヘディングとか、痛そうな
のにたくさんしてた。ゴールが決まっちゃう!って思っても、みっちゃん先輩がガッ
シリ、ボールを掴んで遠くに蹴ってた。わぁーって思った。サッカーって、楽しい。

前半、うちの高校に1点が入った。サッカーは野球とかみたくどんどん点が入ったり
しないから、1点でも大切なんだって聞いた。すごいんだ、すごいんだ。前半がもう
すぐ終わろうとしていたとき、ラインを越えそうになったボールにユニ君と相手チー
ムの人がすごい勢いで走っていって、ぶつかってユニ君が転んでしまった。わー!
すごく痛そうだったのに、すぐに立ちあがって、また走ってた。泣きそうになった。
あゆみちゃんの好きな人とユニ君はポジション(?)が近いみたいで、よくパスを繋
いでいた。そのたびに、小声でキャーキャー言ってた。キャー!

前半が終わったとき、作戦会議(?)をするために選手たちが客席のほうに集まって
きた。どわわー!って感じだった。バレちゃうバレちゃう。来てること、バレちゃう。
あゆみちゃんと、ひゃーひゃー言ってた。でも、バレて欲しかった。大野先生のアド
バイス(?)みたいのが終わったあとコートに戻るとき、ユニ君が先輩に何か言われ
て、笑いながら背中叩かれてた。これが、"あいつ来てるぞー"関係だったらいいの
にな、とか勝手に考えてしまった。ユニ君には来てること、知ってて欲しい。

『三好、大丈夫かー』大野先生がよく叫ぶようになった。ユニ君は足を痛めてるみた
いだった。さっき、転んだときのかな?ユニ君は頷いて、また走り出した。あゆみち
ゃんが『がんばり屋さんだね』って言った。本当にそう思った。がんばれがんばれ!
後半に入って少しすると、菊さんとさとぴぃがやって来た。みんな恋しちゃって!
今日は本当に頑張ってほしいなって思った。

ユニ君が走り出した。ドキドキした。みんながユニ君に注目した。相手チームの人も
近くにはあまりいなくて、チャンスだった。ゴールネットがくの字になった。歓声が
起こった。最初、何がなんだかわからなかったけど、ユニ君がゴールを決めた。
気付いたら叫んでた。すごい、すごいよ。カッコイイ。でも、ユニ君が遠い人に思え
て、ユニ君を見れなかった。ほんとうにすごい人なんだ。

後半はゴールの位置が反対になるから、ユニ君のポジションが客席から近くなって
ユニ君の表情とか、見える。大野先生が何度も叫ぶのが分かるくらい、キツそうだ
った。『大丈夫か?!』大野先生のことばに気付かないのか、無視をしたのか、
立ち止まっていたユニ君は、また走り出した。すごい、すごいよ。

少しして、ユニ君の表情がひきつって、両手をクロスさせた。大野先生がユニ君と
池野くんをチェンジさせた。すぐにマネージャーさんが氷水を持ってきて、ユニ君に
渡していた。ユニ君は座りこんでいた。菊さんがこっちを向いて"おつかれさまって
言いな!"って口パクで言ってくれた。私もそう思ったけど、頭の中がぐるぐるして、
一体何を言えばいいのか分からなくなってしまった。辛そうなユニ君に、今、声をか
けてもいいのかな?そう考えていると、坂本君がユニ君を連れていった。
ユニ君は荷物置き場のほうに行っていた。あゆみちゃんが、行こう!って言った。
気付いたら歩き出してた。

ユニ君はトレーニング用(?)のウェアを着ていた。わ、カッコイイって思ったけど、
そんなところじゃないんだって、言い聞かせた。近づいていくと、ドリンクを飲んでい
たユニ君が私に気付いてくれて、飲みながら目が合ったので、向こうは変な気分だ
ったと思う。横にいる坂本くんが、私を見てニタニタしてた。どわ!バレちゃう。
ユニ君が下を向いたので、『お、お疲れさまです。』って言った。ユニ君は少し頷い
ていた。『足、大丈夫?』って聞いたら何だか曖昧な返事をされたから、迷惑なの
かな?って思って『シュート、カッコ良かったです!』って言って逃げてきた。
ユニ君は冷凍みかんを食べてた。これで、よかったのかな?

1度交代をしたら、その選手はもうその試合の選手、ではなくなってしまうけど、
最後のお互いのチームに"礼"するとき、ユニ君は客席からだけど、礼をしていた。
その姿がとてもカッコ良かった。
うちの高校は勝った。選手たちが客席に向かって礼をしたとき、私たちと同じように
拍手で迎えていた。ユニ君はどんな気持ちだったのかな。くやしかった、かな?
私はそれでも最後までがんばろうとしたユニ君に、拍手した。

最後の写真撮影のときとか、すごーくキリっとした表情をしていた。ドキドキした。
ユニ君は本当にサッカーが好きなんだなって思った。

最後に、もういちどお疲れさまって言いたかったけど、言えなかった。円座駅まで向
かう途中、お疲れさま、のメールをした。返信はなかったけど、頑張ろうと思った。
ユニ君の頑張っているところ、サッカーをしているところ、ドキドキした。今までより
もっとユニ君のこと見て、もっともっと、"好き"の気持ちが確実になったよ。

5月25日(土) おめでとう。三木高!

追記++
日曜日にも試合がありました。場所がすごく遠かったので応援に行けなかった。
夜に勇気を出しまくって、ユニ君にメールで結果を聞きました。返信してくれないか
な?って思ったけど、20分後くらいに"負けました↓"と着信。すごくすごく残念だ
った。私以上にユニ君は悔しいんだろうって思う。何て返信すればいいのかわから
なくて、結局"お疲れさま"としか、送れませんでした。本当に、お疲れです。
来年も、これからも、ずっとずっと頑張ってね。(5/27)

 

メールの返事が来なかったりそっけなかったりするのが、やっぱり不安で不安で
みんなからのひとことで元気になってたけど、1日明けるとまた不安になってた。
朝も"おはよう"を言う勇気が出なくて、ただ見ることしかできなかった。私がユニ君
を好きになってから、みんながカッコイイって言うようになってしまった。どわわ!
みんながユニ君の魅力にもっと気付かないうちに、なんとかしなくては。そう思って
も、"おはよう"って言えない。好きになればなるほど、難しくなってしまう。

長い長い90分授業。残りの30分くらいになると、集中力がなくなって眠くなりがち
だけど、ユニ君が一緒の授業だと、当てられてもきちんと答えなくちゃって思って
何度も単語を調べたり、先に先に問題を解いたりするようになった。ユニ君が答え
た問題はすぐに覚えてしまった。私ってば。ひゃーひゃー!

お昼。『これ詰めながら、ごっちが喜びそうーって思ったんよ』って笑いながら、ゆ
かりっちがいちごのたくさん入ったタッパーを取り出してみんなの前に置いた。
『わー!!』って言ったらゆかりっちが笑ってた。ふじこが『ごっちはいちごっぽいよ
ね、何かイチゴ畑で籠いっぱいに詰んでそう。笑』って言った。よくわからなかった
けど、何だかすごーく嬉しくて照れくさかった。イチゴイチゴ!

帰りのSHRのとき、先生が『明日はサッカー部、さっそく総体があります。うちのク
ラスだけで、壮行会しましょうー♪』とか言って、タケワっち(応援部)がジルバ調を
とった。手拍子してるとき、ずっとユニ君ユニ君ーって思ってた。最後にサッカー部
の中の誰かが代表でひとこと言うことになって、サッカー部君4人が譲り合いっこし
てたけど、潤さんが『三好(ユニ君)言えやー♪』って言って、ユニ君が恥ずかしが
りながらも『頑張りまっす!!』って叫んだ。大きな拍手が起こった。きゃー!!って叫
びそうになった。ユニ君の笑顔、カッコよかった。頑張れ頑張れ、頑張ってね!!

そうじのとき、ウメさんが『"明日頑張ってね"って言おうでー♪』って言い出した。
私はメールアドレスのときみたいに急だったから、思わず『また?!』って叫んだ。
『そんなん、誰やって大会前に"頑張って"って言われたら嬉しいで!!』って言った
ので『・・言う。言いたい!』って言った。さっそくまた先周りしようってことになった
けど怪しいから自然に行こうってことになった。でも、ドキドキしてとても自然になん
てできそうになかった。ユニ君と潤さんがそうじを終えて帰ろうとしてたので、今だ
ってウメさんとアネゴが言った。ウメさんの手をいつのまにかギューって握ってた。
『わ。ごっち、もうーv』とかってウメさんが言ってる間に角を曲がろうとしてたので
『え、行っちゃうよ?!どうする?!』ってウメさんが言ったけど『行く!』って言った。
3人でどたばた走る間、ドキドキしてた。ドキドキしてた。

『明日頑張ってな〜!!』ウメさんが言うと潤さんが気付いて『おー、おう!!』って振り
向いてくれた。ユニ君はスタスタと行こうとしてた。避けられた?とかって思ってると
潤さんがユニ君を止めて『ほらっ』って言った。私たちが『頑張ってね!!』って言った
らユニ君がペコっておじぎした。そしたら潤さんがユニ君の肩に手をまわして頭をた
たいて『あとでまたこいつにメールしたってな!!』ってニコニコしながら私に言った。
・・・ひゃー!!何で潤さんが知ってるのー!!頭の中がぐるぐるしてた。恥ずかしくな
ってユニ君を見れなかった。思わず窓に顔を伏せた。きゃー!!

帰りにあゆみちゃんが『廊下で前待ってたときあるやん、あのときよりも絶対ユニ笑
顔になってるよ!!もう、全然違うわーvv』って言ってくれた。ほんと?ほんと?
いつか本当に、大好きなユニ君の大好きな笑顔の素になれたらいいのに。ユニ君
のユニフォームは夏の大空のような深い青で、ユニ君の笑顔はほんとにほんとに
優しくて、大きくて、空みたく私を包み込んじゃうんだ。

7時半。お疲れさまのメール、"好き"の気持ちを込めて送りました。
明日、総体ホントにホントに頑張れ!!

5月24日(金)

 

"今日話しかけようと思ったんだけど 何かドキドキして出来ひんかった"
そう送ってから返事が来なくなった。あの人のとき、思っていること全然伝えること
が出来なかったから、ユニ君には素直に何でも伝えよう、そう思ったのに。

友達には、焦らなくてもいいのにって言われる。まだ早いやろって言われた。やっ
ぱり焦ってるのかな?だけど、これが本当の私の気持ちだよ。ウソなんてついてな
いよ。素直にならなくちゃって思ったんだもん。何も言わなかったら、あの人のとき
みたいに伝えられないまま終わっちゃうかもしれないじゃん。私、すごくすごく勇気
を出して本当の気持ち、言ってみたんだ。きっと、前の私なら言ってない。思ったこ
と、ずっと暖めていたと思う。でも、そのほうがよかったのかな?
あの人のときは今みたく積極的にならなくちゃいけなくて、今は前みたく気持ち暖
めておくのがいいの?難しいよ。難しいよ。恋愛って、難しい。

メールの返事が来なくて、ずっと携帯握り締めながら横になってた。いつのまにか
涙が止まらなくなってた。布団をかぶってめちゃくちゃにメールを打った。
"総体前なのに変なメールばかり送ってしまってごめんなさい。練習頑張ってね。"
グーの絵文字とか、サッカーボールの絵文字を最後に付けてみた。"好きな人"と
メールをするなんて初めてだから、何を書けばいいのかなんて何も分からなくて、
文字だけでは自分の気持ちなんてこれひとつも伝えることができなくて、でも、
たったこれだけの小さな画面の一文字一文字が嬉しかったり、一文字一文字で
不安になったり、着信音が鳴るのを待つ時間はとてもとても長く辛いこと、分かっ
た。

結局昨日はこんな感じで、返事がないままだった。今日学校へ行くのが恐かった。
でも、体育で去年ソフトを選択していたユニ君が今年はバレーで、それがとてもとて
も嬉しくて、昨日3時間近く泣いたことも、不安になったことも、飛んでいった。
ユニ君はすごーく上手だった。ビックリした。男の人のバレーって、迫力がある。
ユニ君のバレーって、すごくすごく、カッコイイ。ユニ君のいるコートばかり見てたか
ら、自分の試合でサーブカットを思いきり外してしまった。ひゃー!

着替え終わって教室へ戻る途中、体育館シューズを戻しに行っているユニ君とすれ
違う形になった。ユニ君は目を合わせようとしなかった。嫌がられてるのかな。
その後ろにいた部活仲間くんとは目がバチーって合った。君のことを見てたんじゃ
ないよ。泣きそうになった。避けられてるのかな。避けられてるのかな。

放課後、杉ちゃんとお話した。メールのお話が来ないよ〜って言ったら、きっと照れ
てるだけだって、何て返信すればいいのか分からないだけだって言ってくれた。
ユニ君が、サッカー部の先輩に冷やかされてるところ見たよって言ってくれた。ユニ
君が笑いながら何か言ってたよって。あゆみちゃんも、ユニ君の笑顔たくさん見るよ
って言ってくれた。杉ちゃんが、『絶対いけるよー、ほんま応援しとるけん☆』って
言ってくれた。私がユニ君に送ったメールを見せたら、『こんなんごっちからもらえた
ら誰でもOKじゃわーvひゃー照れる!』って言ってくれた。言ってくれた!
みんなが言ってくれたこと信じて、がんばろうって思った。

帰り道、近くの小さな商店街である市に行った。ハンバーグ焼きを食べた。幸せ。
サッカー部は総体前だから、7時半過ぎまで練習があるみたい。だから私はいつも
それくらいに"部活お疲れ様でした"のメールを送るんだ。なんてことは置いておい
て、7時半過ぎまでここにいたら、ユニ君に会えるかな?って思ったけど、暗くなる
前に帰らなくちゃいけないから我慢した。一緒に屋台見れたらなって思った。

家に帰ってから、お疲れさまのメールと一緒に"総体どこであるの?"って聞いてみ
た。昨日みたいに返って来なかったらどうしよう?こんなにメールチェックしたことな
んて今までなかったと思う。1時間後くらいにユニ君指定の着信音が部屋に響い
た。メールには場所名が書かれてた。そっけなかったけど、無視されなくて良かっ
た。"教えてくれてありがとう!応援してるね"って送るだけなのに、30分もかかっ
てしまった。ドキドキして、時間がどんどん過ぎていって、テレビも宿題もHPの更新
も何もできなかった。恋しちゃってるんだ、私。そう思った。

しばらくして"市、来てたよ〜!!タイヤキ食べてたよ^^"ってふじこからメールが来
た。8時ころに来てたみたい。わー、いいな、いいな。ふじこ。タイヤキ食べてるユニ
君はきっとすごくおいしそうに食べてたんだろうなぁって思って何だか可笑しかっ
た。笑顔のユニ君は本当に幸せそうで、嬉しそうでカッコイイんだよ。

5月23日(木) 

 

昨日ユニ君は早退したから、朝すごく心配だった。風邪ひいたのかな?熱、まだあ
るのかな?そんな風に考えながら教室へ向かうと、菊さんにいきなり『ごっちのバカ
っ』って言われた。どうやらユニ君は朝練してたみたい。見れたのに見れたのに!
見たかったな。ユニ君のサッカーしているところ。でも、同時にユニ君が学校に来て
るって嬉しかった。元気なんだって、嬉しかった。

1時間目の体育。スポーツテストのまだ受けていない種目をした。ユニ君は部活仲
間くんたちの記録取ってあげたり、腹筋の足押さえてあげたりしてた。ウメさんが
『優しいなー^^』って言ってた。私もそう思った。そんなときも笑ってるユニ君がす
ごくカッコ良かった。笑顔、すごーくカッコイイ。
次の体育からの選択。バレーと野球。ユニ君もバレー選択してた。おそろいだ!
これはまだ"希望"だから、どうなるかわからないけど、決定したらいいのにな。

英語の時間。先生が出張でいなかったので自習になった。プリントが配られたけ
ど、やる気はなかった。後ろの席のしおりちゃんと、やったぁーって言った。
でもユニ君を見ると、机に向かっていたから『うちも頑張る!』って言って、プリント
をした。でも、よーく見てみたら、ユニ君は机の下にマンガ隠して読んでるだけだっ
た。まぁでもやる気を起こさせてくれたんだから、そのまま授業の最後まで頑張っ
た。重い辞書、ユニ君とおそろいだからって持ってきたんだもん。使わなくちゃ。

帰りのSHRの前。いきなりウメさんが『ごっちー、今日聞こうで!!』って言い出し
た。『えええ!!』って叫んでしまった。今月中に何とかしようねって話してたけど、
今日だなんて、心構えの"こ"の字も準備できてない。ユニ君はさっきの授業の続き
でずっとマンガ読んでた。『今、行けるやん!ごっち行かへんのやったらうち行くで
♪』ってウメさんは今にも走り出しそうだった。でも、必死で止めた。教室にはこん
なに人がたくさんなのに。『後で!後で!』って言った。『絶対聞こうな、アドレス。
そうじのとき、ちゃんと携帯持って行くんで♪』って言ってくれた。嫌だーって言った
けど帰りのSHRのとき、先生のお話を聞きながら携帯をリュックからスカートのポケ
ットに入れた。ポケットが重く感じた。

トイレのそうじどころじゃなかった。ウメさんも必死で作戦考えてくれてる。これは
がんばらなくちゃ。そう思った。ときどき見えるユニ君に、今まで以上にドキドキし
た。そうじ場所が隣だから、今なら聞けるけど、あの人も彼女ちゃんも同じ場所だか
ら何となくここでは聞けないって思った。ウメさんが先回りして、靴箱のところで待
ってよう?って言った。ドキドキした。恋が動き出そうとしてるって思った。

来る人来る人にドキドキした。ウメさんの腕をギューってする力が大きくなっていっ
た。離れた場所の廊下にユニ君が見えた。もうすぐ、来る。そう言ったらウメさんは
キャーって言って、『呼びとめるのは任せてな♪』って言った。ドキドキ止まらなかっ
た。角を曲がってやって来た。部活仲間くんとお話しながら来てた。ドキドキドキ。
『どうしよう!』って小さな声で言った。ウメさんが、『言うよ?行くで!!』って言って
次の瞬間には私の手を取って呼びとめてた。ユニ君が目の前にいた。一緒にいた
部活仲間くんたちが気をきかせてくれて先に食堂に入って行った。ドキドキドキ。

『アドレス、聞きたいんやって!!』ウメさんが言ってくれた。ずっとずっとウメさんに
頼りぱなしじゃいけないなって思って、『教えてください!』って言った。言えたか
な。とにかくこんなに近くにユニ君がいるなんて今までなかったから、ドキドキ。
笑いながら、『ええよ』って言ってくれて、アドレス見せてくれた。携帯をもらうとき、
ユニ君を見たら目が合って、どえーって感じだった。ひゃーひゃーひゃー!!!
アドレスを登録しながら、手が震えてる自分に気付いた。"o"とか、何度も通りすぎ
ちゃって、もうどうしようかと思った。私がなかなかアドレス登録できないでいると、
ウメさんが『もうごっちはどんくさいなー笑 うちが入れたろか。笑』って言った。
私が『ダメー!!』とか言ってると、さっきからぐるぐる回ってるユニ君に気付いた。
ウメさんが『うひょひょーvv』ってユニ君を冷やかした(?)ら、『何が"ひょー"やね
ん。笑』って笑ってた。わーわーわー!!やっと登録し終わって、アリガトウって言っ
て、きゃー!!ってウメさんと言いながら教室に戻った。ウメさんが『何かめちゃ照れ
てたでー、あの人!!』って言ってくれた。そうかなそうかな?わー!ドキドキ。

帰りの電車とか放心状態だった。頭がフワフワしてた。何度もメールの下書きした。
あゆみちゃんと、これでいいかな?これでいいかな?って。結局家に帰ってからも
ずーっと考えてて、送れたのは3時間後だった。ひゃー!!ドキドキ。ドキドキ!

思いきって、素直になってみた。たくさん知りたいんだって書いちゃった。直接だっ
たら恥ずかしくて絶対言えないけど、勇気出してみた。初めは質問に対しての答え
しか返ってこなかったけど、だんだんひとことが増えていった。すごーく、嬉しかっ
た。ユニ君が"ユニフォーム"のこと書いてきて、笑った。えええ!みたいな。

明日、『昨日メールありがとう!』って言おう。絶対絶対、言おう。

5月21日(火) 空色リニューアル

 

朝イチバンに探した。来てるかな?来てるかな?本鈴の鳴る少し前に重そうなリュ
ックとショルダーバックを持って廊下を通った。"おはよう"を心の中で言った。止み
そうにない雨も私の中では晴れてた。肌寒い朝もポカポカしてた。ユニ君が来た。

1時間目は移動教室。ロッカーの周りへ一斉にみんなが集中する。あの人は彼女
ちゃんとお話してて、その光景がみんなの中で、私の中で、あたりまえになってい
るのを感じた。ウメさんと目が合うと『んん??どこにおるんな、例の人っ笑』と言って
探し出した。みんながほとんど授業のある教室へ向かってしまった中、ユニ君はま
だ教室にいた。ウメさんが『ひゃーv』って叫んだ。あわわ。笑いながら教科の準備
をした。教室を出るとき、ちょうどユニ君もいる男子の固まりが出ようとしてたので、
ちょぴんが振りかえってニコーってしてくれた。アネゴが腕をギュってしてくれた。
ウメさんはやっぱり『ひゃー!!』って叫んだ。廊下でユニ君のグループを追い越すこ
とになって(だってユニ君たちゆっくりなんだもん)右側を歩いてたユニ君の右側を
通ったから、一瞬だけ並んで歩けた。そのときだけ、少しだけゆっくり歩いた。背が
やっぱり高くて、ドキドキした。いつかこんな風にあたりまえに歩けたらいいのにな
って思った。

1時間目は保健。授業の中で"愛と恋の違いは?"って出た。ドキドキした。みんな
真面目に難しく答えてたけど、私は"愛は甘い両思い 恋は甘酸っぱい片想い"っ
て思った。恥ずかしいから答えなかったけど。あと、恋は異性の人にしかできない
っていう意見が出て、わ、この子は恋してるなって思った。毎日こんな授業だった
らいいのにな。ユニ君はどう考えたんだろう?

簿記の時間、ケンちゃんがいなかったのであの人が特別講師として授業をするこ
とになった。あの人のことだから、丸3時間遊びの時間にするのかと思ったけど、
ちゃんとケンちゃんに教えてもらったこと私たちに教えてくれた。黒板に書く字が
とてもキレイだった。やっぱりケンちゃんが信頼するだけの人だって思った。ときど
き『わー、俺も分からんくなって来たっ聞かんとってな!!』とかって言ってたけど、
すごーく分かりやすかった。この単元だけなら100点取れそうって思った。最後の
ほう、少ない女子で集まってベラベラお話しちゃってあの人に悪いなぁって思った。
やっぱり、あの人はスゴイ。みんなに信頼されてて、カッコイイ。きっと1ヶ月前の
私ならこの3時間のことで今日の日記は丸まる埋まってたな、そう思った。

掃除の時間のあと、生徒会長選挙が行われた。みんな好きな時間に投票しに行
く。私はユニ君のあとに整理券と投票用紙を交換した。私、ちょっと頑張ったかも。
ウメさんとアネゴが整理券をまだ持ってきてなかったので、それを待っている間、
ずっとユニ君を見てた。投票しながらも笑顔。ユニ君の笑顔はこっちまで嬉しくな
る。ユニ君ユニ君ユニ君。私の中でどんどん気持ちが大きくなっていった。

放課後、ホームステイの研修が行われた。ユニ君も一緒。朝からずっと放課後を
楽しみにしてた。イギリスにユニ君と一緒に行けるんだ。ホームステイに行くメンバ
ーの中には二組のカップルがいる。三組目のカップルになれたらいいのにな、なん
て勝手に思ってみた。色んなイベントについて決まっていく途中、多数決を取るこ
とになった。そのときユニ君が後ろを振りかえって、きっと"みんなどれに手ぇ挙げ
るんだろ"とかって思ってたと思うのに、ウメさんが『…わっ!!今こっち見たで、ごっ
ちぃ〜♪』ってそれはそれは大きな声で叫んだ。そしたらユニ君がビックリした感じ
でまた振りかえった。そしたら『わっvまた!!』ってウメさん。どわわ!!私が恥ずかし
くなってウメさんの机にシャーペンをバンって置いたら『怒らんの、ごっち^^』って。
机に伏せてたら『恥ずかしがってるわー笑』って。もうユニ君のほう見れなかった。
でも、ウメさんのひとことひとこと、ユニ君に聞こえてたらいいのにって思った。それ
から何度か目が合って、こりゃバレちゃったかも!って思ったら、ウメさんに目が合
ったこと言ってないのに『バレたな。笑』って言われた。…ひゃ!

帰り、自転車置き場の前であゆみちゃんに電話しながらアネゴが自転車を取ってく
るのを待ってたらユニ君たちがやって来た。上手く見れなかった。下を向いている
とユニ君が"どすこいどすこい"って相撲の真似っこしてた。ホームステイのパーテ
ィーで男子は相撲をすることになったからかな?頑張って欲しいな。

家に帰ってもう1度あゆみちゃんに電話して、今日のことを報告した。電話しながら
私、本当に好きになっちゃったって思った。ユニ君のこと、好きになっちゃった。

5月17日(金)

 

天気予報は曇りのち雨。体育祭、今年は中止になってしまうのかと思った。もう7
時だよってお母さんが私の部屋に来る。おはよう、よりも先に『今日晴れてる?』
と聞いた。雨は降ってないみたいだよってお母さんが言った。木曜の教科の準備と
体操服を持って学校へ向かった。運動場では既にテントの準備や応援の準備が進
められていた。昨日の雨の影響もグラウンドには出ていなかったので、なんとか体
育祭が実行できるみたい。教科の用意いらなかったな。そんな風に思いながらも、
ワクワクドキドキしてた。ドキドキしてた。

1組は背中に名前と"2-1"の大きなシールを貼ってた。選手みたいでカッコ良かっ
た。2組はフェイスペイントをしてた。両方のほっぺに"2"ってみんな書いてた。
3組は担任の名前入りの黄色いハチマキしてた。いつかのクラスマッチで使ったよ
うな法螺貝メガホンも使ってた。ブォー。うちのクラス4組は空色に染めたリストバ
ンドと2色のハチマキをした。応援席の前には青い色水を入れたペットボトルを並
べた。先輩たちの応援グッズはすごい。麦藁帽子からタケコプター、うさぎの耳に
クマの耳。クラスごとにみんなおそろいなんだ。ときには"これって絶対邪魔になり
そう"っていうのまで出てくる。でもそれを通り越してクラスの団結が深まった気が
する。去年は水色に染めたルーズソックスをはいてたクラスもあった。わわわ。

クラスごとでおそろいの応援グッズ。ユニフォーム君も同じ水色のリストバンドして
る。41人みんなおそろいなのは分かってるけど、ちょっとだけ嬉しかった。ユニフォ
ーム君が左手首にリストバンドしてたから、腕時計をアネゴのかばんに入れさせて
もらって私も左につけかえた。ドキドキした。おそろいなんだ、おそろいなんだ。

長縄のときも、魔法のじゅうたんでシートを引っ張っていても、待ち時間でも、ユニ
フォーム君は笑ってた。大きな口あけて笑ってた。応援席にいるときは、笑いなが
らピンクのポンポン裂いてた。思わず笑いそうになった。というか笑っちゃった。
気になってること、ウメさん、ちょぴんに言った。『えー!!いいやんかvいい人そうや
しvv』って言ってくれた。嬉しかった。みんな応援してくれるって。新しい恋、しても
いいのかな?動き出してる。動き出してる。

障害物競走、私はムカデ競争に出る。ユニ君(略!)は馬飛びに出る。円陣組むと
き、同じ円の中にいるんだって思ったら嬉しかった。ユニ君の横になりたかった。
円の中にはあの人も彼女ちゃんもいたけど、平気だった。待ち時間のとき、未華ち
ゃんとユニ君の後ろでお話してた。ちょっと勇気を出して後ろになれるようにした。
できるだけ大きな声で話した。私のこと気づいて欲しい。知って欲しい。周りがフェ
イスペイントをしている人たちばかりだったので、『何だかこの辺だけワールドカッ
プっぽいよね』とかって言ってみた。ユニ君はサッカー部。聞こえたかな?聞こえた
かな?未華ちゃんにこの人足大きいねってユニ君のこと小さな声で言ってみた。
そしたらイキナリ未華ちゃんが足比べ出すからバレちゃうかと思った。未華ちゃん
が羨ましかった。わわわ、私も足比べっこしたかったな。といっても勝手にだけど。
近くにいたふじこに気になってることを言った。リストバンドを何気に左手につけて
みたことも言った。ふじこがごっちカワイイーってギューってしてくれた。わわわ。
気分はノリノリで、ムカデ競争は1位でバトンパスした。でも結果は3位だった。

リレーが始まる前、未華ちゃんに言った。(言いすぎ)そしたら『えッ!!さっきの足大
きい人かぁ』って笑ってた。あのときちょっと悔しかったんだよって言ったら慌てて
た。そのかわり、リレーに出るユニ君をカメラで撮ってくれるって言った。わわわ!
リレーにはあの人も彼女ちゃんもふじこも長尾くんもタケワっちもユニ君も出る。
こりゃぁたくさん応援しなくちゃって思った。ユニ君は走ってても笑ってた。ぶぶぶ。
ユニ君は大きくて、走るのがすごーく速くて、カッコ良かった。でも、部活動対抗リ
レーでもこのHR対抗リレーでもアンカーを務めるあの人はやっぱり速かった。
でも、笑顔で走ってるユニ君を見るほうがワクワクした。楽しかった。未華ちゃんは
わーわー言いながら写真を撮ってくれたみたい。わわ、楽しみ。

リレーの応援が終わったあと、しおりちゃんに気になってることを言った。(言い
すきだぁホントに)そしたらちょうどリレーを終えてユニ君が戻ってきた。どわー!
しおりちゃんが『よっしゃごっち♪お疲れって言うんで♪』って言ってくれた。私が
どわわーって顔してると、『うちも一緒に言うたるけん!』って言って振り向いた。
だから私もえいやーって思って振り向いて、『お疲れさまでした!』って言った。
私が走ったわけでもないのに、顔が熱くなってた。ドキドキした。ユニ君はぺコって
おじぎしてた。ドキドキした。

フォークダンス、色んな人が『あたったらいいのになー』って言ってくれた。でもあ
たらなかった。練習のとき、あの人のことでいっぱいだったとき、あの人の一人手
前がユニ君だったんだ。わ、わ。私どんな顔してただろう。ユニ君とあたった友達が
『手ぇ冷たかったよ〜!!』って教えてくれた。いいなぁいいなぁ。手が冷たいってこ
とはきっと心がポカポカしてるんだ。あと一曲あったらユニ君と踊れたのにな。間に
先生とかたくさん入ってるからいけないんだよ。一周回れるようにしてくれたらいい
のにな。ぶつぶつ考えてた。

午後から降るって言われてた雨もどこへ行っちゃったのか、結局降らず体育祭は
大成功に終わった。近くの高校の中でも今日体育祭を行えたのはうちの高校だけ
みたい。他の高校は昨日の雨でグラウンド状態が悪かったようだ。何だか嬉しかっ
た。曇りだから油断してたけど、顔が真っ赤に日焼けしてしまった。狸みたい。
明日からも朝練しなきゃって8時に着そうだよーとかって話しながら結果発表を聞
いた。4組は3位!…みんなみんなビリだって思ってたから嬉しさはすごかった。
一瞬間があってから、ドキャーってみんなで飛び跳ねた。キャーキャー言いながら
本当楽しかったなって思った。

帰り道、あゆみちゃんにユニ君の1年のときの写真を見せてもらった。笑ってた。
ユニ君は笑顔がすごーくすごーく、素敵な人。あゆみちゃんやふじこに『私、笑顔な
人に弱いのかも』って言ったら、『ごっちはそんな感じする〜!!』って言われた。
写真を1日だけ貸してもらうことにした。ユニ君の笑った顔はこっちまで笑いたくな
る。何度も何度も写真を見ながら考えた。
明日が早く来て欲しいって思った。

5月16日(木)

 

5月28日〜5月30日分のログ

5月1日〜5月15日分のログ

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